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そこで、こちらでは成蹊大学一般選抜の傾向と対策を代ゼミ講師が解説します。
みなさんの受験勉強の一助となれば幸いです。
※2026年度一般選抜が対象です。
※成蹊⼤学の⼀般選抜過去問題を基に代ゼミ講師が解説します。

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英語
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一般選抜ガイダンス
Trends and measures for each subject
各科目の傾向と対策
英語 English
出題傾向・内容
文学部、理工学の一部で出題される記述問題を除くと(26年度からの経済学部、新設の国際共創学部も含め)マーク式です。
試験時間はE/P(英語の比重が高い)の90分を除くと60分です。
読解問題の比重が高く、思考力を要する問題も多くなっています。
分量もやや多いので、スピードもある程度求められます。
難易度
読解問題の比重が高く、「知っていれば即答」という設問よりも「内容が把握できているか」を問う設問の比率が高いこと、制限時間に対して分量が多めであることを考慮すると、難易度はやや高めであると考えられます。
出題形式
E/P・経営学部・法学部・26年度からの経済学部・新設の国際共創学部:全問マーク式です。
文学部:一部記述方式を含むマーク式。記述問題は下線部和訳1問です。
理工学部:一部記述方式を含むマーク式。記述問題は、和訳、英単語の記述、数学記号の記述、短い内容説明問題などです。
試験時間
E/Pは90分。
26年度はA方式はすべての学部で60分です。
入試対策
長文読解中心ですが、基礎となる「語彙力」「構文把握力」を早急に身につけたいところです。市販の単語集で英語から日本語が即答できるようにし、できれば派生語も覚えましょう。
法学部や理工学部では発音も出題されるので、アクセントの位置とその発音も確認しましょう。
文法・語法の熟語集まで手が回らなくても、文法語法系の問題集の中の熟語単元は終わらせたいところです。
構文把握力については、学校や予備校、問題集などで取り組む長文を用いて「前から」「スムーズに」文の構造をつかむ練習をしましょう。長文対策はその延長にありますが、ただ英語を日本語に変換するだけでなく、指示語や比喩表現、言い換えや対比などの論理関係を意識しましょう。理解を定着させるために、音声の活用も有効です。
法学部では約2000語の小説が出題されますが、あらすじの把握が中心なので、楽に構え、設問と照らし合わせて進めば良いでしょう。
理工学部では興味をそそる専門的な文章が出題されますが、特別な背景知識は不要ですし、またそれで済むでもなく、決め手となるのは英語力です。また、E/PのIの文章中の空所補充問題、文学部Iや法学部IVの整序問題は、過去問で十分に練習しておきたいところです。
25年度までの形式が廃止されて60分全問マーク式に変更される経済学部、新設で経済学部と同日入試の国際共創学部受験者は、基礎学力を固めた上で、E/Pや経営学部などの他学部の過去問で演習をしておくのが良いでしょう。
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国語 National Language
出題傾向・内容
成蹊大学国語は学部による違いはありますが、概ね漢字、語彙、文法、文学史などいわゆる国語常識・知識を問う問題と、課題文の理解に基づく選択式の読解問題がバランスよく出題されています。
文学部で古文分野からの出題があること、数十字程度の記述説明問題が課されることは押さえておきましょう。
難易度
複数の文章を横断して読む読解問題、図表やグラフを参照する問題、近代文語文などが出題される学部や方式もあり一見難解に感じるかもしれませんが、いずれも高校卒業レベルの国語力を問う標準的な出題となっています。
出題形式
経営学部、法学部、及びE方式は全問マーク式。
文学部はマーク・記述併用で、いわゆる「記述問題」が出題されるのは文学部のみです。
経済学部は26年度入試より従来の英語と国語の融合問題(記述含む)から国語単独・全問マーク式の出題へ変更が予定されており、新設で経済学部と同日入試の国際共創学部も全問マーク式となっています。
試験時間
経営学部、法学部は現代文三題で60分。
文学部は現代文、古文、漢字の読み書きの三題で60分。
E方式は現代文三題で75分。出題教科変更の経済学部と、新設の国際共創学部は大問数不明ですが60分となっています。
入試対策
全ての学部で出題され、得点源にできるのは漢字問題です(文学部では読みもある)。出題数の多い法学部はもちろん、どの学部を受験するにしても漢検二級レベル(小中高の教科書で学ぶ範囲)まではしっかりと身につけておきましょう。漢字力は評論文を読解するために必要な語彙力にも直結します。随想を中心に一部文学的な文章も見られますが、どの学部も出題の中心は評論文です。漢字の問題での得点力に加えて、本文読解の深さと速さを手に入れるためにも、基本に忠実な漢字学習を心がけましょう。
漢字以外の国語常識も重要です。どの学部でもことわざ、慣用句、外来語等幅広く問われますが、中でも文学部を中心に他学部でも時折出題される文学史や、経営学部での口語文法などは日常の学習の仕方次第で差がつきます。高校で副教材として配られる国語便覧、定期テストや普段の授業で課される小テストの学習などを活用して得点源にしましょう。
読解問題については上述の通り、どの学部も標準的な評論文の読解力をつけることが第一です。読書習慣が身についていない人はまず学校の現代文の教科書を授業前にしっかり読む癖をつけると良いでしょう。問題演習はいたずらに難問に手を出さず、まずは共通テスト第一問レベルの論理的文章から始めてみましょう。
文学部受験者は古文対策、E方式では近代文語文の要素を含む出題がなされることがあるため、漢文の基礎を押さえておくことも忘れないこと。出題形式が変更される経済学部、新設で経済学部と同日入試の国際共創学部受験者は、他学部の過去問で演習をしておくのが良いでしょう。
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数学 Mathematics
出題傾向・内容
A方式の各学部の出題範囲は、
経済学部:数学I、II、A、B(数列、統計的な推測)
経営学部:数学I、II、A(図形の性質、場合の数と確率)、B(数列)
法学部は数学I(データの分析を除く)、II、A
理工学部は、数学I、II、III、A、B(数列)、C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
となります。
どの学部も全分野から満遍なく出題されていますが、直近3年をみると、経済学部では(微分積分、図形と方程式、三角関数、数列)、経営学部では(場合の数・確率、データの分析、数列、図形と方程式、三角比)、法学部では(場合の数・確率、微積分)、理工学部では、(数IIIの微分積分やベクトル)の出題が多くなっています。
E方式の出題範囲は
経済学部(経済数理学科)、理工学部ともに
数学I、II、III、A、B(数列)、C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面)
となっています。
2025年度は、2024年度出題が多かった数IIIの微積分の出題が減り、その他の分野の計算問題が多くなった印象です。
難易度
A方式の経済学部、経営学部、法学部は基本から標準的な問題がほとんどですが、特に経済学部は問題量が多いので、問題の取捨選択と時間配分に注意しましょう。
理工学部も基本から標準的な問題が並びますが、若干難易度の高い問題も出題されます。
また、E方式では、問題がA方式より易しく、教科も少ないので、A方式より合格者最低点がかなり高くなっています。
出題形式・試験時間
A方式
・経済学部:試験時間は60分で、マーク式です。直近3年では、問題が6題で、[1]と[2]は小問集合、[3]は中問2問の構成となっています。
・経営学部:試験時間は60分で、マーク式です。直近3年では、大問が6題で、[1]が小問集合となっています。
・法学部:試験時間は60分で、マーク式です。直近3年では、問題が4題で、そのうち2~3問が小問集合となっています。
・理工学部:試験時間は90分で、記述式です。直近3年では問題が4題で、[1]の小問集合のみ答えだけの記述になっています。
E方式:経済学部(経済数理学科)、理工学部
試験時間は75分で、マーク+記述式です。直近3年では問題が3題で、[1]と[2]の小問集合がマーク、[3]が記述式です。記述式の問題は数IIIの微積分の問題が中心です。
入試対策
どの学部も基本から標準的な問題が中心に出題されるので、まずは教科書の例題レベル~章末問題レベルをしっかり解けるように練習しましょう。その際、ただ解ければいいという考えではなく、定義や公式、解法を深く理解し、計算は正確にするよう心がけることが大切です。その後、標準的な入試問題集を一冊仕上げて、実践力を身につけましょう。新設の国際共創学部受験者は、経済学部やE方式の過去問で練習をしておきましょう。
成蹊大学では、「経済学部は問題数が多いので、問題の取捨選択が重要」、「理工学部は、計算量が多いものや、若干難しい問題が出題されることがある」、「E方式では、問題がA方式より易しく、高得点が必要」など学部や方式により、出題の特徴があります。どの学部を受けるにしても、過去問は最低3年分は研究し、出題分野や出題形式を押さえ、時間配分などのシミュレーションをして本番に臨んでください。
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日本史 Japanese History
出題傾向・内容
時代的には原始・古代から近現代まで幅広く出題されますが、原始時代については出題されない年度もあります。
分野的には政治・外交史、社会・経済史、文化史が満遍なく出題されています。また、文字史料のほかにグラフ、地図や絵画などの視覚資料を提示した出題もありますが、その傾向は学部によって異なります。
難易度
正誤文選択問題が多いため、全体としては標準よりもやや難しめですが、設問によって難易度に差があります。
細かい知識を問う問題がある一方で、標準的な知識で解ける問題もあるため、その見極めが重要です。
出題形式
経済・経営・法学部はマーク式のみですが、文学部はマーク式のほかに記述式があります。
また、経済・経営・法学部では正誤文選択問題が最も多く、他に年代の並べ替え問題も数問は出題されています。文学部では用語の空欄補充がマーク式・記述式を合わせて最も多く、次いで正誤文選択問題などがあります。
試験時間
経済・経営・法・文学部とも60分です。
正誤文選択問題などには時間がかかるものもあるため、解きづらい設問は後回しにするなど、時間配分を工夫しましょう。
入試対策
出題される用語のレベルはそれほど細かくないため、まずは教科書を熟読して知識をインプットすることが必要です。
ただし、どの学部も正誤文選択問題が多く、注意深く読まないと解答できないものもあるため、過去問や問題集などでアウトプットのトレーニングを積むことが欠かせません。また、法・文学部を中心に史料問題が出題されます。いわゆる初見史料も出されますが、まずは教科書などに掲載されている基本史料をチェックし、市販の問題集などを活用して問題の形式に慣れましょう。
学部別に見ると、経済・経営・法学部では年代の並べ替え問題が出題されており、秋以降はその対策も意識しましょう。難度の高い出題もありますが、重要事項については正確な年代を常に意識しておきましょう。これらの学部ではグラフ・地図・絵画などの視覚資料の出題も見られるため、教科書に掲載されているものを中心にチェックしましょう。
文学部では記述式への対策が重要です。
問われる用語のレベルは標準的ですが、表記を誤りやすいものがねらわれることもあるため、歴史用語は必ず書いて覚えましょう。また、法・文学部では「歴史総合」が出題科目に含まれており、教科書の熟読のほか、共通テストの問題を活用するなどして出題に備えましょう。
新設で経済学部と同日入試の国際共創学部については、他学部(経済を中心に経営・法学部)の過去問を解き、大学としての出題傾向・形式を把握しておきましょう。
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世界史 World History
出題傾向・内容
学部によって若干の偏りはありますが、西洋史・東洋史から時代・地域満遍なく出題され、戦後史も少なくありません。
出題分野も政治史や経済史だけでなく、文化史も幅広く出題されています。
また、2025年度より「歴史総合」が出題範囲に入った法学部は、世界史範囲内の日本史要素で対応可能でしたが、問題文から解答の手掛かりを読み取る新しい傾向が見られました。
難易度
ほとんどの問題は標準的な知識で解答が可能ですが、正誤組合せ問題ではやや細かい内容も問われます。
また、現代史の問題では21世紀の事象が問われることもあり、内容も細かくなる傾向があります。
出題形式
法学部は総小問数45問、そのほかの学部は総小問数50問、全問マーク式です。
空欄補充・語句選択問題、正誤文判定問題がバランスよく出題され、文学部は3文の正誤組合せ問題、経営学部はⅠの図版を利用した問題が特徴的です。
2025年度の法学部は、総小問数が昨年から5問減りましたが、これまではなかった正誤組合せ問題に加え、地図問題が出題されました。
試験時間
60分。
正誤文判定問題では選択肢文が長い問題も出題されるので、効率よく判定していくことが求められます。
語句選択問題は迅速にこなし、時間を作りましょう。
入試対策
まずは教科書・用語集・資料集等を用いて、歴史の基本的な流れと用語を覚え、市販の問題集等で知識を確認していきましょう。
出題内容のほとんどは基本的水準であるため、無理に細かい用語を覚える必要はありませんが、出題される時代・地域に特筆すべき傾向がないため、文化史や戦後史も含めた網羅的な知識の習得が必要です。また、2026年度は、法学部に続き文学部の出題範囲にも「歴史総合」が入るため、日本史要素にも留意したいところです。
ある程度知識の習得が進んだら、成蹊大学の過去問をできるだけ解きましょう。
成蹊大学入試の世界史は、学部間で出題形式・傾向や難易度に差が少なく、類似の問題が出題されることもあるため、他学部の過去問を解くことが有効な対策になります。特に、学部によっては全問題数の半数を超えることもある正誤文判定問題は、過去問演習を通じて明らかな正文や誤った箇所を見つける感覚を磨いていきましょう。
このほか、共通テスト対策問題集を解くことも、「歴史総合」など新しい出題傾向への対策も含め、良い練習になります。また、新設で経済学部と同日入試の国際共創学部については、上記のような網羅的な学習が基本になるでしょう。また、経済学部の過去問を解き対策をしましょう。
実際の受験に際しては、同年度に類似した問題が出題される傾向も見られます。
特に経済学部や法学部を受験する人は、手前の日程の問題は必ず解いておきましょう。
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政治経済 Political Economy
出題傾向・内容
経済学部では特に経済理論や国内・国際経済知識からの出題が目立ち、計算問題や資料・グラフの読み解き問題も含まれます。
一方、法学部では特に憲法、政治、現代史(戦後史)分野などで細かい知識が問われる傾向にあります。
どちらの学部でも、その学部らしい出題内容になっていると言え、対策は必須です。
難易度
最新の入試問題では経済学部が解答番号39まで、法学部が解答番号50までと分量が多く、細かな知識も問われています。
合格最低ラインは得点率7割以上と見ておく必要があり、受験生全体の平均得点率は5割台です。
出題形式
両学部とも全ての設問がマーク式で、4択問題が基本です。
大問数は、経済学部は以前は3題だったのが、近年は4題に増えました。法学部は3題が続いています。
また、特に経済学部の問題において、大問冒頭のリード文で書籍・新聞・政府資料から引用する工夫や、各所で統計データやグラフを用いるなどの工夫が見られます。
試験時間
両学部とも60分です。
上述のように解答番号数が40程度や50程度と多いので、試験本番ではペースを乱さないよう設問を最後まで解き続けていく必要があります。
マークミスにも気を付けましょう。
入試対策
経済学部および法学部の入試問題らしい発展的な出題がそれぞれで見られるので、数か年分の過去問の研究と、それを実際に解いておく作業は必須になります。「共通テスト」向けの学習をすることも、「政治・経済」全範囲を網羅的に学習できる意味では有効になりますが、知識の深さや理解度などが、そこからさらに求められることになります。
例えば2025年度の経済学部では「ジニ係数」の計算問題が出題されています。
また2024年度の経済学部では冒頭で「ニクソン・ショック」に連動した4問が出題されており、手持ちの知識を頭の中で、事前に有機的に結び付けておく学習が重要であったと分かります。
時事的話題に関しても、人権や経済政策など関連テーマと結び付けながら、ニュースが「政治・経済」のカリキュラム中のどこに位置付けられ、どのような意味を持つのか、積極的に整理しておく姿勢が重要となっています。とは言え、もちろんいたずらに発展的な学習ばかりするのも禁物です。まずは教科書の内容を、単元に取りこぼしのないよう幅広く堅実に押さえていくことを心がけましょう。
なお、どちらの学部の入試問題でも、選択肢の中から「適切なもの」を選ぶのではなく、「適切でないもの(不適切なもの)」を選ぶ設問がそれなりに配置されており、見落とすと大幅な失点となります。
気持ちに余裕を持って入試本番に臨めるよう、コンディションを整えておきましょう。
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物理 Physics
出題傾向・内容
大問4題からなり、第1問が各分野からの小問集合、力学、電磁気から各1題、もう1題は熱力学、波動、原子のいずれかですが、複数分野から短めの問題2題で構成されることもあリます。
出題範囲は「物理基礎・物理(全範囲)」です。
近年、原子からの問題が小問集合や複数分野からなる大問として出題されています。
難易度
基礎から標準レベルの出題であり、各分野の基本を理解しているかを試す問題が中心です。
教科書レベルの知識を問題演習で定着させれば合格に必要な点に達しますが、標準レベルの問題演習をすれば高得点が狙えます。
出題形式
小問集合も含めて各設問に答えていく形式です。
問題で設定された状況を理解して、物理的に考えて答えを出すことが求められています。
解答形式は、マーク式、答のみの記述式、導き方を含めて(計算式や考え方を)記述する途中経過記述式が複合した形式です。
試験時間
80分。
問題の難易度と問題量を考えると試験時間は適切ですが、解き方でかかる時間が大きく違う設問がありますので、手際良く解答する力も磨いておきましょう。
そうすれば手間のかかる問題に時間が割けます。
入試対策
出題される問題は基礎〜標準的なものが多く、例年ほぼ全範囲からの出題となっています。したがって、全分野の基本事項は偏りなく押さえておきましょう。
第1問の小問集合は、共通テストの第1問に似た難易度・形式の問題が見られるため、共通テストの過去問も対策に活用できます。
第2問以降は分野別の大問構成で、答だけでなく導き方も含めて記す途中経過記述を求める設問も出題されています。
途中経過の記述を難しく感じる受験生が結構多いのですが、設問内容は基本的なものが中心ですから慣れてしまうことが重要です。
普段の問題演習の際に、全ての設問で途中経過の記述を意識した学習をしておくとよいでしょう。
問題を物理的にどのように考え、どのような式を立てて考えれば良いのか意識して演習することが大切です。また、得られた結果から何がわかるのかも考えてみると高得点に繋がります。
途中経過記述の設問に落ち着いて対応するためにも、マーク式・答のみ記述式の設問は手早く解答したいところです。
まず、力学と電磁気の丁寧な問題演習で力をつけ、残りの熱力学、波動、原子は典型的な問題を中心に考え方をしっかり身につけておきましょう。
特に原子は近年出題が続いていますからしっかり準備しておきましょう。
その上で、過去問を中心に入試レベルの演習をすれば十分高得点が狙えます。また、文字計算や数値計算も意識して練習しておくと解答時間が短縮できます。
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化学 Chemistry
出題傾向・内容
全問を通じて、化学基礎、化学の全範囲から出題されます。
第1問は化学基礎と化学の理論分野、第2問は化学基礎と化学の無機化学、第3問は有機化学、第4,5問は化学の理論分野、第6問は有機化学から出題される傾向があります。
過去には初見の物質や反応を扱う問題が出題されたこともあります。
難易度
知識問題は基礎〜標準レベル、計算問題は標準レベルのものが多く、細かい知識や正確な計算力を問われます。
また、一部発展的な内容を含むこともあります。
出題形式
第1〜3問はマーク式、第4〜6問は記述式となっています。
選択肢問題の場合、「誤っているもの」を解答する場合もあるので問題文を良く読みましょう。
また、第4〜6問の計算問題については、計算過程も書くよう指示される傾向があるため、日頃から分かりやすく、かつ簡潔に計算過程を示せるよう経験を積みましょう。
試験時間
80分です。
解答数や難易度を考慮すると時間的に厳しい場合があります。
1つの問題に時間をかけすぎず、知識を正確に身につけ、計算問題は素早く、正確に解く練習をしておくと良いでしょう。
入試対策
どの分野においても、教科書を良く読み、細かい知識まで正確に身につけましょう。特に物質の名称や化学式、反応式、有機化合物の構造式は必須と言えます。
正誤問題については1つではなく2つの記述が正しい/誤りの文章と設定されているものも多いため、教科書の章末問題や教科書傍用問題集等をたくさん解き、知識の抜けがないようにしましょう。
計算問題については、日頃から手計算をし、スピードと正確さを身につける練習をしましょう。
計算問題を間違えた場合は、考え方を間違えていたのか、立式を間違えていたのか、計算ミスをしたのかなど、必ずどこで間違えたのかチェックし、自分の弱点を把握しておくと徐々にミスをしにくくなります。なお、有効数字の扱いも身につけておく必要があります。
長文の問題や初見の物質・反応を扱う問題については慣れていないと予想以上に時間がかかる可能性があるので、過去問などを用いて経験を積んでおきましょう。また、過去問を解く際は必ず時間を計って解きましょう。
このとき、解き終わったら終了するのではなく、余った時間は見直しをするなど、本番同様のやり方で進めると効果的です。
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生物 Biology
出題傾向・内容
『生物基礎』『生物』の全範囲から出題されます。
特に、細胞・代謝・遺伝子を扱う分野である、『生物基礎』の「生物の特徴」および『生物』の「生命現象と物質」「遺伝情報の発現と発生」からの出題が多くなっています。
知識が中心の出題だが、考察や計算も毎年みられ、2023・2024年には描図も出題されました。
難易度
基本的な知識問題が多くを占めていますが、考察力や論述力が必要なやや難度の高い問題も随所にみられるため、全体的な難易度は標準的だといえます。教科書の内容をしっかりと理解していれば十分対応できるでしょう。
出題形式
大問4題。
出題形式はマーク式と記述式の併用となっています。
マーク式では文章中の空欄補充や短文の正誤判定などが中心です。
選択肢が4個の問題が多く正答を選びやすいでしょう。
記述式では論述を中心に年度により並び替えや描図も出題されています。
生物現象の正確な理解や考察力が必要なため、答案作成には時間がかかるでしょう。
試験時間
80分。
問題の難易度と分量から考えると、余裕をもって試験時間内に解答できる内容となっています。
マーク式の問題をテンポ良く確実に解き、比較的難度の高い記述式の問題に十分な時間をかけられるかどうかが重要となります。
入試対策
基本的な知識問題で確実に得点するために、まずは教科書の内容を正確に理解することが最重要です。教科書で太字になっている用語を中心に、周囲の説明をよく読んで用語の意味を正しく理解しながら学習を進めましょう。その際、周辺事項と関連づけると記憶が定着しやすくなります。描図問題もみられるため、ノートに図を描いて要点をまとめると良いでしょう。
入試でみられる計算問題は教科書で取り扱いのある内容をもとにした標準的な内容だが、考察問題は初見の資料や実験を解析・考察させる高度なものもあります。したがって、教科書や図説の実験・観察を隅々まで読み、内容を単に暗記するのではなく、計算の方法や実験の原理などを理解することが大切です。
さらに、特に差がつきやすい論述問題においてできるだけ点数を獲得するため、重要な生物用語や実験については30〜50字程度で簡単に説明できるようにしておきましょう。
知識や理解の定着は、繰り返し覚えることだけでなく、問題演習を通じてアウトプットすることによって、より確実なものになっていきます。
教科書傍用問題集などの標準〜発展レベルの問題に数多く取り組むことにより、基本的な知識を確実にするとともに思考力と論述力も養っていきましょう。また、直前期には過去に出題された問題を制限時間内で解く練習をし、出題内容や形式を確認するとともに、時間配分などを把握することも重要な対策になるでしょう。
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