2023年9月19日にCAPS招聘外国人研究員として日本に滞在中のJagannath P. Panda氏による研究報告会が行われました。
■日時
2023年9月19日(火)15:00〜16:30
■会場
成蹊大学 10号館第2中会議室
■登壇者とテーマ
Dr. Jagannath P. Panda : Institute for Security and Development Policy, Sweden
"The Future of China-India-Russia Trilateral:Implications for Japan"「中印露トライラテラルの将来―日本にとっての含意」
■司会
墓田 桂:成蹊大学文学部教授
■使用言語
英語
■主催
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数
16名
アジア太平洋研究センター(CAPS)招聘外国人研究員として2023年9月初旬に来日した安全保障開発政策研究所(ISDP・スウェーデン)のJagannath P. Panda氏が、同月19日にCAPS主催の拡大研究会"The Future of China-India-Russia Trilateral: Implications for Japan"「中印露トライラテラルの将来―日本にとっての含意」にて研究報告を行いました。
国際政治・安全保障の研究者で多数の発表論文があり第一線で活躍するインド出身のPanda氏は、日本や韓国でのフェローとしての経験もあります。今回は、中印露のトライラテラル(三者関係)をテーマに、発足の経緯、各国の思惑、そして今後のトライラテラルの展望について大局的な視点を提供していただきました。今後トライラテラルは弱体化するだろうとの見通しを示した上で、インドと日本や米国、豪州らとの連携は深まる可能性が高まってきており、日本にとっては好機であると述べました。
質疑応答では、司会を務めた文学部の墓田桂教授やオーディエンスからインド外交の特徴や弱みについて質問が挙がり、日本とインドの連携の可能性について理解を深める機会となりました。今後、両国の関係の進展により国際政治がどう動くのか注目していきたいと思います。
(CAPSポスト・ドクター 波照間 陽)
記事掲載『CAPS Newsletter No.161』予定