2023年度入学式

新たな一歩を迎えるにふさわしい快晴のもと、2023年度の入学式が執り行われました。

キャンパスは、式が始まる前から写真を撮る新入生や保護者で賑わい、たくさんの笑顔が溢れていました。
「成蹊大学入学式」の立て看板が今年も複数箇所に設置されており、みなさん思い思いの場所で記念撮影をしていました。
また、今年は、マスクの規制が緩和されたことで、マスクを外して撮影する姿が多く見られました。

今年の入学式も、3月の学位授与式と同様、式は以下の通り午前の部、午後の部に分かれて行われました。

午前の部:文学部、法学部、文学研究科、法学政治学研究科
午後の部:経済学部、経営学部、理工学部、経済経営研究科、理工学研究科

会場は厳かな雰囲気に包まれ、慣れない新天地に緊張した様子の新入生たち。

そんな新入生の緊張を和らげるように、学長の式辞では学長の柔らかな声で金子光晴の詩「成蹊に寄す」が読み上げられました。そこには、成蹊学園の美しい風景や、成蹊大学の学生に向けてのエールが。この詩は学長の思いであると述べ、「魅力ある街のなかの魅力あるキャンパスで確かな未来を掴みとってください」と力強いメッセージが送られました。

在学生代表歓迎の辞では、はじめに成蹊大学の魅力が語られました。それは、履修できる授業の自由度が高いことと、実践的な授業が多いこと。そして、これらによって、自分の意見の追求ができること。また、この恵まれた環境を活かすためには「行動しなければ何も始まらない」という大学生活を経験した在校生ならではのアドバイスが送られました。

今年の新入生は、コロナ禍で思い描いていた高校3年間を送ることができませんでした。新入生代表の宣誓では、「規制が緩和され、このような形で大学の入学式を迎えることができて良かった」とこれからの生活への期待と希望に満ちた言葉が。また、「この先、自分たちには社会の変化に対応する深い知性が求められるだろうが、制限の多い生活を経験した自分たちには、どんな困難も乗り越えられる力があるはず」ということも語られました。この宣誓から、コロナ禍から得た知見を今後の未来へ活かしていく強い熱意を感じました。

そして、式の最後を飾るのは混声合唱団による校歌。会場全体が美しいハーモニーに包まれました。

入学式を終えて、9号館で行われている課外活動団体説明会へ向かう新入生や、帰路につく新入生たち。その足取りは、新しい環境への期待に満ち溢れていました。

入学式を終えたばかりの新入生の皆さんに、これからの大学生活についてインタビューをしました。

文学部国際文化学科 茂木さん

――大学生活で頑張りたいことは?

留学に行きたいと思っているので、TOEFLなどの資格取得を頑張りたいです。
また、サークルや団体に入って友だちを作りたいと思っています!

法学部法律学科 大谷さん、黒森さん (写真左から)

――大学生活で楽しみなことは?

(大谷さん)高校とは違って、専門的な授業があるため、自分の好きな授業を取れることです。
(黒森さん)自分で授業を選択できるので、興味のある分野を学べることです。

――大学生活の抱負をお願いします!

(大谷さん)高校時代は遅刻しがちだったので、大学では遅刻しないように頑張りたいです!
(黒森さん)ボランティアに興味があるので、そういった活動にも積極的に取り組みたいと思います!

経済学部総合経済学科 松原さん、高木さん(写真左から)

――大学生活で楽しみなことは?

(松原さん)大学でできた友達と遊ぶことです!!
(高木さん)サークルでの活動です。高校時代からやっていた剣道か、軽音のサークルに入りたいと思っています。

――大学生活の抱負をお願いします!

(松原さん)単位を落とさないように頑張りたいです!
(高木さん)同じく、単位を落とさないようにすることです!

インタビューに快く応じてくださった皆さん、ありがとうございました!!

新型コロナウィルス感染症による規制が少しずつ緩和されつつあるなかで行われた入学式。
晴天に恵まれ、キャンパス内は多くの人で賑わっていました。
新歓も盛んに行われ、新入生と在学生が交流する機会も。これからの学生生活への期待で輝くまっすぐな新入生の姿に、在学生も刺激を受けたのではないでしょうか。

今年の新入生には、高校3年間をコロナと共に過ごし、満足な学生生活を送れなかった方が多くいることと思います。
元の生活に戻りつつある現在、対面授業やサークル、部活などで人と関われる機会は以前より大幅に増えることでしょう。そこで、新入生の皆さんには、大学でさまざまなことに挑戦して多くの経験を積み、充実した大学生活を送ってほしいと思います。ときに困難にぶつかることもあるかもしれません。その時は一人で抱え込まず、誰かに頼ってみてください。大学には、中学・高校よりもたくさんの人がいて、それぞれが異なる考えや価値観を持っています。大学という有益な場を存分に利用してください。多くの人の意見を聞けば、誰かの言葉が、皆さんの助けになるかもしれません。

改めまして新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
これからのご活躍を心より期待しております!

担当/山口・迎
撮影/中江・柴田