Brilliant Student★洙聖(スソン) さん

★★★★何かに打ち込んでいる時、何かを成し遂げようと一生懸命になっている時、人はキラキラと輝いて、周囲の人を魅了します。このコーナーではそんな「キラキラ」と輝いている成蹊の「Brilliant Student」を紹介します。★★★★

洙聖(スソン) さん

経済学部2019年卒

「クリエイティブでオンリーワンの存在に」

●テコンドーから総合格闘技へ

保育園に通うころから、テレビでK-1やPRIDEを見て、「自分も強くなりたい」と格闘技に憧れるように。最初は格闘技をやることを両親から反対されましたが、韓国人の父から韓国の武道であるテコンドーならば、と勧められ12年間続けてきました。

20歳になり、強く憧れていた総合格闘技へ転向。幼いころからテレビで試合を見ていた故・山本KID徳郁さんのジムに入り、共に練習をするなど親交を深め、テレビ番組の試合に推薦していただきました。以来、取材等の露出が増え、ありがたいことに応援していただくことも増えました。転向して1年。まだ満足できる結果を出せていないので、周囲の方の期待に応えられるよう、頑張りたいです。

総合格闘技へと転向したことで、毎日の練習は楽しいのですが、一から覚えなければならないことも多く、学業との両立はハード。友達からの誘いを断ることが辛いときもありました。ただ、大学に入っていろいろな経験をしたことで、自分のやりたいことは格闘技であり、格闘技を通して自分を表現することだと改めて気づきました。

第28回全日本テコンドー選手権大会。写真はマッソギ(空手でいう組手の競技)。団体戦で優勝。

●成蹊生に今「伝えたい」こと

今の大学生はやりたいことが見つかっていない人が多いように思います。自分自身も、最初はアルバイトをたくさんやったり、遊んだりもしました。いろいろな遠回りをしたけど、心の奥底には「総合格闘技をやりたい」という気持ちがずっとあった。はたから見たら年齢的に厳しいと思われる選択でも、「年齢なんて関係ない、自分の直感に従ってみよう」と、総合格闘技へ転向しました。人生、悔いのないようにやりたいことを見つけて、トライしてみることが大切だと思います。やりたいことを犠牲にして、安定を求めて企業に就職するためだけに大学に行くというのは、自分の可能性を狭めてしまうかもしれません。判断に迷ったら、周囲の声よりもまず、自分の直感を信じてみてください。

今後は総合格闘技の世界チャンピオンになって、クリエイティブでオンリーワンの存在になるのが目標です。一つの考えに固執せず、広い視野をもち、さまざまな体験や挑戦からインスピレーションを得ることで、自分にしか表現できないパフォーマンスに繋げられたらと思います。

また、勝負では結果も大事。挫折することもありますが、諦めずに突き進んだらきっと、その先に求めていたものが見えてくると思います。

2018年AbemaTV「格闘代理戦争」1stシーズン1回戦。

-Profile-

洙聖(スソン) さん

経済学部2019年卒。2017年度成蹊大学賞スポーツ部門受賞。9歳からテコンドーを始め、20歳のときに総合格闘技に転向。テコンドーでは第28回全日本テコンドー選手権大会にて、マッソギ・トゥル※で団体戦優勝。第29回全日本テコンドー選手権大会、東日本予選会男子マッソギ64kg級にて優勝。総合格闘技ではAbemaTV「格闘代理戦争」に2回出演し、以来、期待の新星として注目されている。

※マッソギ…「組手」、いわゆる実戦を想定した模擬訓練のこと。 / トゥル…空手などでいう「型」のこと。決まっている型の美しさを競う競技。


※このブログは、ZELKOVAチームが制作する学内広報誌ZELKOVA95号より、活躍する学生を紹介する「Brilliant Student」を再編集したものです。

※内容は取材当時のものです。