ピーチくんヒストリー

ピーチくんヒストリー

1924年 誕生(発芽)

1924年に成蹊学園は池袋から吉祥寺に校舎を移転。
その際に、移転を見届けることなく亡くなった創立者 中村春二先生のご自宅の土が本館大講堂の演台の下に埋められた。ほどなくその土から小さな芽が…。
ピーチくんは、春二先生の想いから生まれた、桃の精なのです。(たぶん)

大講堂の演台の下から発芽

Born in 1924〜

1925年〜1997年頃 「蹊(こみち)を成す」ために鍛錬を繰り返す日々

ピーチくんはすでに桃であるにも関わらず、『ぼくもいつか蹊を成すような桃になるんだ』と強く心に決め、来る日も来る日も鍛錬を重ねる。
あるときは、本館大講堂で、春二先生が考案した精神集中法の「凝念(ぎょうねん)」を生徒と一緒にしてみたり、あるときは、井の頭自然文化園への遠足についていって、ゾウのはなこさんと秘密の会話を交わしたり。1960年開催の東京オリンピックの際に、聖火リレーランナーが五日市街道を通るのを必死に追いかけてみたりしたこともあったとか、なかったとか。

「凝念」で集中しゅうちゅう…
井の頭自然文化園への遠足
東京五輪聖火リレーランナーを追いかける
早春の陽光が降り注ぐ井の頭恩賜公園にて
当時のトラスコンでも練習、鍛錬。

1925〜1997

1998年頃〜  非公式キャラクターとしての地位を確立。ところが…

広報誌や手帳などの大学生向け印刷物や掲示物にちょいちょい勝手に出演。
二十世紀も終わりに近づく頃には、キャンパス内にもちょくちょく顔を出すようになり、じわじわとその存在を知る学生も増えてきた。
そんなある日、キャンパス内を歩いていたら、「成蹊の蹊の字って難しくない?」「創立者ってだれ?」「なんで校章が桃なの?お尻?」そんな耳を疑うような学生の声が。愕然とするピーチくん。「大変だ…」この状況を憂いだピーチくんは、すぐさま親友のピーチちゃんとピーチどんを招集。「成蹊のために、学生たちのために、桃であるぼくたちができることは何か…」一晩中語り合ったのだった。 そして、ついに答えが出た。「そうだ、「成蹊の名の由来」をとおして成蹊のことを知ってもらえるような活動をしよう。だってぼくたち、桃なんだもの。」かくして3人(桃?)は、成蹊学園の広報担当として活動する覚悟を決めたのだった。

当時のトラスコンで休憩するピーチくん
キャンパス内を散歩
PCの画面が真っ黒になり隣の学生に助けを求める

1998〜

2012年 成蹊学園創立100周年に便乗して露出を増やす

「建学の精神」や「成蹊の名の由来」をもっと知ってもらいたい!という思いから、100周年オリジナルグッズを中心に活躍の場を広げる。グッズは自身で監修し、そのこだわりには定評がある。ガチャガチャのアイテムは現在までなんと70種類以上を制作。なかなか欲しいものが当たらない。最近はアイドルに負けじとアクスタも制作。

何が当たるかドキドキのガチャガチャ
ピーチくんスナック(ピザ味)も作られた

2012〜

2013年 受験生応援キャンペーンで全国デビュー

キットカット受験生応援キャンペーンで、全国780の大学の中から出演15大学の1校になぜか選ばれる。ネスレの偉い人(たぶん)から直々にお電話でオファーを受け、全国区のテレビ出演を果たした。同キャンペーンでは、シンガーソングライターのmiwaさんとコラボし、テーマ曲「キットカナウ」のPVにも出演。
しかし、ほとんどの大学キャラクターがイキイキと動いている中で、自分は薄っぺらい平面パネルであることにピーチくんは疑問を感じ、悩むこととなる。応援してくれた関係者からも、実体化・3D化を望む声が急増。

薄っぺらい平面パネルに思い悩む

2013〜

2015年 ついに3D(実体化)の時代へ…

「多くの学生に自分をとおして成蹊のことを知ってもらい、成蹊を好きになってもらいたい」という思いを胸に、ついに3D実体化。成蹊学園の広報大使に就任。
学校行事やイベント、授業や部活動への参加、さらには吉祥寺の街にも繰り出して活躍の場を広げる。
出会ったたくさんの人々と、握手やハグ、自身の名刺を配ったりして「成蹊の名の由来」を伝え、ふわふわの毛並みとジューシーなピンク色で多くの人を魅了し続ける。

桜祭や欅祭、蹊祭でグリーティング
学内運動競技大会の一コマ
授業へのゲスト出演も行う
ダブルダッチのパフォーマンスも披露
井の頭恩賜公園での撮影ロケ

2015〜

2016年 自身初のフォトブック『momo』刊行

成蹊メディアクラブの学生とコラボレーションし、一冊撮りおろしのフォトブック『momo』を刊行。価格は10円(税込)。冊子内の特別企画として、「ピーチくん誕生秘話」や「ピーチくん勝手に応援団長」へのインタビュー、「ピーチくんの体力測定」なども実施。ピーチくんの魅力を詰め込んだ珠玉の一冊となった。

ピーチくん勝手に応援団長インタビュー
体力測定では4種目の測定を行った
ピーチくんと自撮り企画も

2016〜

2016年〜2018年 ゆるキャライベント・吉祥寺イベントでへ躍進

「超キャラスポ2016 in札幌」、「キャラダイスジャパン2017 in東京」に出演。
全国のゆるキャラたちとの交流を深める。ステージイベントでのピーチくんのキレッキレのダンスに、ゆるキャラ界隈がざわつく…、という伝説を残した。2018年には謎解きイベント「キチジョージアイランド」や「吉祥寺ハロウィンフェスタ」にオファーをいただく。JR吉祥寺駅南北自由通路で即席ダンスを披露したり、平和通りでのハロウィンパレ―ドで子どもたちに囲まれたりと、吉祥寺の街でも精力的に活動を行った。

ステージイベントで紹介されるピーチくん
おともだちも増えた
キレッキレのダンス後、お疲れ気味のピーチくん
JR吉祥寺駅南北自由通路でダンスもこなす
ハロウィンパレードで交流を深める

2016〜2018

2018年 ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』を皮切りに俳優業も絶好調

2018年のTBS連続ドラマ「花のち晴れ〜花男(はなだん)Next Season」第2話に出演し、俳優デビューを果たす。成蹊学園もドラマの舞台となったが、なぜかピーチくんは花男の聖地・恵比寿ガーデンプレイスの時計広場に登場し、主演の人気俳優から手を握られて「すっごいピンクですね」と声をかけられるという偉業を達成。放送後、Twitter(現X)では、「花晴れにピーチくんも出てるじゃんw大出世だな」「花男にピーチくんいたwwwうちの大学のマスコットwww」「恵比寿ガーデンプレイス時計広場1時でキャーキャー言ってたらピーチくん出てきて爆笑した」「ピーチくん気づいた後の違和感やばい」などと話題をさらう。エンドロールにも「成蹊 ピーチくん」と名前が流れたほか、自身の分身であるピーチくんのもふもふストラップは、ほぼすべての回で登場した。
それを皮切りに、俳優としての活躍も続く。2019年に制作された、成蹊大学経済学部・経営学部のプロモーションWEBドラマに出演し、ゴールキーパー役を体当たりで熱演。監督と自身の演技について綿密なやり取りを行うなどプロ意識を高める。2024年4月クールのテレビ東京連続ドラマ「RoOT / ルート」では、もふもふストラップが物語のカギを握る役どころとしてたくさん登場し、ついには視聴者プレゼントにまで選ばれることに。もちろん、ドラマの元になったアニメの「オッドタクシー」にも登場している。

「花のち晴れ」第2話 撮影の合間に共演者と自身の演技を確認
本館屋上で監督と真剣に語り合うときもあった

2018〜

2023年 「高校生が選ぶ大学ランキング『大学キャラクター』編」で1位に

高校生新聞ONLINE「高校生が選ぶ大学ランキング『大学キャラクター』編」でピーチくんが栄えある1位に輝く。記事の中では、ランキング結果とともに、「圧倒的投票数!多くの学生に愛される99歳の自称俳優」とピーチくんが称されているほか、投票者の高校生のコメントも紹介された。
記事はこちらから

総投票者数の約4割がピーチくんに投票してくれた

2023〜

2024年 100歳記念で新たなチャレンジを試みまくる

2024年3月3日、100歳を迎える。
かねてより関係者やファンに背中を押されていた、「ゆるバース(ゆるキャラグランプリ)2024」に100歳記念でエントリーし、ベスト10入りを果たす。学校や教育関係のキャラクターで10位入賞は、過去大会も含め、これまでどの学校キャラクターも成し得なかった快挙となる(※自分調べ)。「ゆるバース2024」の結果はこちらから。

創立者 中村春二先生没後100年を記念し上映された成蹊学園オリジナル3Dプロジェクションマッピング「春二先生と夢の教室」を監修。ピーチくんをモチーフとした桃の子たちの成長物語に、来場した約4,200名の方々から「感動した」「涙が溢れた」と多くの反響を呼んだほか、「ピーチくんのおへや」も同時公開した。アンケートの「来場のきっかけは?」の回答では、「イベントが魅力的だと思った」に次いで「ピーチくんに会いたかったから」の回答数が多く、本桃(本人)も鼻の下をのばしてその結果を眺めていたらしい(あ、鼻、なかった…)。「春二先生と夢の教室」はこちらから。

成蹊学園 吉祥寺移転100年を記念した、吉祥寺を代表するイラストレーター キン・シオタニさんとのコラボレーション企画では、吉祥寺駅や通学路、キャンパス内までをキンシオさん描きおろしの成蹊×吉祥寺イラストでジャック。ピーチくんは成蹊のシンボルの一つとして、至るところに登場。キンシオさんに「他の仕事でも手が勝手にピーチくんを描いちゃう(笑)」と言わしめる。キンシオさんとのコラボ企画はこちらから。

少し遡るがコロナ禍で対面での活動が難しくなったことをきっかけに文筆業にも挑戦。成蹊学園サステナビリティ教育・研究センターのリレーコラムにも特別編と題してコラムを寄せた。(コラム①「クリスマスに寄せて」コラム②「未来へつづくたしかな一歩」コラム③「未来が笑顔であふれるために」

100歳を目前にした98歳(2022年3月)のときには、100歳のお誕生日をたくさんの人にお祝いしてほしいという野望のもと、「本桃えっくす(X)」スタートさせた。本桃(本人)が管理するアカウントとして話題を呼び、北は北海道から南は沖縄まで、数々のおともだちとの繋がりを生み出し、時にバズらせる投稿もしている。また、100歳の節目に、学生とピーチくんの協働企画として、新たなSNSアカウント「ちっくとっく(TikTok)」も開設。大正生まれのピーチくんには「ティ」の発音が難しく、「ちっくとっく」と呼んでいるのはご愛嬌。 その他、100歳記念の新たなオリジナルグッズをいろいろと考案したり、自身の「ファンミーティング」を企画したりするなど挑戦を続け、大学新11号館のオープニングイベントのテープカットや、「成蹊学園エコキャンパス・DX構想」推進コンソーシアム調印式というビッグイベントでは、学園の偉い人たちにまざってちゃっかり出席し、学園の顔としての立ち位置を着々と確立している。

「ゆるキャラグランプリ2024」結果画面
グリーティングには長蛇の列
「ピーチくんのおへや」賑わいをみせる
大学1号館巨大壁画アートとシンクロするピーチくん
ふぁんみでの集合写真

2024〜

現在

これからも固定観念に捉われず、できれば新しいことやいろんなことに挑戦していきたいと抱負を述べるピーチくん。学生や生徒のみなさん、ファンの皆さんと一緒にやれることがあったら是非やってみたい、お誘いも随時募集中、とのこと。

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