数学と計算機を用いて
社会の諸問題を
解決する
数理最適化という手法

[理工学部 情報科学科*|4年生]
*2022年4月より理工学部は1学科5専攻に改組しました

2024.07.01

所属するゼミ
奥野貴之先生の研究室「数理最適化研究室」
興味を持ったきっかけ
数式で様々な社会課題が解決できると知ったこと。
ゼミの魅力
数理最適化について、追究して理解を深められること。
将来のビジョン
学んだことを活かしてワクワクする未来を創る仕事がしたい。

現実の問題を数式に置き換えて
実社会の課題を解決していく

研究室では、数理最適化や数学を通じて、様々な課題に対する解決策を追究しています。数理最適化は、制約の中で目的関数を最適化する手法です。算数の文章題の発展版と考えてもらえるとよいかもしれません。現実のリアルな問題を数式に変換し一般化することで、社会の多くのシーンで役立てるようになります。例えば、トラックの配送経路を最適化することで、移動距離や所要時間を最小限に抑えることも可能です。

研究室への配属は、3年次の後期になります。まずは数理最適化の基礎知識を学び、自らが習得した知識を研究仲間にわかりやすく伝えることから始めます。4年次になると、各々興味を持ったテーマに取り組み、関連する論文を読み解きながら研究を進めます。

パズルの解き方を研究している人もいれば、新入社員の配属先マッチングを考えている人もいました。数理最適化の理解が進むと、様々な事象に興味が湧いてきます。研究を通して新たな知識を獲得し成長できる環境だと思います。

バイクシェアの利用者を増やし
もっと暮らしやすい社会に

バイクシェアリングの管理問題に関心を持っています。きっかけは、私自身が自転車を使っていて、身近にあって誰もが使える便利な自転車だからこそ、より環境にやさしく、より簡単に、誰でもどこでも利用できるようになれば、もっと暮らしやすい社会になるのではないかと思ったからです。しかし、今よりも多くの人に利用してもらうには、その仕組みを便利にすることが大切です。

例えば、自転車を借りに行ったのにそこに在庫がなかったり、借りても返す場所が埋まっていたりすると利用しづらいですよね。各駅の最適な自転車の配置台数は何台か、また、その状態を保つためには自転車をどのように移動するのが良いかという点について定式化できると、少ない時間や手間、費用で再配置する方法を考えることができます。

現在は、先行して研究テーマに関連する論文を通して数理最適化の理解と対象分野への知識を深めている段階です。このように問題を数式に置き換え、解決策に辿り着くことは決して簡単なことではないですが、関連する知識を身につけ、挑戦していきたいと考えています。

先生はこんな人

面倒を見てくださる中で、先生
の研究への情熱を感じます!

奥野先生は、学生としっかりコミュニケーションをとってくださるとても面倒見のよい先生です。また自分では理解できていると思っていた事柄も、先生の的確な指摘でどこの理解が不十分か、また、どこまで理解できているかに気づくことができます。論文を読み進める中でも、わからないところがあればそのヒントをくださったりもします。ラーメンがお好きで大学の近くにあるラーメン屋さんにもよくいかれているそうです。時々、学生とラーメン談議に花を咲かせています。また、研究室には授業や研究のサポートをする助教の先生もいて日々の私たちの研究をきめ細やかにサポートしてくださいます。先生方から、たくさんの知識や経験を享受できているおかげで、モチベーションを高く持って学ぶことができています。

奥野貴之先生の研究室について
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理工学部 情報科学科「数理最適化研究室」
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