第52回学内競漕大会(成蹊レガッタ)リポート

皆さん、こんにちは!
今回は、5月24日(火)に行われた「第52回学内競漕大会」(以下、成蹊レガッタと表記)をリポートします。
成蹊大学の四大イベントの1つである成蹊レガッタは、昭和44年に始まった歴史のある行事です!

レガッタとは、1つのボートを複数人で漕いでスピードを競うボートレースのことです。
成蹊レガッタでは、男子・女子・混合の3部門に分かれて、部活動・サークル・研究室などの各団体から選出された5名で競技を行います。5名のうち、4名が船を漕ぎ、1人がコックスを担当します。
(※コックス:船をまっすぐ進めるために、声を出して漕手に細かく指示を出す舵取り役のこと。)


新型コロナウイルス感染症の影響で2020・2021年度の成蹊レガッタは中止になってしまったため、今回は実に3年ぶりの開催となりました!

ぐずついた天気が続いていましたが、当日は見事な快晴に!
太陽が照りつける暑さのなか、熱い決闘を見せてくれました。
会場では、レースを控えたチームが先に出艇した団体をじっと見つめる場面をたびたび見かけ、レガッタ初参加への緊張と心躍る気持ちがうかがえました。

私たちは、レースが始まる前の団体に意気込みを聞きました!

硬式庭球部

「優勝します!」

女子ラクロス部

「全力で頑張ります!!」

管弦楽団

「文化部ですが、チームワークで運動部に勝ちます!」

男子ラクロス部

「優勝します!」

どの団体も優勝を目指して張り切っている様子が伝わります。
意気込みを聞かせてくださった皆さん、ありがとうございました!

大会の様子実況

ここからは、白熱したレースの様子を写真とともにお伝えします!

まず、本部に呼ばれたチームから順番に船に乗り込んでいきます。その後の練習時間では、初心者が多いチームはなかなか進まず少し苦戦していました。それでも漕ぎ方を教わりながら、ゆっくりとスタート地点へ向かいます。

そしていよいよ予選レースがスタート!コースは直線で、距離は250メートル。

コックスの声に合わせ、タイミングをそろえながら力強く漕いでいきます。慣れない動きで体力を消耗しながらも、長い距離を前進!途中で追い抜いたり追い抜かされたりと、最後まで見逃せないレースになりました。
どんどんペースアップし、最初にゴールにたどりついたチームはガッツポーズで大喜び!笑顔はじける姿に、私たちもくぎ付けです!!
後に続くチームも途中で諦めることなく、最後まで一生懸命に漕いでいました。

レースは進んでいき、ついに決勝戦。予選を勝ち抜いた9チームによるタイムレース制で行われました。どのチームも1位を目指して気合いが入ります。応援側もより一層盛り上がりを見せ、暑いなか日向の川辺に大勢が集まりました。なかには、船を追いかけ、走りながら全力で応援する人も。参加者全員が3年ぶりの成蹊レガッタを楽しく満喫している様子が伝わって来ました。そして、ついに優勝チームが決定!事故や熱中症などもなく、大会は無事終了しました。


大会結果

以下のチームが優勝しました!

女子の部:硬式庭球部「みたらし団号」チーム
男子の部:Uni.「ルイボスティー」チーム
男女混合の部:Uni.「メリー号」チーム

おめでとうございます!!

<女子>

<男子>

<男女混合>

優勝団体の感想

女子1位 硬式庭球部「みたらし団号」

この度は優勝を掴み取ることができ、部員一同大変嬉しく思っています。
優勝できた理由としては、部員たちの優勝したいという強い気持ちが1つになったからだと考えています。3年前、レガッタに出場した際には負けて悔しい思いをしたので、今年は優勝することを目標にしていました。優勝した船には異なる学年のメンバーで乗っていましたが、日頃から他学年同士でも密にコミュニケーションを取っていたので、その絆の深さを活かして最後まで同じ気持ちで頑張ることができたのだと思っています!

男子1位 Uni.「ルイボスティー」

男女混合1位 Uni.「メリー号」

レガッタでの優勝は私たちにとって非常に驚きでした!男子・男女混合の部門で優勝し二冠を達成したことはUni.の評価としては100点です。みんな初めての経験だったため緊張し、体が強張っていました。それでも優勝できた理由はやはり「団結力」だと思っています。チームワークが結果を左右するレガッタにおいて、ほかのグループと僅差ながらも優勝できたのはみんなの団結力を大一番で発揮できたからだと考えています。来年は引き続き二冠、それ以上の三冠を目指したいと思います!

大会関係者からメッセージ

実行委員長 体育会委員長 砂川 桂一郎さん(体育会本部委員長)

3年ぶりに成蹊レガッタを開催することができました。体育会本部員全員が「今年こそはレガッタを開催する!」という想いを持っていたので、開催できたことを嬉しく思っています。
正直、数カ月前はほとんどの本部員が参加経験のないイベントを運営するということに不安を感じていました。しかし、実施責任者の比嘉を中心にレガッタ班の2、3年生が開催に向けて何度も話し合いをし、一人ひとりが役割を果たしながら準備を進める姿を見て、頼もしく感じるようになっていました。
当日は3年ぶりの開催であったにもかかわらず、多くの方にご参加いただきました。一生懸命ボートを漕ぐ姿やチームメイトを応援する姿を見て、開催できたことを非常に嬉しく思いました。無事大会を終えることができたのも、大学教職員の方々、そして漕艇部の皆さんのご協力があったからです。ありがとうございました。
来年は今年の反省を活かして、さらに良い成蹊レガッタを作り上げていくので、ぜひご参加ください!

運営責任者 比嘉 健也さん(体育会本部)

今大会を開催するにあたり、私には「成蹊レガッタを復活させる」という強い想いがありました。なぜなら52回という歴史のある大会が、新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続開催することができていなかったためです。先輩方やOBOGの方々から「今年こそは開催を」という言葉を受ける度に、成蹊レガッタを復活させることが私の使命だと感じていました。
とはいえ、レガッタの運営を経験した部員が全くいない状況だったため、右も左もわからず、不安を感じずにはいられませんでした。大会当日は、トラブルにより時間通りレースが進まないなど、思っていた通りの大会にはなりませんでした。
しかし、大会後のSNSなどから参加者が楽しんでくれたことを知り、開催できて良かったという安心感で胸がいっぱいになりました。何より、コロナ禍で開催できずに悔しい想いをした先輩方の無念を晴らすことができたのではないかと考えております。2年間止まっていた成蹊レガッタのバトンを再始動させ、来年に繋げることができ、嬉しいです。
来年は今年の反省を踏まえ、進化した学内競漕大会を作り上げていきたいと思います!

運営責任者 國廣 萌子さん(体育会漕艇部)

成蹊レガッタに参加された団体の方々、運営に携わっていただいた多くの方々、お疲れ様でした。
3年ぶりの開催でほぼゼロからの準備となった今回の成蹊レガッタは、引き継ぎ資料が少なく、当日の流れが想像できず大変でした。しかしながら、学生部や体育会本部の支えもあり、当日まで準備をすることができました。感謝しています。
当日は晴天に恵まれましたが、炎天下だったこともあり、熱中症にも注意しなければならなくて大変でした。運営側はスケジュールが押してしまい、休憩がほぼ取れないままで舵手をしていたので、来年以降のスケジュールの見直しが必須だと感じました。来年はスムーズな進行を目指し、学生の皆さんに少しでもボートの楽しさを知ってもらえたら嬉しいなと思います。

おわりに

開催できなかった3年分の思いが込められた、第52回成蹊レガッタ。
運営者も出場者も、レガッタを経験したことがない人が大半を占めていたため、開催までは期待と共に不安もいっぱいだったと思います。
しかし当日はまぶしいほどの快晴のもと、苦戦しながらもレースを楽しむ選手や、懸命に応援する学生の姿を見ることができました。
チームの団結力や絆を感じられる貴重な機会だからこそ、成蹊レガッタは52回続く成蹊大学の伝統イベントなのだと感じました。

また、体育会本部、漕艇部、大学教職員、関東学生漕艇連盟、ライフセービング部など、多くの関係者の皆さんによって、成蹊レガッタが開催されました。
運営経験者がほとんどいないなかで、私たち学生にこのような機会を用意してくださり、ありがとうございました!!
来年も、無事に開催できることを願いましょう!

担当/浅賀・岩吉・大宮・丸山
撮影/岩吉・小野