寄付者の想い・感謝の声

2020年8月

成蹊大学体育会ヨット部 ~現役学生の活動を支えるOB・OGの想い~ *

故・井上 恭太郎様(1954年 政治経済学部卒)の奥様 井上 恵子様

大学体育会ヨット部OB会長 貞弘 浩二様(1970年 経済学部卒)

大学体育会ヨット部主将 法学部4年 渡辺 周平さん

学生の皆さんにヨットを通した素晴らしい経験を

故・井上 恭太郎様(1954年 政治経済学部卒)の奥様 井上 恵子様

 昨年亡くなった主人の恭太郎がヨット部のOBであり、生前ヨット部をいつも気にかけていましたので、主人が残したお金を少しでも有意義に使えればと思い、今回成蹊学園を通じて新艇購入費用をヨット部に寄付しました。
 生前の主人は同窓生の集まりにも積極的に参加しており、ヨットが大好きな人でした。1964年の東京オリンピックでは主人と一緒にヨット競技を観戦したことを懐かしく思います。今回ヨット部が購入される新艇に「恭太郎丸」と名前をつけていただき、主人も大変喜んでいることだと思います。
 今後もヨット部の活動がより大きなものになり、そこに集う学生さんが同じヨット仲間として素晴らしい経験を共有できることを望んでおります。

卒業生の想いを届け 現役学生の奮起を期待

大学体育会ヨット部OB会長 貞弘 浩二様(1970年 経済学部卒)

 ヨット部OB・OG会(蹊帆クラブ)は、会員相互の親睦、現役ヨット部員への指導、および金銭的援助を目的に運営しており、監督・コーチによる技術指導、新艇・セールの購入、大会遠征費、艇庫の改装など、幅広い支援をしています。
 この度、ヨット部にご寄付をされたいとご連絡をいただいた井上恵子様にお会いし、故・井上恭太郎様のヨット部への想い、そして新艇に「恭太郎丸」と命名するなどのご要望をお伺いし、4月にご寄付をいただきました。OBの名を冠した艇としては第一号であり、現役学生にはより一層の奮起を期待します。
 現在ヨット部が抱える最大の課題は、現役部員の減少です。部員の減少は現役の活動費の負担増加につながることもあり、OB・OG会としても、現役の人数拡大には今後も協力を惜しまないつもりです。

体育会ヨット部OB・OG会(2016年2月21日(日) 創部65周年記念祝賀会)

OB・OGの方々のご支援を力に変えて

大学体育会ヨット部主将 法学部4年 渡辺 周平さん

 大学体育会ヨット部は主に神奈川県の八景島マリーナで合宿を行い、日々他大学との交流を深めながらヨット競技の技術向上のため部員同士、切磋琢磨しています。
 3年前には多くのOB・ OGの方々からの寄付金により、念願の新艇を購入しました。部員のモチベーションが高まり、出場した大会では好成績を残すことができました。今年は新たに井上様から新艇購入のためのご寄付をいただき、大変ありがたく思っています。
 また、今年の4月にはOB・OGの寄付金で、古くなった合宿所の内装リニューアル工事を行なっていただき、快適な環境で合宿ができるようになりました。
 今後の部の目標は関東学生ヨット選手権大会決勝進出です。私自身も関東学生ヨット個人選手権大会で上位入賞し、全日本大会に出場することを目標に努力を重ねてきました。これまでにいただいた温かいご支援を力に変え、より一層練習に励みたいと思います。

2019年に出場した関東学生ヨット選手権大会の様子

*2020年8月発行 学園広報誌「SEIKEIJIN」より転載