2023年度学位授与式

冬の寒さに耐え忍んだすももの花が咲き始める3月19日、成蹊大学では学位授与式が挙行されました。
前年度に引き続き、今年も取材班が卒業生の様子を取材しました!

取材を開始した時は曇りでしたが、式が近づくにつれて気温も上がり、段々と青空が見られるようになりました。
色とりどりの袴が揺れ、ご家族や友人と交わす笑顔がいたるところで見られました。
式典は4年振りに全学部・学科が一堂に会する、一部制で開催されました。
収容人数の関係上、保護者・保証人の方々には4号館のモニター会場で中継をご覧いただきました。

若干の肌寒さを感じる中、颯爽と入場する卒業生。
全学部・学科が集まっているということもあって、大人数が並んでいるさまは迫力があります。
式典中まっすぐ前を見据える姿勢は堂々としていて、大学4年間の学びを育んだ時間を想像させます。
会場の厳かな雰囲気と相まって、来賓の方の朗々とした言祝ぎが会場に響き渡りました。

学長式辞では、森学長が新型コロナウイルス感染症についてと、本学のとある卒業生についてお話されました。
新型コロナウイルス感染症という卒業生の青春時代に降りかかった困難を、詩人である茨木のり子さんの詩と重ねて回想されました。
卒業生の方は大学で日本古典学を学ばれたそうですが、先行研究やテキストを読み、それを元に考えをまとめ、文章や口頭の形式にしていく作業が現在の仕事と本質的に変わらないというお話をされたそうです。
このような人間に元来備わっている「類推」という能力を活かし、大学で得た知見・経験を仕事の場でも活かしていってほしいと述べられました。

送辞では、在学生代表の田中さんから卒業生へスピーチが送られました。
授業中やサークル活動で先輩方と過ごした時間に触れ、先輩方への感謝を胸に、「これからは私たちが後輩にできるように」と意気込みました。

続いて、卒業生代表の後藤さんが謝辞を述べました。
新型コロナウイルス感染症という困難があったからこそ、輝いた大学生活。
後藤さんはオーストラリアへ一年間留学に行き、自身の見識を広げられたそうです。
大学の先生方や保護者の方々への感謝とともに、光のように過ぎ去った大学生活を懐かしみました。

卒業を迎えられた皆さんにインタビューしました!卒業後の進路や夢まで、様々なことをお訊きしました。

文学部 川田さん、佐々木さん(写真左から)

――大学生活で一番の思い出はなんですか?

(川田さん)大学で仲良くなった佐々木さんと旅行に行ったことです。
(佐々木さん)ゼミでの活動が楽しかったです。

――これからの進路や目標を教えてください!

(川田さん)計画的な人間になることです!
(佐々木さん)社会人としての実感を持って生活することです。


経営学部 萩野谷さん、須藤さん(写真左から)

――どのような社会人になりたいですか?

(萩野谷さん)この大学で学んだことを活かしつつ、自己成長していけるようになりたいです。
(須藤さん)言われたことを素直に受け止めて、わからないことを素直に聞ける人になりたいです!

――誰に一番感謝を伝えたいですか?

(萩野谷さん)両親に感謝したいです。私たちの代は新型コロナの影響でイレギュラーなことが多かったのですが、その中で沢山支えてもらいました。
(須藤さん)私も両親に感謝を伝えたいです。帰りにケーキを買って帰ろうかなと思います。


経済学部 井川さん、文学部 長塚さん(写真左から)

――これからの進路や目標を教えてください!

(井川さん)テレビ局に就職予定なのですが、家族がよく見ている番組に自分の名前を載せられるくらい成長することです。
(長塚さん)私は地元の区役所に就職するので、なにか地元に還元出来たらいいなと考えています。

――後輩に一言お願いします!

(井川さん)楽しむ場面と頑張る場面でメリハリをつけたら、大学生活が充実したものになっていいと思います。頑張ってください!
(長塚さん)硬くなり過ぎず、いろんなことに興味を持って取り組んでくれたらと思います。

今年は、成蹊大学が池袋から吉祥寺に移転して100周年になるそうです。
また、2020年度に経営学部が新設されてから初めての卒業生となります。

これから新しいステージに到達する卒業生の皆さん。
成蹊大学で過ごした日々は、人生のどこかできっと支えになるはずです。
在校生一同今後のご活躍を応援しています。

担当/福島
撮影/福島・泉・松尾・樺井