【先輩に聞く!就活のリアル】自己分析のポイント!

学内広報誌『ZELKOVA100号(2023年春発行)では、就活を終えた2人の先輩にインターンシップについてお聞きし、キャリア支援センター職員の浅香さんにアドバイスをいただいた記事を掲載!
その企画と連動し、Realifeでは3人の方にお聞きした自己分析についてのお話を紹介します。

文学部英語英米文学科 2023年卒
古谷 有紀乃さん
就職先:商社(総合職)

理工学研究科理工学専攻システムデザインコース2023年卒
坂下 寛明さん
就職先:メーカー(技術職)

キャリア支援センター職員
浅香 啓さん

――本日はよろしくお願いいたします!まず、自己分析をする際、何が一番大変でしたか?

古谷さん:自分の性格を幼少期からさかのぼっていくのが大変でした。生命保険業界だと幼少期はどんな性格で中高生の時にどう変わったのかという質問が多くあったので、質問集などを使って自己分析をしました。

――なにか工夫されたことはありますか?  

古谷さん:面接では自分の中にいろいろなエピソードの引き出しを持っておくことで、面接官に自分の性格を印象付けられるようにしていました。  
浅香さん:生命保険などの金融業界では幼少期について聞かれることが多いです。様々な質問を受けることでその業界との相性を確認したり、後の就活に活かしたりしていきましょう。  
坂下さん :自分はそこまで自己分析には力を入れていませんでした。しかし部活に入っていなかったので、面接で話せるフィールドがアルバイトや研究内容、授業内容と偏っていることが課題でした。そこで、ほかの理工学部の人が取らないような授業を取っていました。興味があると思ったら学部関係なく取るようにして、そこで学んだことについて話していました。
浅香さん   :確かに、部活に入っていなかった人がどういう話をするのかは参考になりますね。

――続いて自己分析をする際、自分について誰に聞きましたか?

古谷さん :幼少期のエピソードは親に、自分の性格については友達に聞きました。先生には辛かったエピソードをどうやって乗り越えたかを話して、性格についてポジティブな意見をいただいていました。
坂下さん :僕は、学部1年生と大学院1年生で受けるGPSアカデミックやマイナビの自己分析ツールを活用していました。答えに嘘はないので、自分を客観的に見ることが出来ます!
浅香さん :そういう風に使うんだ! 新しいですね…(笑) 

――自己分析では何を重要視しましたか?

坂下さん :自分の強みと弱みを言語化することを大切にしました。
浅香さん:言語化する際、「強みは誠実さです。」など簡単に出る言葉はみんなが使ってしまいます。自分はどういうところが誠実なのだろうと具体化して、一つ一つを詳しく言語化していくことも大切ですね。
坂下さん :弱みこそ自分のことを伝えられる機会であるので、弱みをマイナスとして捉えるのではなく、それも自分の個性として考えました。
浅香さん:弱みがあるからこそ自分はこんな風に頑張ってきたと最後に上げて、自己アピールすることができます。
古谷さん:エピソードを挙げる中で会社に入って再現性があるものを話していました。私は、SNS企業でのインターンの経験から、さまざまな人を巻き込んでプロジェクトを成功させていきたい、と思うようになりました。この「人を巻き込む」という強い思いが会社で活きると考えたことから、ガクチカにインターンでのエピソードを交えて話していました。弱みについては、行動力がある分見切り発車になってしまうという点を挙げ、一方で行動力があることでなんでも挑戦できるということを話しました。

――やはり弱みを話すときに最後に上げていくのが大切ですね!

――自己分析はどんな場面で活きますか?

浅香さん:やはり面接ですかね。2人は自己分析の結果、面接で力を発揮できたと感じたエピソードはありますか?
古谷さん:一年次にオーストラリアに留学したとき、滞在先のご家庭がインド人で毎食カレーが出ていました。日本で毎食カレーが出ることってなかなかないですが、3日間で慣れることが出来たので、そのエピソードとともに柔軟性を面接でアピールしたところ、さまざまな場所でウケました(笑)
浅香さん:留学のあるある話としてホストマザーとコミュニケーションをとる上での苦労が多く、面接官も聞き飽きてしまいます。しかし、古谷さんのようなエピソードは初めて聞くため、非常に面白いので海外でもやっていけそうだと思わせることが出来ます。

――留学はどのくらいの期間行きましたか?

古谷さん:1ヶ月です。
浅香さん:1ヶ月でこのネタを出すっていうのは難しいので素晴らしいです。
坂下さん:この面白エピソードはなかなか超えられない…(笑)
一同:(笑)
坂下さん:大学の授業で知的障害を持った方が利用する器具を作成する授業がありました。また、食品を作るための機械や作業者の補助をする道具を作るための生産技術を考える上で、さまざまな人が利用できるように考え、工夫するという経験ができたので、そのエピソードを面接で話しました。

――知的障害の方と関わる授業というのは?

坂下さん:武蔵野にある福祉作業所と連携していました。システムデザインコースの経営専攻をしている人の必修の授業でした。

――その授業からバリアフリーなどを提案していこうと考えたのですか?

坂下さん:そうですね。そういう経験が人と違う視点をもつということに活きました。
浅香さん:実習など特徴のある授業は取り組んだ経験が自分の個性となるので、ぜひそういう授業を選んでいただきたいです。授業の学びを就活に活かしているのは正攻法と言えます!

――最後に学生へのメッセージをお願いします。

古谷さん:面接で何回か落とされてしまうことはあると思いますが、最後までめげずに頑張ってほしいです!
坂下さん:先入観を持たず挑戦してみてください。自分は20社落ちましたが、1社内定が出たことでコツを掴み落ち着くことが出来ました。負けた分の積み重ねは確実に自分の力になるので、自分の可能性を狭めるのではなく挑戦するような就活をしてほしいです。
古谷さん:あと、対面の面接でのドアのノックの仕方は確認しておくと良いと思います(笑)
浅香さん:確かにわからないよね…。そういうことを聞くためにキャリア支援センターを訪れてくれても大丈夫です!
坂下さん:自分もキャリア支援センターをフル活用させていただきました。自分は周りと志望業界が違ったので悩みを分かち合いにくく、キャリア支援センターの方に救われました。
浅香さん:来るのが難しい人はキャリア支援センターのLINEやライブ配信で気軽に質問をしてみてください。就活はポジティブになることが大事です。正直、うまくいかなかった原因を考えてもわからないので「ただ単に合わなかった」、「自分のことをわかってくれなかった」と思って、全てのことを前向きに捉えられると良いと思います。

――インタビューは以上となります。貴重なお時間を頂きありがとうございました!

今回のインタビューで、授業の体験が周りとの差別化を生むというお話は大きな学びとなりました。留学やサークル活動、アルバイトは人によって経験していないこともありますが、授業は自分が興味をもって履修するので誰にも活かせそうです。
また、対面だけでなくLINEやライブ配信と自分にあった方法でキャリア支援センターに相談できることがわかりました。ぜひ皆さんも気軽にキャリア支援センターを訪れてみてください!


担当/須藤・迎