寄付者の想い・感謝の声

2020年8月

奨学金受給者の声 ~学生の未来を創る後押し~ *

大学院 理工学研究科 理工学専攻1年 伊尾 拓真さん
経済学部経済経営学科4年 ヤング 茉鈴 サンドラさん

人工知能の研究のために

受給した奨学金: 成蹊大学地方出身学生支援奨学金 ほか

 私は栃木県出身で、大学に入学してから一人暮らしを続けています。昨年は、人工知能の分野に関わる卒業研究に取り組みながら、生活費のために複数のアルバイトを掛け持ちしていました。
 人工知能の分野を研究するには、関連する何冊もの専門書や処理能力の高いパソコンが必要でした。そのため、いただいた奨学金はそれらの購入資金に充てました。また、人工知能の研究に役立つ資格試験の受験費用にも使わせていただき、無事に資格を取得することができました。
 もし奨学金がなければ、これらの資金を蓄えるために多くの時間をアルバイトに費やすことになり、その分だけ研究や勉強に充てる時間が少なくなっていたと思うので、非常にありがたく感じています。
 今年は、昨年の卒業研究で見えてきた課題に取り組みながら、より高度な人工知能の研究を進めています。将来は、これまでの研究に関連した製品開発の仕事に就きたいと考えています。奨学金制度を支援してくださった方々のお気持ちを無下にしないように、これからも日々頑張っていきます。

多くのチャンスを与えてくれた奨学金

受給した奨学金: 成蹊大学学業成績優秀者奨学金 ほか

 奨学金制度は、ただ金銭的な負担を補ってくれるだけでなく、学生に多くのチャンスを与えてくれるものだと私は感じています。
 私の家は母子家庭で、姉妹も二人います。そのため、学費は全て自分で支払っています。本来なら多くの時間をアルバイトに費やさなければなりませんが、奨学金をいただけたことで、その時間を自分の成長の時間に充てられました。
 学業では、ゼミを通じてプロジェクトマネジメントを学び、その経験を活かして花の一大生産地である愛知県田原市の花農家の方々と共に、花の新しい価値を創造するプロジェクトに取り組みました。また高校時代の先生を通じて、少子化の進む東京都豊島区での子育て支援ボランティアにも参加しました。
 私は、社会に新しい価値を創ることで多くの人々の生活が豊かになってほしいという思いからこうした活動を続けてきました。自分の興味のあること、実現したいことにまっすぐ向き合えたのは、奨学金制度があったからだと感じています。
 ご支援をしてくださった全ての方々に、心よりお礼申し上げます。

*2020年8月発行 学園広報誌「SEIKEIJIN」より転載