体育会を盛り上げよう!【ラグビー編】

アメフト部の試合の記事は読んでいただけましたか?

初心者の方のために「ラグビーとアメフトの違い」についても書いているので、ぜひご覧ください!

今回の記事では、12月に行われたラグビー部の入替戦をリポートします!


ラグビー部 関東大学対抗戦グループA・B入替戦

2021年12月12日(日)、「関東大学対抗戦グループA・B入替戦(VS立教大学)」が開催されました。

私たちも、成蹊大学ラグビー部を応援するために熊谷の会場へ!
熊谷といえば暑さで有名なまちですが、実は「ラグビータウン」としても知られています。
今回開催された熊谷ラグビー場も、2019年ワールドカップのために改修されたそう。
会場の規模と熱気に、私たちも興奮が止まりませんでした…!!

今回の対戦相手は、何年も接戦を繰り広げてきた立教大学。
成蹊大学は「関東大学対抗戦」下部リーグのBグループに所属しており、Aグループへの昇格をかけてこの試合に挑みます!

選手一人ひとりの「絶対勝つぞ!!!」という熱い気持ちが、観戦している私たちにも伝わってきました。

ベンチにいるメンバーも、真剣な眼差しで試合の行方を見守ります。

常にチームの気持ちは一つであることが伝わってきますね。

私たちにとって初めてのラグビー生観戦。印象に残ったプレーがいくつもありました。
そのなかから、私たちが選ぶイチオシプレーをご紹介します!!

〈スクラム〉

スクラムとは、両チームで向かい合い、姿勢を低くして組み合って押し合うプレー。
試合中に軽度の反則があった際の仕切り直しのときに行われます。

1列目に3人、2列目に2人、3列目に2人、4列目に1人並び、中に投入されたボールを足で奪い合います。まさに、「一団」をつくり両チームがぶつかり合い、迫力満点!

気合の入った力強い押し合いと、「セイケイッセイケイッ」のかけ声に、記者一同くぎづけになりました!

〈ラインアウト〉

スクラムと同様、ラインアウトも試合再開のときに行われるプレー。
ボールがタッチラインの外に出た場合に行われます。

今回ピックアップするのは、写真のように、1人の選手がコートに投げ入れられたボールを空中でキャッチする瞬間!
この時、ボールをキャッチした選手は複数の選手によって高く持ちあげられます。ボールをキャッチするときの最高到達点は、なんと4~5mに及ぶそう!!
こんなに高く上がるなんて、想像するだけで恐ろしいです…。


試合結果

入替戦の結果は、5対37で立教大学に敗れてしまいました。

成蹊は前半18分、3年 糊谷憲信選手(10番)がキックパスしたボールを4年 鈴木康太選手(14番)がキャッチ。見事、そのままトライで5点を決めることに成功!!
(※トライ:相手のゴール領域内にボールを接地させることで5点が入るプレー。ラグビーで最も注目を浴びるプレーの1つです!)

しかし、相手も続々と点数を入れ、立教に追いつくことはできず…。
成蹊大学のBグループ残留が決定しました。


部員からメッセージ

試合後観客席に向かってのあいさつを終えた後、悔しさで膝から崩れ落ちた諸藤さん。その諸藤さんの背中を支える同期の姿にスタンド席にいた私たちの目にも涙が浮かびました…。

主将4年 諸藤 陸さん

—入替戦を終えて—
私たちは5対37で敗北し、対抗戦Bグループ残留という結果になりました。1年間、チームの目標であった「対抗戦Aグループ昇格」は果たすことができませんでした。
いつも応援してくださる皆さまの期待に応えることができず、悔しい気持ちでいっぱいです。
コロナ禍で厳しい制約のなか、立教に勝つことだけを考え、部員一同練習に励んできました。
今年1年間一日たりとも昇格のために妥協した日はなく、絶対に立教に勝てると考えていましたが、入替戦では私たちのもっている力を十分に発揮することができずに負けてしまいました。
部員それぞれが1年間地道に取り組んだ、筋力トレーニングや個人練習で得た力・スキルを、「入替戦」という舞台で発揮できるかどうかは、どのようなゲームプランで勝利するかを考える主将にかかっています。

練習中にどのようなアドバイスをチーム全体に伝えればよかったか、入替戦での大事な場面で異なる選択肢・ゲームプランを遂行すれば勝てたのではないか、自分は一人のラグビープレイヤーとしてチームに貢献するプレーができていたのかと負けた日から考え、後悔しています。
後輩たちには、入替戦での悔しさをバネに、笑顔でシーズンが終われるよう期待しています。
今後とも成蹊大学ラグビーフットボール部へのご支援、ご声援のほどよろしくお願いします。

下級生代表3年 伊藤 大吉さん

日頃より成蹊大学ラグビーフットボール部にご支援、ご声援頂きまして誠にありがとうございます。

私たちラグビー部は、対抗戦グループA昇格を目標に日々活動していました。対抗戦グループBで優勝を果たし、念願であった立教大学との入替戦に臨みました。昨年度はコロナウイルスの影響もあり、入替戦が行われなかったため、この試合にかける思いは強かったです。試合の展開としては、序盤セットプレーで優位に立ち得点するシーンもありましたが、自分たちの反則やミスでチャンスを掴むことができませんでした。その後、相手に流れを掴まれてしまい5対37という結果に終わりました。
敗北という形になりましたが、今シーズン初の有観客試合ということもあり、グラウンドに入場したときのスタンドの景色には感極まりました。また、試合当日まで、多くの学園関係者の方々から、サポートを頂いたことに感謝しています。

来シーズンこそは入替戦で勝利し、対抗戦グループAに昇格することで雪辱を果たしたいと思います。最高学年として、チームを支えられるよう真摯に努力しつづけます。また、ラグビー部が成蹊大学体育会の先頭に立ち、体育会全体を盛り上げていきたいと思います。

今後とも成蹊大学ラグビーフットボール部をよろしくお願いします。

主務4年 米山 徹朋さん

最初に、今シーズンも多大なるご支援・ご声援を頂きまして誠にありがとうございました。

今回の入替戦は、私たちにとって2年分の思いが詰まった試合でした。
結果、昇格を果たすことはできませんでしたが、たくさんの赤黒の手旗が振られているスタンドの光景は忘れられません。
今シーズンのチームに足りなかったのは、「入替戦」で経験する悔しさだと思います。
2020シーズンはコロナにより入替戦は中止でした。2019年に降格したときの悔しさを知っているのは3、4年生だけで、下級生は話を聞いていても実感はなかったと思います。
今期は全員が入替戦を経験し、全員が悔しさを知りました。
来期はこの悔しさを忘れずに、昇格に向けて準備してくれると思います。

今回の入替戦ではたくさんの学園関係者の方々に応援していただきました。
今、成蹊大学体育会は変わろうとしています。体育会本部を中心に部活同士の横の繋がりを強化しています。少しでも私たちラグビー部が横の繋がりを作ることに貢献できていたら幸いです。

最後になりますが、皆さまの応援は力になります。
コロナが落ち着いたらぜひスタンドまで応援に来てください。
熊谷に一緒に行きましょう。
次笑うのは、成蹊です。

成蹊大学体育会本部からメッセージ

成蹊大学第71代体育会本部委員長4年 山方 勇輝さん

コロナ禍が2年続いたなかで、今回の試合のような観客を入れての応援は念願のものでした。
これまで体育会Tシャツを作ったり試合のライブ配信をしたりすることで、会場に行かなくても体育会同士で応援できる仕組みを模索してきました。しかし、実際に現地に足を運んで応援できる喜びは格別です。個人的には、1年生のころからの友人が最後の晴れ舞台で活躍している姿に胸がいっぱいになりました。

正直、自身が体験したことがないスポーツについての知識は少ないです。
しかし、予備知識の有無は関係なし!どんなスポーツも激アツです!!

私自身はもう引退しましたが、次の世代がさまざまな部活同士の繋がりを今まで以上に強化し、互いに応援しあい、学生一丸となって成蹊大学の体育会を盛り上げていきます!
そして、成蹊大学の体育会を世間の方にたくさん知っていただき、より一層成蹊大学の認知度、魅力の向上に繋げていきたいと思っています。
応援のほどよろしくお願いします。

成蹊大学の皆さん!
一緒に盛り上げていきましょう!

大学職員さんからメッセージ

カレッジスポーツが大好きで、さまざまな試合を観戦に行かれている大学職員の熊崎さんにもメッセージをいただきました!

学生支援事務室担当課長 熊崎和宏さん

2021年度体育会団体の公式戦シーズンを締めくくるビッグイベントとして、昨年12月11日に「関東学生アメリカンフットボール2部リーグAブロック3位決定戦」、翌12日に「関東大学ラグビー対抗戦グループA・B入替戦」が行われました。結果はともあれ、チアリーダー部の華やかな応援や、成蹊小中高大学生のほか、老若男女の卒業生や保護者、学園関係者らの大応援団で、どちらもたいへん盛り上がりました。そこに私はカレッジスポーツの本質を見た気がします。
スポーツ学部・学科をもたず、スポーツ推薦入試もない成蹊大学の体育会は、プロ選手の養成機関ではなく、学校教育の一環として、スポーツを通じて立派な社会人を育てることこそが一番の目的なのです。その意味では勝敗が第一ではなく、勝負を通じて学生が何を得たのかが何より大事なのだと認識しています。また成蹊は常にそうした大学の目標とされること、共感を得ることを意識すべきだと考えます。
この日のアメリカンフットボール部やラグビーフットボール部のように、大学生が小中高生の憧れとなり、目標となる存在であることが、成蹊大学体育会の最も誇らしいことだと私は思います。


記者の感想

私はラグビーを観戦するのは初めてで知識もあまりなかったのですが、試合をめいっぱい楽しむことができました!相手をかわしてフィールドを駆け抜けたり、ボールに食らいついたりと、選手たちの必死なプレーに感動。試合後のあいさつにもこみ上げるものがありました。また、OB・OG、ご家族の方、部員の友人などさまざまな人が赤黒の旗を振って応援している姿に、会場の一体感を感じました。
ラグビー部に知り合いがいなくても、ルールに詳しくなくても、ぜひ生で試合を観戦してほしいです。あなたもきっと、ラグビーの虜になるはず!機会があれば皆さんもぜひ来シーズンに観に行ってみてください!!
(1年 山岸)


試合のウラ

成蹊大学ラグビー部はグッズ販売やSNS活動もしており、応援するのが楽しいチームです!タオルやウエストポーチなどのグッズは試合会場でも購入できるため買ってすぐに使うことができます。今回も多くの人が購入していました!

ラグビー部のSNSはこちら!ぜひチェックしてみてくださいね!

Twitter :@seikeirugby
Instagram:@seikeirugby

おわりに

今回私たちは、ご縁がありアメフト部とラグビー部の試合に行かせていただきました。

コロナ禍という大変な状況のなかでも地道に努力を重ね、その練習の成果を存分に発揮しようとする選手の姿。
選手を全力でサポートをするマネージャーさんたち。
友人、保護者、OB・OG、教職員など、それぞれの思いをもちながらも気持ちを一つにして応援する観客の拍手。
どの光景も胸を打たれるものがありました。

成蹊大学では、アメフト部・ラグビー部をはじめ、体育会の各部活動、それぞれが活躍しています。
今回の取材を筆頭に、広報委員会も広報を通じて体育会をもっと活気づけていこうと思います。
成蹊生の皆さんも、私たちと一緒に、これから体育会をどんどん盛り上げていきましょう!!


担当/浅賀・山岸・鈴木
撮影/岩吉・中江