100年間続く成蹊の緑を、次の世代へ

成蹊けやき募金

けやきと歩んだ"100年の歴史"

けやきの木はまだ細く若い(1925年 国旗掲揚式)

1924年、池袋から吉祥寺へ。

成蹊学園が吉祥寺に移転したのは1924年のことです。
創立者の中村春二は、市街化の進む当時の池袋から、より閑静な土地を求め、吉祥寺を新たな校地としました。
春二はこの場所で成蹊教育の原点に回帰しつつ、教育内容の更なる充実を図ろうとしました。そして、吉祥寺の広大な敷地に校舎を構える成蹊学園が、地域の社会教育に貢献することを強く望んでいました。

正門と中高門を結ぶけやき並木

移転と共に植樹された"けやき"

現在のキャンパスには多種多様な樹木がありますが、その多くは1924年の移転と共に植樹されたものです。
成蹊のシンボルであるけやきもその一つで、当時、樹齢10年から20年ほどだった若木が、五日市街道から学園本館前までと、正門前から中学・高等学校に至る道沿いに植えられました。今では見上げるほどの高さにまで生長し、四季折々の美しさを演出してくれます。
このけやき並木は、1971年に武蔵野市指定文化財に指定されたのをはじめ、1982年には東京都「新東京百景」に、1996年には環境庁(現環境省)「残したい"日本の音風景100選"」に選ばれ、地域の人々にも広く親しまれています。

未来へつなぐ取り組み
けやき循環プロジェクト

けやき循環プロジェクトは、ケヤキ並木の落ち葉を活用して循環する仕組みを作り出そうと、2018年度から始まりました。落ち葉集め、集めた落ち葉を使った焼き芋大会、堆肥作り、そして、完成した堆肥を活用し、プランターの花植えなどを行っています。堆肥は小学校独自の総合学習「こみち科」の「栽培」の授業にも使われています。

けやき循環プロジェクト 循環図

これらの活動は、教職員だけでなく、児童、生徒、学生、地域の方々が関わり、協働して行っています。
ケヤキを通じて生まれた多様な交流のなかで、未来につながる学びを深めています。

落ち葉集め
焼き芋大会
花植え
堆肥作り
エディブルプランター
地域のイベントでの枝を使ったワークショップ

キャンパスに広がる"豊かな緑"

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