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流体力学研究室

対象学年
3・4年次
担当教員名
小川 隆申 教授
Takanobu Ogawa
学びのキーワード
  • 流れ
  • 人流
  • シミュレーション

研究の内容

「流体力学」とは水や空気がどのように流れるのか、流れから物体にどのような力が生じるのかといったことを調べる学問です。流体力学研究室では様々な流体現象を実験やシミュレーションで解明し、それによって得た知見を基に企業と連携して研究開発を行ったり、機器の設計に役立てたりしています。具体的には以下のような研究に取り組んでいます。

1. 高速列車の空気力学的問題 2. 水素の爆発安全問題 3. 飲料缶から注ぐ際や洗浄時の流れの問題 4. 人の歩行挙動の計測と人流のシミュレーションによる予測

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研究の進め方

例年、様々な企業から共同研究の依頼がありますが、そのままでは実際の設計や開発に近い案件となります。そこで、それら設計上の課題を学術論文の題材になるよう流体力学的な命題に置き換えます。さらにそれを大学3〜4年生でも理解して取り組めるような基礎的課題に分解して卒業研究テーマを設定します。そして、研究室配属が決まった3年生にそれらを説明し、質問などを受けた上で学生たちは自分の興味や将来やりたいことを考慮しつつ学生同士で話し合って研究テーマを選びます。
研究室では研究テーマごとに打ち合わせを行い、持ち回りで研究室セミナーで研究進捗を研究室全体に報告し、議論を行います。9月には卒論修論の中間発表会、修士学生は学会発表があります。そのための準備や研究室の親睦を兼ねて例年夏期休業中に箱根寮で合宿を行います。当研究室では文章読解・作成に力を入れていますので、12月から1月にかけて卒論修論の執筆・添削・推敲作業が繰り返されることになります。そして1月末から発表準備を行い、2月上旬に卒論修論発表会で成果を発表します。

社会との関わり

「研究の進め方」でも述べたように、当研究室で扱う研究テーマは実際の企業の課題に密接に結びついています。したがって、実際の社会にどのような課題があり、それが大学で学ぶ専門分野とどのように関わってくるのか、専門知識が実社会でどのように生かされるのかを身をもって体験することになります。

社会に出て仕事をする上で特に重要になるのが「考えを言語化する」ことです。例えば、自分の研究成果を人に理解してもらうにはプレゼンテーションスキルが必要なのは当然ですが、実はそれ以前にまず物事をきちんと言語化して正確に理解しないと他人に自分の考えを説明できません。また、考えを言語化できないと課題を明確に把握できず、物事を合理的に進めることができません。当研究室ではこの「考えを言語化する」ことに特に重きを置いて指導します。これができると論理的思考力も自ずと身に付くことになります。

ゼミ・研究室の魅力

  • ⽂献を読み解く力が身につく
  • プレゼンテーション⼒が⾝につく
  • 学外の人と交流ができる
  • 他のゼミ・研究室⽣との交流がある
  • 論理的な思考力が鍛えられる
  • 研修旅行やゼミ合宿がある

卒業論文のテーマ

  • デプスカメラと加速度センサーによる人の歩行挙動の計測
  • 流体力学的手法に基づく人流の数値シミュレーション
  • 小型飛翔体の突風に対する挙動に関する実験および数値シミュレーション
  • 高速列車の空気力学的問題に関する実験および数値解析
  • 飲料缶から注ぐ際の流れの解析および実験
  • 飲料缶洗浄時の流れの解析および実験
  • 水素の爆発安全問題に関する数値シミュレーション

教員のプロフィール

小川 隆申 教授

Takanobu Ogawa

1990年:東京工業大学大学院修了
1990年:清水建設株式会社入社
同年:文科省・宇宙科学研究所(当時)共同研究員
2000年〜:成蹊大学
2004〜2005年:米国海軍研究所 外国人研究員

研究分野
流体力学
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