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ゲーム理論・ミクロ経済学

対象学年
3・4年次
担当教員名
吉田 由寛 教授
Yoshihiro Yoshida
学びのキーワード
  • ゲーム理論
  • ミクロ経済学

研究の内容

このゼミでは、ミクロ経済学とゲーム理論を研究します。主に、次の3つを行います。 1. ミクロ経済学とゲーム理論の理解と修得のため、この分野で定評のある教科書をゼミのみんなで読み進めていきます。 2. ゼミ生同士で実験者と被験者に分かれ、ミクロ経済学やゲーム理論で想定される状況における経済学実験を行います。理論通りになることもあれば、理論とかけ離れた実験結果が得られることもあります。 3. ミクロ経済学やゲーム理論で想定される状況をPC上で作り出し、シミュレーションを行ったり、ゲームを作成したりします。このような作業を通して、これからの社会で必須となるプログラミング技能を養うことができます。

研究の進め方

3年生では、前期に14回、後期に14回、合計28回のゼミの授業があります。各回のゼミでは、事前に担当の分担が割り当てられるので、各自、事前に準備をする必要があります。自分の報告の際に疑問がある場合は、ゼミの他のメンバーに質問するなどして、多くの場合はゼミの仲間同士で解決しているようです。もちろん、教員に質問・相談しても構いません。4年次では、前期と後期を合わせて、合計14回のゼミの授業があります。4年次のゼミでは、各自が自らテーマを選んでそれぞれの研究を行い、その成果を仲間や教員に報告し、最終的には卒業論文にまとめます。テーマを選ぶのは大変ですが、多くの場合は、日常生活やニュースなどで興味を感じるできごとをゲーム理論やミクロ経済学を用いて分析しています。

未来のゼミ生へ

あなたは経済学に少しでも興味があるのだから、今、この文章を読んでいるのだと思います。私は経済学者として、高校生・新入生のあなたに経済学に興味を持ってもらってとても嬉しいのですが、もし経済学は実用的だと感じ、そのことに期待をしているのなら、少し複雑な気持ちになってしまいます。字数が限られている中で誤解を与えそうな書き方になってしまいますが、正直に言って、経済学に実用性は期待しないでください。ミクロ経済学の消費理論で学んだことを活かして日々の消費行動が研ぎ澄まされたというような消費者はいません。ミクロ経済学の企業理論を経営に活かして業績が上がるような企業は既に潰れているはずです。ゲーム理論で戦略を練って戦争に勝てるか? はい、不可能です。(そういうことができると期待を持ってしまう純粋な人は、新興宗教や詐欺に注意してください。)では、なぜ大学で4年間学問をするのか。答えは非常に簡単です。それが楽しいからです。楽しいことをするのに理由なんか要りません。もちろん、楽しいとは人によって異なります。ぜひ、あなたにとって楽しい学問を見つけ、そこに飛び込んでください!

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • ゲーム理論を用いたポケモンカードゲーム市場の分析
  • サブスクリプションによる企業戦略と経済効果
  • ゲーム理論を基にしたネットワーク理論による経済学的分析
  • ギャンブル行動のゲーム理論的分析
  • SEIRモデルによるコロナ社会のシミュレーション
  • 公共交通機関の価格競争のゲーム理論による分析
  • 買い占め問題の現状と今後の対策について
  • 地球温暖化の解決に向けたの国際協定と囚⼈のジレンマ

教員のプロフィール

吉田 由寛 教授

Yoshihiro Yoshida

経済・社会でよく見れれる現象の中には、その原理がよくわかっていないものがあります。例えば、人々はなぜ喧嘩をする一方で協力をするのか、良くわかっていません。そのうような現象を説明するため、ゲーム理論やミクロ経済学を基礎として研究しています。

研究分野
ゲーム理論、ミクロ経済学、産業組織論
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