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2026.09

自然の中で育つ、自立への第一歩

1・2・3年生の夏の学校

夏だからこそできる、本物の学び

成蹊小学校では、創立以来受け継がれてきた伝統行事の一つとして、「夏の学校」を実施しています。

親元を離れ、友達や先生と寝食をともにする数日間。自分で身支度を整え、仲間と声を掛け合いながら生活し、豊かな自然の中へ飛び出していく。普段の学校生活とは少し違う毎日の中で、子どもたちは大きく成長していきます。

1・2・3年生が夏の学校を過ごすのは、神奈川県箱根町にある「成蹊学園箱根寮」です。同じ夏の学校でも、そこで待っている体験は学年によってさまざまです。1年生から3年生へと進むにつれて、少しずつ行動範囲が広がり、新しい経験を重ねていきます。

  • はじめての宿泊に挑戦する

    1年生

    初めて家族と離れ、友達や先生と過ごす数日間。自分で着替えたり、荷物を整理したり、身のまわりのことに一つひとつ挑戦します。

  • 箱根での楽しみが広がる

    2年生

    2年生は、箱根寮の外へ出て、箱根ならではの自然や歴史に触れていきます。その活動の中で、友達と声を掛け合いながら、自分たちで考えて行動します。

  • 3年間の集大成となる

    3年生

    箱根寮で過ごす最後の夏。これまでの経験を生かし、仲間とともに金時山登山や飯盒炊飯など、新たな挑戦に臨みます。

夏の学校とは

自然の中でともに過ごす、
いつもと違う毎日

朝起きてから夜眠るまで、友達や先生と一緒に過ごす夏の学校。

自分で布団を整え、身支度をして、食事の準備や後片付けをする。時間になればみんなで集まり、次の活動へ向かいます。家では家族に手伝ってもらっていることも、ここでは自分で行います。

一歩外へ出れば、教室では出会えない箱根の豊かな自然が広がっています。自然の中で遊び、友達と一緒に生活し、ときには互いに助け合う。そんな一日一日の積み重ねが、夏の学校の学びです。

メインイベント

学年ごとの“とっておき”体験

1年生

遊具のない広場だから
こそ生まれる遊び

1年生が遊ぶのは、東京ドーム4個分を超える広さを持つ芝生広場「乗風台」です。

広い芝生と木々があるだけで、決まった遊具はありません。子どもたちは、木に登ったり、相撲を取ったり、芝生を駆け回って鬼ごっこをしたり。自分たちで遊びを創り出します。

2年生

箱根の自然と歴史を歩いて知る

2年生になると、活動の場所は箱根寮の外へと広がります。

ウォークラリーや旧東海道ハイキングを楽しみ、駒ヶ岳へはロープウェーで向かいます。箱根ならではの自然や歴史を、自分の目で見て、自分の足で歩きながら触れていきます。

3年生

仲間と挑む金時山登山と飯盒炊飯

3年生を待っているのは、金時山への登山です。

長い山道を、仲間とともに励まし合いながら、一歩ずつ山頂を目指します。飯盒炊飯では、仲間と力を合わせてご飯を作り、みんなで囲みます。

宿舎での生活

宿舎での生活そのものが学び

夏の学校では、宿舎で過ごす時間も子どもたちにとって大切な経験です。

朝起きたら、自分で身支度を整える。使ったものを片付け、食事の準備や後片付けをする。入浴や就寝まで、自分たちで考えながら一日を過ごします。普段なら何気なく過ぎていく一つひとつのことにも、自分で向き合います。

共同生活の中では、困っている友達に声を掛けたり、ときには自分が助けてもらったり。そんなやりとりが自然と生まれます。

夏の学校の数日間を過ごして学校へ戻ってくる子どもたちは、少したくましく、自信に満ちた表情を見せてくれます。

一日の終わり

夏の学校ならではの時間

昼間の活動を終えた後も、子どもたちの学びは続きます。

絵日記を書いたり、静かに読書に取り組んだりして過ごします。その日の出来事を振り返りながら書く絵日記には、楽しかったことや驚いたことなど、それぞれの心に残った出来事が描かれます。にぎやかな昼間とは少し違う、穏やかな時間が流れます。

夜には、学年全員が集まる「夜の集い」があります。翌日の予定を確認した後は、みんなで「箱根寮のうた」を歌ったり、先生が考えたレクリエーションやダンスを楽しんだり。にぎやかなひとときを過ごします。

そして、夏の学校の夜を彩るキャンプファイヤー。
揺れる炎をみんなで囲み、歌を歌い、ゲームを楽しみ、友達と笑い合いながら過ごす夏の夜は、子どもたちにとって忘れられない思い出となります。

夏の学校で過ごす一つひとつの時間が、子どもたちの成長の記憶として残っていきます。そして翌年、同じ箱根を訪れた子どもたちは、ひとまわり成長した姿で、また新しい挑戦へと踏み出します。

先生の視点

TEACHER’S PERSPECTIVE

自分でやってみる、仲間と乗り越える
子どもたちの一生の宝物

1年生から3年生までの夏の学校では、箱根の豊かな自然に囲まれた箱根寮で、起床から就寝までの間、ずっと友達とともに生活を送ります。

自分で頑張ればできることもあれば、友達と協力しなければできないこともあります。ときには意見がぶつかったり、言い合いになったりすることも。そんなとき、私たち教員はすぐに手を差し伸べるのではなく、まずは子どもたちの様子を見守ります。すると、自発的に子ども同士で声を掛け合い、助け合い、励まし合いながら、自分たちで乗り越えようとする姿が見られます。このような場面が数多くあるのが夏の学校です。

夏の学校では、「自分でできることは自分で行うこと」、「友達と協力して生活を楽しむこと」、「夢中になって遊ぶこと」を子どもたちに期待しています。それぞれの経験の中で、子どもらしい姿が生まれ、社会の中で必要な力が育まれると考えています。

特別な活動だけではなく、生活のすべてが夏の学校です。子どもたちが全力で過ごした数日間は、いつまでも心の中で輝き続ける思い出になっていくのだと思います。

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