美術館巡り〜国立美術館「キャンパスメンバーズ」制度を使ってみよう〜

皆さんは「キャンパスメンバーズ」をご存知ですか?

「キャンパスメンバーズ」は国立美術館が提案する大学・短期大学・高等専門学校などを対象とした会員制度です。
学生証を提示すれば、入会している学校の学生や教職員は、展覧会等を無料または割引料金で何度でも観覧することが出来ます。

今回はその制度を利用して、広報委員メンバーが東京都内の美術館巡りをしてきました!

国立新美術館

初めに向かったのは「国立新美術館」!
最寄り駅は東京メトロ千代田線乃木坂駅、
東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線六本木駅です。

私たちは六本木駅から向かいました。現地についてまず目に入ったのは、ガラス張りの美しい建物!太陽の光がキラキラと反射して、ガラス張りの建物の魅力がより一層綺麗に感じられました。

注目ポイント①〜目を引く内装〜

美術館に入ると一番に目を引くのはその内装の端麗さ!
外から差す斜光によって照らされた屋内は特別明るい照明がなくても十分な明るさを保ち、太陽光ならではの温かな空間を作り出しています。

上の写真は美術館に併設されているカフェテリアの写真!
施設への入場料は必要ないため、美術品は普段見ないという方も利用しに訪れてみてはいかがでしょうか?

注目ポイント②〜時期によって変わる企画展〜

《Gravity and Grace》2023 大巻伸嗣 「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」

上の写真は私たち広報委員が訪れた時の企画展、「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」で展示されていた作品の1つ。東日本大震災やコロナによるパンデミックに挟まれた10年を振り返り、文明と自然、生と死に思いをめぐらせ表現したそうです。

《Liminal Air Space—Time 真空のゆらぎ》2023 大巻伸嗣 「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」

こちらは風を利用した作品。薄く軽やかな布が空間を漂う様は言葉では表現出来ないほど神秘的でした!写真を撮るタイミングでその表情を変えていたことが大変印象深かったです。
このような企画展で展示される現代アートには日常生活の中では触れることがないのでとても新鮮でした。


国立西洋美術館

次に向かったのは「国立西洋美術館」!
最寄り駅はJR上野駅、もしくは京成上野駅または
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅です。

オーギュスト・ロダン《カレーの市民》

今回はJR上野駅から行きましたが、改札から公園口側の出口に向かえば、そこは美や知識の山!上野には国立西洋美術館の他にも、東京国立博物館、国立科学博物館、上野動物園などの施設があり、一日で回るにはもったいないほどの知的好奇心をくすぐる場所であふれています。
キャンパスメンバーズの対象施設は国立西洋美術館だけですが、ここを始点に一日上野で過ごしてみるのも面白いでしょう!
国立西洋美術館の本館・新館・前庭には14世紀~20世紀にかけての西洋絵画と、フランス近代彫刻が展示されています。

【国立西洋美術館19世紀ホール】

注目芸術家① 〜印象派の代表画家「クロード・モネ」の代表作品〜

国立西洋美術館では、世界的に代表される芸術家の作品が多く所蔵されています。
特に19世紀に美術界に台頭した印象派の「クロード・モネ」、「オーギュスト・ルノワール」の作品は一際目を引きます。

クロード・モネ《睡蓮》 松方コレクション

上の写真は「クロード・モネ」が描いた代表作《睡蓮》。
実はモネの《睡蓮》はこの作品だけではありません。モネは生涯でおよそ200点《睡蓮》を描いています!モネの自宅の庭を描いたこの作品は彼の晩年に描かれました。
実際に絵画と対面してみると色鮮やかさや油彩絵画ならではのタッチが感じられました。

注目芸術家② 〜謎が多い画家「ヨース・ファン・クレーフェ」〜

美術館の常設展に入場した直後1番に鑑賞者たちの気を惹きつけていたクレーフェの作品《三連祭壇画:キリスト磔刑》。

蝶番が用いられ、開閉式となっていて、絵画でありながら立体的で圧倒的存在感を示すこの作品。非常に保存状態が良く、華麗な色彩が当時描かれたままのように感じられました。

ヨース・ファン・クレーフェ《三連祭壇画:キリスト磔刑》

今回の記事はいかがでしたか?
成蹊大学生はキャンパスメンバーズを利用することで、今回紹介した美術館以外にも
・国立映画アーカイブ(中央区)
・東京国立近代美術館(千代田区)
・国立工芸館(金沢市)
でキャンパスメンバーズ制度を利用することができます。

なお、学生証をお忘れになると特典を受けることができませんのでご注意ください!
この記事を読んで美術館に興味を持った方は、特典を使える大学生のうちに訪れてみてくださいね!

担当/泉・長嶌
写真/泉