成蹊大学×マサチューセッツ工科大学(MIT)

Women's
Technology
Program
Global

高1・高2女子生徒向け
理工系教育体験プログラム

2025 Event Report 2025.8.18 - 2025.8.22

「成蹊大学×マサチューセッツ工科大学(MIT) Women's Technology Program Global 高1・高2女子生徒向け 理工系教育体験プログラム」のイメージ

楽しかった授業ベスト3

  • No.01

    Cranes「最終製作」(クレーン製作)

  • No.02

    Circuit Construction「電子工作」(タコメーターの回路作成)

  • No.03

    Manufacturing & Take Apart「工具の使い方・基礎工作」(分解)

受講後満足度平均 6.7

(不満:1~満足:7の7段階評価)

  • 参加者29

  • MIT教員3

    成蹊教員7

  • TA ※成蹊大生のアシスタント 7

  • ランチトーク登壇者5

参加者・教員の声

成蹊大教員のイラスト

成蹊大教員

わずか1週間で女子高生が一人前のエンジニアかのように議論して楽しみながら設計製作に取り組んでいる様子を見ると、彼女たちは理工系で十分やっていける自信が付いたはずであり、WTPの理念を実現できたものと考えています。

参加者のイラスト

参加者

自身が理工学分野に興味があることを再認識し、どのような進路に進むかを決めるきっかけになりました。座学だけでなく、実験やブレインストーミングを通して、ものづくりの楽しさ、仲間との話し合いの重要性を知ることが出来ました。

参加者のイラスト

参加者

今まで触れたことがなかった機械工学の一端に触れることができて良かったです。家電の分解は家や学校では絶対に得ることのできない素晴らしい経験になりました。また、MITの教授とお話しすることができたのはとても良い機会だったと感じでいます。

参加者のイラスト

参加者

通っている学校や過ごしている環境の違う同年代の女子高生たちと出会うことができて貴重な体験になりました。グループワークがたくさんあり、普段の学校の授業とは違った、自分たちで考え手を動かして問題を解決していく授業はとても楽しかったです。

参加者のイラスト

参加者

毎日英語で学習したことで英語力が向上しました。物理学を英語で学ぶのは難しかったですが、日本語字幕のおかげで単語を照らし合わせながら理解できました。ランチトークでは社会人、かつ女性の理工系の方のお話を詳しく聞くことができ興味深かったです。

参加者のイラスト

参加者

学生スタッフの皆さんがとても親切で温かくサポートしてくださり、安心して授業や実習に取り組むことができました。普段の学校での授業よりも実習の機会が多く、楽しみながら、より理解を深めながら学べたことが特に印象に残っています。

Voice

プログラムの目的

エンジニアリングを体感する

「発砲スチロール製クレーンの製作とそれによる錘吊り上げコンテスト」

2025年のプログラムでは、エンジニアリングの面白さを「発泡スチロール製クレーンの製作」を通じて体感しました。どのようなクレーンを製作すれば、より重い鉛を持ち上げられるのか。参加者同士が協力して作りあげたクレーンで競い合いました。
クレーン製作に向けて、必要となる知識や技術を「反転講義」と「実習」を繰り返すことで身につけていきました。

「発砲スチロール製クレーンの製作とそれによる錘吊り上げコンテスト」の画像
「プログラムの目的」のイメージ

Purpose

「反転授業」のイメージ

反転授業

反転授業とは

事前に自宅で基礎的な内容をオンラインで20分から40分の学習し、対面での授業に臨むことです。質問があればメッセージアプリで教員やTA(成蹊大生のアシスタント)とやりとりをすることができます。実際の授業はTAによる講義のあと、事前学習で学んだ内容をもとにグループディスカッション、ブレインストーミングなどのアクティブラーニングを中心に行います。

設計製作に基礎知識として必要になる「数学(三角関数など)」、「力学(力の釣り合い)」、「電気回路(電熱線)」、「スケッチ(形状考案のための技術的ドローイング)」などを反転授業で学びました。

  • 反転授業の画像1
    初日は表情が固い参加者が多かったものの、徐々に打ち解け、慣れてきたことで議論が活発に行われていました。
  • 反転授業の画像2
    正解を導くことより、グループでの議論を通じて自分の考えとの違いや共通点を見出し、相互理解を深めながら考えを摺り合わせてゆく過程に重きが置かれます。

Flipped Lecture

「実習」のイメージ

実習

Hands-On活動

様々な実習や実験を実際にやってみるHands-On活動。
高価な装置ではなく身近な素材を使って実験をするため、物理や工学を身近なものとして学ぶことができるようになっています。

  • 実習の画像1
    PCなどの身近な電子機器を分解し、その構造を理解するリバースエンジニアリング。普段何気なく使用している機器がどのような構造をしているのか、興味深く観察していました。
  • 実習の画像2
    CADで制作した3Dモデルの3次元プリント。自身のアイデアを実際に形にできるため、多くの参加者が楽しんでいるようでした。

Practice

「最終製作」のイメージ

最終製作

最終課題:「発砲スチロール製クレーンの製作とそれによる
錘吊り上げコンテスト」

5人から6人のグループに分かれて行います。
評価指標は「吊り上げた錘の質量/クレーンの質量」です。クレーンは発泡スチロールで制作し、形状は自由。造形するための電熱線カッターも自作します。
講義で学んだ知識とともに、5日間で培ったエンジニアリングにおいて重要な「コミュニケーション」を駆使した学びの集大成となっています。

  • 最終製作の画像1
    グルーガンを用いて発泡スチロールを接着し、クレーンを製作する様子。
  • 最終製作の画像2
    「錘つり上げコンテスト」の様子。製作したクレーンを信じ、緊張した面持ちで見守る参加者たち。

Final Production

ランチトーク

ランチブレイクでは、ロールモデルとなるような理系で活躍している方々のお話を聞きました。参加者からの質問は絶えることがなく、ランチトークが終了した後も高校生に囲まれてディスカッションしている様子が見られました。MITの講師と交流する時間もあるため、留学や海外の大学の話を聞くことができます。

また、参加者は全員理系の大学進学を考える女性ということもあり、 進路の悩みなど同じ悩みを持つ者同士で交流を深めていました。

「ランチトーク」のイメージ

Lunch Talk

ランチトーク講師の方々

  • 01

    川西 智美

    三菱電機株式会社

    静岡製作所
    圧縮機製造部 技術第一課

  • 02

    大内 香

    中外製薬株式会社

    上席執行役員
    リスク管理、コンプライアンス、信頼性保証、製薬技術、生産技術統括リスク・コンプライアンス部担当

  • 03

    齋藤 玲子

    株式会社東芝

    総合研究所 生産技術センター シニアエキスパート

  • 04

    豊田 麻子

    株式会社NTTデータ

    常務執行役員 CRO
    (Chief Risk Officer)
    グローバルガバナンス本部長

  • 05

    西島 麗

    日産自動車株式会社

    カスタマーパフォーマンス&車両性能技術開発本部 HMIシステム性能・人間工学・高品質実験グループ

スケジュール

  • ・初日から4日目:9時30分~16時30分
  • ・最終日:9時30分~18時00分
  • この色は反転授業
  • この色は実習
8月18日 8月19日 8月20日 8月21日 8月22日
導入
基本的な力学
力と変形 プログラミング 回路の基本 モーター制御
力のモーメント CAD 造形 構造と力学
ランチトーク ランチトーク ランチトーク ランチトーク ランチトーク
スケッチと製図 アイディアと
その整理法
工具の使い方・
基礎工作
電子工作
最終製作
発表会
       

Schedule

協賛企業・団体

本プログラムは以下の企業および団体から協賛を受けています。

  • 三菱ロジスネクスト株式会社
  • 一般社団法人 成蹊会

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