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2026.07

成蹊小学校の教科担任制

先生自身が楽しんで教えるから
「わかる」が「おもしろい」になる

60年以上受け継がれてきた
教科担任制

教科ごとに、専門性をもつ教員が授業を担当する「教科担任制」。成蹊小学校では、1964年からこの制度を取り入れ、60年以上にわたって実践を重ねてきました。導入当初は、5・6年生の国語・算数・社会の3教科を、同じ学年を受け持つ3人の担任がそれぞれ担当していました。

現在、5・6年生では「学年内完全教科担任制」を実施しています。国語・社会・算数・こみち科の4教科を、4人の学級担任がそれぞれ受け持ち、専門性や得意分野を生かしながら、学年のすべてのクラスで授業を行っています。

一人の担任だけでなく、学年の先生たちみんなで、子どもたちの学びと成長を支える。それが、成蹊小学校の教科担任制です。

専科制と教科担任制

成蹊小学校では、1年生から「専科制」を取り入れています。音楽・美術・体育・英語・読書は1年生から、理科は3年生から、漢字は5年生から、それぞれの分野に高い専門性をもつ教員が授業を担当します。

専科制を低学年から、教科担任制を5・6年生から取り入れることで、子どもたちはさまざまな先生と出会い、多様な視点や考え方に触れていきます。そして、専門性を生かした質の高い授業を通して、一人ひとりの個性を大切にしながら、学ぶ力をじっくりと伸ばしていきます。

成蹊小学校の
完全教科担任制

成蹊小学校の完全教科担任制には、3つのねらいがあります。

1

いくつもの目で、
一人ひとりを支える

4人の学級担任は、日頃から密に連携し、子どもたちの様子について情報を共有しています。授業中に見せる表情や得意なこと、友だちとの関わり方など、先生によって気づく姿はさまざまです。複数の教員がそれぞれの視点から見守ることで、子どもたち一人ひとりの個性を、より深く理解することができます。

子どもたちにとっても、「担任の先生だけでなく、学年の先生みんなが自分を見守ってくれている」という安心感につながっています。

2

教科研究の成果を、
日々の授業へ

成蹊小学校の教員は、日々の授業実践に加え、学会などにも所属し、それぞれの教科について研究を深めています。学会の中心となって活動している教員も少なくありません。

そこで積み重ねてきた知識や研究の成果を実際の授業に生かし、子どもたちの「なぜだろう」「もっと知りたい」を引き出す、専門性の高い学びをつくっています。

3

中学校での学びへ、
なめらかにつなぐ

中学校では、教科ごとに担当する先生が変わります。小学校のうちから教科担任制による授業を経験することで、子どもたちはさまざまな先生の授業の進め方や考え方に触れ、教科ごとに気持ちを切り替えて学ぶ習慣を身につけていきます。

これにより、中学校で始まる新しい学びへの橋渡しとなっています。

先生の視点

TEACHER’S PERSPECTIVE

「わかる」から「おもしろい」へ

教科担任制の大きな魅力。それは、それぞれの教科に並々ならぬ「強みと愛」をもつ教員が、授業を行うことです。

算数が大好きでたまらない先生。
物語の奥深さを、熱を込めて語る国語の先生。
実験の結果に、子どもたちと一緒になって目を輝かせる理科の先生。
英語で思いを伝え合う楽しさを、全身で表現する英語の先生。

子どもたちは、いわば「その道のプロ」から直接学びます。専門的な知識や工夫を凝らした授業は、学びを深めてくれるだけではありません。そして、何よりも「先生自身が楽しそうに教える姿」が、子どもたちの知的好奇心に火を灯していきます。

「わかった」で終わるのではなく、「おもしろい」「もっと知りたい」へ。専門性をもつ教員たちが力を合わせることで、子どもたちの学びは、さらに豊かに広がっていきます。

教師と子どもとの心の共鳴を大切にしながら、一人ひとりの笑顔と、学びの輝きを引き出していく。それが、成蹊小学校の教科担任制です。

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