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映像情報研究室
- 対象学年
- 3・4年次
- 担当教員名
- 杉山 賢二
- Kenji Sugiyama
- 学びのキーワード
-
- 画像処理
- CG
- AR/VR
- 情報発信
- > Webサイト
研究の内容
映像情報研究室は、テレビやネット動画で使われている一般的な映像を対象とし、撮像(カメラ)・伝送(ネットワーク)・表示(ディスプレイ)での画像処理の研究を行っています。さらに、画像創生(CG)・拡張現実(AR)・仮想現実(VR)や画質評価に関する研究も行っています。研究では画像処理のプログラムを作り、コンピュータで処理実験を行います。撮像や映像編集、画像評価実験も行いますが、そこではプロ用の機材を用いています。研究成果は、映像の創生・記録・伝送・表示システムに広く使われます。
研究の進め方
卒業研究では、研究したいテーマがある卒研生には、それが卒業研究に値するかを検討したうえで、自主的に研究を進めてもらいます。一方、特に研究したいテーマが無い卒研生には、研究室の課題に沿ったテーマが人数分提示されます。卒研生は、その中から興味のあるテーマを選択し、指導を受けながら研究を進めることになります。なお、テーマは全員別々のものになります。卒業研究を行う時間は、決められた範囲内で自由です。ただし、研究室全員の報告会が毎週行われ、そこで1週間の進捗について報告する必要があります。中間発表と最終的な卒研発表は必須ですが、大学院に進学する場合は、年度末に学会発表を行ってもらいます。
社会との関わり
映像情報研究室では、動画を含めた画像処理技術とプログラミングやコンピュータの使い方を学ぶことになります。研究テーマにより差はありますが、かなりの量のプログラムを自分で作ることになり、ネットワークも含めて技術者レベルのコンピュータ操作技術も身に付きます。大学院に進学した場合は、かなり高度な映像信号処理や画像処理技術を身に付けることができ、関連技術者として即戦力になり得ます。また、毎週の報告会や頻繁なディスカッションにより、コミュニケーション能力も養成され、卒業までに社会人として恥ずかしくない人物に成長できるでしょう。
ゼミ・研究室の魅力
- ⽂献を読み解く力が身につく
- プレゼンテーション⼒が⾝につく
- 語学力が身につく
- 論理的な思考力が鍛えられる
- 研修旅行やゼミ合宿がある
- 大学院生は、ほぼ全員海外で国際学会発表をしています
卒業論文のテーマ
- 動画像符号化レート制御のためのリサイズ処理最適化
- 変換符号化における再生映像からの符号化パラメータ推定
- 階調性を考慮したヒストグラム均等化による画像コントラスト改善
- 時間及び空間ディザによるHDR映像の階調性改善
- 高輝度部分予測によるSDR映像からHDR映像への変換
- 質感が人の視覚情報の記憶に与える影響
- AR/MR空間におけるインタラクションの印象に視野角が与える影響
教員のプロフィール
杉山 賢二
Kenji Sugiyama
1985年、東京理科大学大学院工学研究科修士課程了。同年、日本ビクター㈱入社、画像符号化、映像信号処理、符号化応用システムの研究開発および標準化に従事。2004年成蹊大学教授。博士(工学)。著書「基礎と実践 画像処理入門」(コロナ社)。
- 研究分野
- 画像処理、映像信号処理、画質評価