2021年度前期協定留学生オンライン修了式リポート

コロナ禍において、さまざまなことが例年と違った形で行われている2021年度。留学もその1つです。今回学生広報委員会は、2021年度 前期協定留学生修了式の取材と修了留学生のインタビューを行いました。以下で、当日の様子をリポートしていきます!


協定留学生修了式

7月19日に、「2021年度前期協定留学生修了式」がZoomで行われました。

今回の修了生は台湾、ドイツ、イギリス、イタリアの大学から全部で6人。新型コロナウイルス流行の影響により、6人中5人が自国で日本の授業を受ける「オンライン留学」でした。

修了式の流れは以下の通り。

・開式

・修了証の授与

・北川学長からの祝辞

・協定留学生による留学修了スピーチ

・国際教育センターの遠藤所長による祝辞

・閉式

修了証の授与では、修了留学生一人ひとりの名前が呼ばれ、修了証を画面共有で表示しながら授与されました。

北川学長の祝辞では、100年に一度あるかないかといわれるパンデミックのなかでの留学を称え、留学生の今後の成長・発展に期待しているとのお話がありました。

修了留学生のスピーチでは、皆さん流ちょうな日本語で感謝の気持ちを伝えていました。竜が鵜性の皆さんに、成蹊大学の授業は大好評だったようです!

遠藤所長の祝辞では、留学生のスピーチを聞いて一生懸命勉強していたことが伝わった、今後も情熱をもって勉強に励み、さまざまな困難を乗り越えてほしいとのお話がありました。


式の最後には写真撮影も行いました。

今回はほとんどの留学生がオンライン留学という形になり、来日することが叶いませんでした。しかしそのなかでも「留学して良かった」 という言葉を聞くことができました。この留学が留学生にとって良い経験となったことが感じられ、こちらまで嬉しい気持ちになりました! いつか日本で会えることを楽しみにしています!

インタビュー

式終了後には2人の留学生にインタビューをしました。

<Nさん>
ドイツにあるハイデルベルク大学の4年生で、唯一来日していた学生さん。キラキラの笑顔がキュート!
<Kさん>
同じくハイデルベルク大学の4年生。修了式では「時は川のように流れ、終わりがやってきます」と、日本人顔負けのスピーチを披露!


――留学中、1番印象に残ったことは何ですか?

Nさん:先生と対面で会えることが嬉しかったです。いつもやさしいスマイルをくれました。授業も充実していたけれど、それ以上に何気ない会話が楽しかったです!
Kさん:先生がとても親切だったことです。また、そもそもオンライン留学という形式が初めてなので印象に残る留学になりました。

――Kさんは修了式のスピーチで、授業についてたくさんお話しされていましたね。とくに面白かった授業は何ですか?

Kさん:「日本文学を読む」が面白かったです。自分の大学でも日本語の文法などは学んできましたが、日本文学の表現やストーリー性については、今回留学したことで初めて勉強できました。自分には難しいと思っていたのですが、先生のご指導のもと、きちんと分析することができて嬉しかったです。

――大変だったことはありますか?

Nさん:日本に行けるかわからない状態が続き、じっと待っていることが大変でした。2019年の5月から待ちつづけていました。
Kさん:インターネットの接続が悪く、苦労しました。勉強に関しては、わからない日本語があってもきちんと教えてもらえるので問題なく取り組むことができました。

――Nさんは実際に日本に来られましたが、吉祥寺でお気に入りの場所はできましたか?

Nさん:井の頭公園が良かったです。橋の上でクレープを食べながら鳥や湖を眺めました。

――留学を経て、今後やってみたいことはありますか?

Nさん:浴衣を着て日本の夏祭りに行きたいです。映画でも漫画でも素敵な時間として描かれているので、憧れがあります。
Kさん:大学で日本学を専攻しているので、日本語のレベルをさらに高めるために勉強していきたいです。

――大学卒業後の夢はありますか?

Nさん:一番の夢は大使館で働くことです。また、喫茶店を開きたいとも思っています。祖父がロシア人で、おいしいロシア料理をたくさん知っているのでみんなに振る舞いたいです。さらに、店内では英語・ドイツ語を教えたりして、みんなが安心できる場所にしたいです!
Kさん:今は卒業論文を書くことに集中しています。卒業後は大学院に行きたいと思っています。

2人とも本当に日本語がお上手で、さまざまなエピソードを聞かせてくれました。
Nさんは念願が叶って来日することができ、たくさんの人のやさしさに支えられて、楽しい日々が過ごせた模様。勉強熱心なKさんは、留学を通じて日本語の学びが深まったことを実感し、満足しているようでした。
2人の夢の実現に向けて、成蹊大学での学びが少しでも活きたら嬉しいですね!

修了生6人とも、コロナ禍でも充実した留学経験が得られたようです。日本から海外への留学を考えている皆さんにとっても参考になったでしょうか?国際教育センターの遠藤所長のお言葉のとおり、“情熱”をもってやりたいことを実現していく大学生活にしていきたいですね!

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担当/藤嵜・明石・鈴木