卒業生 INTERVIEW

細川 栞

HOSOKAWA SHIORI

2017年成蹊大学理工学部卒業。大手電機メーカー勤務を経て、2023年気象予報士に。2024年4月よりテレビ朝日「報道ステーション」で気象コーナーを担当中。

INTERVIEW

仕事を通じて、自分をアップデートし続けたい

さまざまな分野で活躍する若き成蹊の卒業生たち。
今回ご紹介するのは報道番組に出演中の気象予報士、細川栞さん。
システムエンジニア( SE ) から異色の転身を遂げた彼女に、これまでの足取りと今後の目標を伺いました。

3分の本番のために、準備は9時間

大学卒業後に就職した先は総合電機メーカーでした。SEとして働くうちに「仕事を通じて日々学ぶなら、自分の好きな学問を追究してその道のプロフェッショナルになりたい」と思ったのです。特に興味があったのが自然現象や地球環境に関わる学問です。理工学部に在籍していた学生時代には化学に没頭しましたが、一方ではアウトドアも大好き。天気の面白さにも惹かれたことが、気象予報士を目指すきっかけになりました。現在は「気象の勉強が趣味! 」と断言できるほど、この仕事に夢中です。自宅やカフェで過ごす休日でさえも、気象データを眺めて予想を立てるほどです。

「報道ステーション」で担当している気象コーナーはわずか3分。あっという間ですが「気象キャスターの仕事は準備が9割」と言われる通り、毎日の準備には9時間くらい時間をかけます。天気図や原稿の確認、スタッフとの打合せ、現場でのリハーサル。これら準備を経て、ようやく本番です。本番では視聴者の顔を思い浮かべ「強風で怪我をしないように」「寒暖差で体調を崩さないように」など、気持ちを込めて語りかけるように話すことを心がけています。

次世代に、日本の四季や自然を残すために

今後の目標は、視聴者の目と耳を引きつけられる気象予報士になることです。「天気予報を見て良かったな」と、毎日みなさんに思ってもらえたら嬉しいですね。また地球温暖化などの環境問題に関わる仕事にも携わりたい。大好きな日本の素晴らしい四季や自然を、未来の子どもたちに残すために、何ができるか日々考えています。