優勝の瞬間!四大戦2025 其の二
10月17日(金)〜19日(日)の3日間にかけて開催された「第76回 四大学運動競技会(以下、四大戦)」。
学習院大学、成城大学、武蔵大学、成蹊大学の4つの大学が成城大学に集まり、各大学のプライドを懸けた熱戦が繰り広げられました。
1日目と2日目前半では、会場が大いに盛り上がった様子をお届けしましたが、今回は、その後半戦の模様をお伝えします!
ダンス
76年という長い歴史を絶え間なく紡いできている四大戦において、今年初めて演目として登場したダンス。
2日目に第1部と第2部に分かれて、成蹊大学から出場した3団体を含んだチアリーダー部とダンスサークルの計9団体が個性あふれるパフォーマンスをしました。
取材班が見た第2部では、計5団体のダンスサークルがそれぞれの特色を思う存分発揮したダンスを披露しました。
成蹊大学からは JAM〔z〕 とBailaが出場しました。
JAM〔z 〕は、男女で構成される合同ダンスサークルで、主にストリート系ジャンルを主体とした楽曲を取り扱っています。アップテンポの曲でかつ、見事にシンクロしたダンスを披露し、会場の視線がステージにくぎ付けとなりました。
Bailaも男女混合のダンスサークルで、コピーダンスを主軸に取り扱っています。
力強い踊りが特徴の曲から、可愛らしい振付が特徴の曲まで様々なアイドルの音源のコピーダンスを、複数グループに分かれて披露し、会場の多くの人がバリエーション豊かなパフォーマンスに魅了されていました。
バレーボール(男子)
試合が進むにつれて盛り上がりを見せた男子のバレーボール。準決勝では成蹊がややリードされてしまう場面もありながら、見事最終セットを勝ち取り、決勝へと駒を進めました!さらに、勝てばTOP3が成蹊となる3位決定戦でも最後までお互い一歩も譲らない展開となり、観客からも緊張感が漂っていました。そして激戦の末、勝利が決まると、チーム全員が一斉にコートに集まり、喜びを分かち合う姿が見られました!
試合のあと、成蹊大学の代表チームにインタビューをしました!
Q.優勝が決まった今の率直な気持ちを教えてください!
A.今年は6連覇がかかっていたので、達成できてとても嬉しいです!
Q.今年は1,2,3位が成蹊大学という成績でしたが、チーム力を高めるためにやっていたことは何ですか?
A.1か月前からチームごとで練習をして、団結力を上げていました。それぞれのチームで戦い方に個性があって、そこを伸ばせるように練習を重ねました!
Q.3位決定戦はかなり接戦でしたが、試合中はどのような気持ちでしたか?
A.第2セットを取られたあとすぐに気持ちを切り替えて、相手のローテーションに合わせて攻撃を仕掛けるようにしました。焦らず、とにかく点を取ることを考えてプレーしていました。
Q.来年に向けた目標を教えてください!
A.これからもチーム力を高めていって、7連覇、8連覇と優勝を重ねていきたいです!
バレーボール(女子)
タイムに入るたびに自然と輪になり、円陣を組むことで互いを鼓舞させている選手たちに思わず青春の熱を感じました!気迫に満ちた会場と、その空気を切り裂くように撃ち込まれるスパイク。広い視野を保ちボールを追い続ける選手の姿に圧倒されました。そんな選手たちは優勝に輝き、インタビューではその喜びと今までの努力を語っていただきました!
Q.緊張感のある展開のなかで、どのような気持ちで試合を進めていましたか?
A.出だしがうまくいけたので、そこで良い流れをつかむことができました。
Q.練習で意識していることがあれば教えてください。
A.和やかな雰囲気を保つようにしています。また、皆で笑顔でいられるように、いつも掛け声で「にゃん」と言っています!
Q.皆さんは来年も四大戦に出る方が多いですか?
A.はい!来年も優勝します!!
バドミントン(男子)
一進一退の展開が繰り広げられる中で、鋭いスマッシュや白熱したラリーで流れを引き寄せていく選手たち。サーブ前、選手の自分を奮い立たせる声が会場内に響き渡り、緊張感漂う空気が伝わってきました!Seikei Realifeの記事にも何度も出演していただいているペアに、今回もインタビューを行いました。
Q.優勝した感想を教えてください。
A.優勝するつもりだったため、思っていた以上に接戦で焦った部分もあるのですが、それ以前に3ゲームまでしっかり進められてよかったです。
Q.ペアを組んでどれくらい経ちますか?また、練習や試合をするにあたり意識していたことがあれば教えてください!
A.1年ですね。それぞれのプレースタイルがバラバラだと上手くいかないので、相手に合わせるではないですけれど、良いかたちに持っていけるようにしました。
Q.来年の意気込みをお願いします!
A.4連覇しようと思っているので、来年も確実に勝ち上がっていきたいです!
駅伝
成城大学キャンパス内の1周約1kmのコースを、女子は1人3周、男子は5周し、各チーム4人でタスキを繋いでいきます。
四大戦の目玉種目の一つということもあり、グラウンドには各大学の応援団が集い、スタート前から熱気が高まっていました!
男子がスタートする時点で少し雨が降っていたものの、選手たちは大学のプライドを懸けて走り抜けていきました。
教職員バレーボール
決勝戦は成蹊大学対成城大学でした。教職員チームは学生に負けないほどの軽快な動きを見せました。
どちらのチームも相手のコートの隙間を的確に狙い、鋭いスパイクを次々と決める場面があり、会場からは大きな歓声が上がりました。
途中、成蹊大学はミスが続く場面がありましたが、仲間同士でハイタッチを交わして気持ちを立て直し、見事優勝しました!
優勝した皆さんにインタビューしました!
Q1.優勝した今の気持ちを教えてください!
A.途中で緊迫した場面もありましたが、これまでの練習の成果を発揮できて本当によかったです。
Q2.事前の練習で意識していたことはありますか?
A.前回から1年間、週に1度の練習を積み重ねてきました。緊張する場面ではメンタルの強さが大切なので、普段の練習から本番を意識して取り組むようにしていました。
また、1人では勝てない競技なので、「仲間でつなぐ」という意識を大切にしていました。
Q3.試合中に苦戦したことはありましたか?
A.相手のサーブを立て続けに返せなかった時は非常に苦しかったです。しかし、仲間同士で声を掛け合い、気持ちを切り替えて頑張りました。
Q4.来年度に向けての意気込みをお願いします!
A.4連覇を目指して頑張りたいと思います。
卓球混合ダブルス
決勝戦は成蹊大学対学習院大学でした。静かな会場にボールの弾む音が響く中、程よい緊張感と温かな雰囲気に包まれていました。
成蹊大学のペアは、サーブの前にコースを確認し合いながら息の合ったプレーで見事優勝を果たしました!
優勝したペアにインタビューしました!
Q1.優勝した今の気持ちを教えてください!
A.相方がとても上手で、攻撃も積極的にしてくれたので、安心してプレーすることができました。優勝できて嬉しいです。
Q2.事前に練習はしましたか?
A.試合前に2日間、練習会を行いました。
Q3.今回の試合で意識していたことや、注意していたことはありますか?
A.ダブルスは2人で戦う競技なので、相方が打ちやすいようにサーブを組み立てたり、レシーブでどのコースを狙うか考えたりしながらプレーしました。相方が的確にアドバイスをくれるので、それに合わせて打てるときにしっかり決めることを意識しました。
Q4.来年度以降の意気込みはありますか?
A.また来年度以降の四大戦にも出場できたら、活躍できるよう頑張りたいです!
閉会式
雨が上がり、しっとりとした空気が漂う中、成城学園澤柳記念講堂で閉会式が行われました。
式が始まるとすぐに、注目の結果発表があり、会場は期待と緊張に包まれました。気になる結果はこちらです!
なんと教職員種目・一般種目・総合順位で成蹊大学は見事1位を獲得しました!
総合得点は成蹊大学が144点、2位の学習院大学が143.75点と、わずか0.25点差の大接戦でした。
4年ぶりの総合優勝という結果に、会場には大きな拍手と歓声が響きました。
成城大学の学長は「この3日間で育まれたお互いを高め合う関係性、四大学の絆として続いていくことを願っております。」と挨拶。その後、エール交換が行われ、成城大学から来年度開催校の学習院大学へ大会旗が引き渡されました。
総合優勝を手にした成蹊大学体育会本部の委員長の新居さん、副委員長の平田さん、四大戦推進局(以降四推局)長の高野さんにインタビューを行いました!(以降敬称略)
Q. 総合優勝おめでとうございます!感想を教えてください。
A.
(新居)8年ぶりの優勝という快挙を、皆で味わえたのはよかったです!4年生として今までの集大成である四大戦で、久しぶりの結果を残せたことが大変嬉しく、もう少し皆でこの空気を楽しみたいです。
(平田)私は副委員長としても、応援指導部としても四大戦の総合優勝が目標でした。今年は8年ぶりに優勝し目標を達成できてよかったなと思っています。
(高野)僕は四推局長として成蹊の代表を務めたので、皆より記録を知るのが早かったです。「やってやったな!」と感じました。今年の5月から、目標を総合優勝と決め活動していたので、無事達成できてよかったです。本部員や学生部もすごく喜んでくれたので、それも大変嬉しかったです。
Q.四大戦が始まる前は、どんな気持ちでしたか。
A.
(新居)例年だと正式種目の結果だけで1位の点数から5~6点離れてしまうところ、今年はすごく接戦だったので、一味違うなと思っていました。
特に当日の運営は心配していなかったので、総合優勝をしてくれと願っていました。
(高野)僕は逆に運営の面で不安でいっぱいでした。優勝のためにできることはベストを尽くせていた自信があったけれど、本当に運営に関して何をやっても不安が残る、そんな精神状況でした。委員長は開催前落ち着いていたそうですが、僕は落ち着きがなかったですね。
(平田)たしかに、時々本部室に差し入れに行くと高野君に、「頭の中で四大戦の運営シミュレーションをするから付き合ってほしい」と、何度も付き合わされていました(笑)
Q.四大戦を盛り上げるために、最も頑張ったことはありますか。
A.
(新居)委員長としては、盛り上げることに重きを置くのではなく四推局長のやりたいことを全部やらせてあげることが自分の役割であると思っていました。
率先して先頭に立つことより、皆への声掛けなど、俯瞰して周りを見ることを頑張っていました。
(平田)副委員長としての立場よりも、応援団として、いかに周りを巻き込むかを考えていました。
時には選手たちと、「盛り上げるためにはどうすればいいか」ということも話し合っていました。
(高野)盛り上げることよりも、自分はひたすら総合優勝のことを考えていました。強いて言えば、本部役員へ「盛り上げるためにはどうすればいいか」などの意見を聞いていました。
Q.今年は0.25点差での優勝でしたが、それを知ったときはどんな気持ちでしたか。
A.
(新居)一生懸命やってきたので、神様からの贈り物かなって思いました。それと、委員長席から、皆が表彰状を貰うところが見られて嬉しかったです。
(平田)表彰状が書かれているところを見ていたのですが、大学名を書くときに調べものをしながら書いている様子が見受けられたので、「もしかして優勝かも」と思いました。その後、総合優勝だと知り、とにかく嬉しかったです。
(高野)正直なところ「本当なのか」という気持ちが強かったです。嘘ではないかと感じました。
Q.来年度は後輩たちにどんな四大戦にしてほしいですか?
A.
(新居)今年は総合優勝を目標にして、見事達成できたので、来年度は総合優勝だけではなく参加者に楽しんでもらえるなど新しいゴールを見据えて運営に取り組んでもらえたらと思います。
(平田)今いる体育会本部員は総合優勝をしたらどうなるかは全員分かったと思うので、また総合優勝を目指してみてほしいと思う反面、それを負担に感じず運営を楽しんでほしいと思います。
(高野)四大戦の運営をするにあたって毎年総合優勝のみを目標にしているわけではないので、「連覇をしなければ」とはならずに、自分たちの決めたゴールのために頑張ってもらいたいです。
熱戦を通して四大学の絆がさらに深まり、学生・教職員が一体となった四大戦となりました。今大会に出場した選手の皆さん、そして運営や関係者の皆さん本当にお疲れさまでした。来年度の成蹊大学のさらなる活躍に期待しましょう!
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担当/澤田・米澤・笹本・新名・長嶌・三宅
撮影/宮崎・月岡・新名・長嶌