生活の身近にあるテーマから
データ分析の奥深い世界に踏み込む
[経済学部 経済経営学科*|4年生]
2022.08.01
- 所属するゼミ
- 井上智夫先生のゼミ「計量経済学の理論と応用」
- 興味を持ったきっかけ
- 1年生の時の井上先生の授業が丁寧で分かりやすかったから。
- ゼミの魅力
- 全く知識がなくても、一からプログラミングを学べるところ。
- 将来のビジョン
- データ分析と豊富な知識で顧客のマーケティングの役に立てる人材になる。
悩みながら進めるプログラミングも
結果が出た時は達成感があります
ゼミではおもにR言語を用いたデータの分析を行います。まず3年次前期にはR言語に関する基礎知識を座学で学びます。「どういうものを扱っていくのか」「どうプログラミングを書けば動かせるのか」から始まり、実際に初歩的なデータを使って、プログラムを書いて実行してみます。プログラミングの段階では正解が見えず悩むこともありますが、プログラムを組んで実行し、それがきちんと意味ある結果になった時は、とても達成感があります。
3年次後期からは、グループで本格的な研究に入ります。自分たちで実際にデータを集め、スケジュールを組んで分析・考察を進めていきます。毎年12月に法政大学との合同研究報告会があるので、その準備期間はやや忙しいです。4年次では卒論に向けてテーマを決め、まずは自分でデータ収集を行います。同時に、先行研究の論文があれば必要に応じて深掘りし、最終的には、先行研究のまとめとデータ分析結果、結果からの考察などをまとめます。
大学図書館の入館者数とさまざまな
要因の関係をデータ分析で導き出す
3年次後期に、「大学図書館の入館者数を向上させるにはどうすればよいか」という研究を行いました。まず入館者数のデータを図書館から提供してもらい、ヒアリングして現状の問題点をピックアップ。入館者数に対して降水量、曜日、長期休暇など、それぞれの要因がどのくらい影響しているかを、R言語の特性を活用して数値化し、試行錯誤しながら式を導き出しました。分析結果だけでなく学生に対するアンケート調査なども行ってまとめました。
私はグループ内でリーダーを務めましたが、分析力などの個人スキルに加えて、スケジュール管理能力やマネジメント力などリーダーとしてのスキルも大いに身についた気がします。実際にクライアントがいる状況で研究を行い、分析結果をもとに図書館側にフィードバックした経験から、就職の目標もマーケティングリサーチ業界に定まりました。もともと「データから傾向を読む」ことは好きでしたが、このゼミでデータ分析により深く興味を持つようになりました。
先生はこんな人
懇切丁寧な指導で理解が深まります
とても優しく、懇切丁寧、という言葉がまさしくぴったり。なかなか理解が進まない学生も決して突き放さず、質問すればとことん答えてくださいます。ゼミの後に1時間以上質問に付き合っていただいたこともありました。つまずいた際に答えを教えるのではなく、学生の理解に合わせてヒントをくださるので、自分たちで考えながら結果を出すことができます。ゼミの外でも常に学生とコミュニケーションをとってくださるフレンドリーな先生です。
詳しく知る経済学部 経済数理学科「計量経済学の理論と応用」