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<報告>成蹊大学Society 5.0研究所 第3回講演会/ライブ配信

■主催
成蹊大学Society 5.0研究所
■開催日:
2022年3月1日(火)
■時間:
19:00~20:30
■会場:
オンライン
■ライブ配信参加者数(申込者数):  
129名(200名)
■出演者:
天沼 聰 氏(株式会社エアークローゼット 代表取締役社長 兼 CEO
吉見 憲二(成蹊大学経営学部准教授/ Society 5.0研究所所員)


2022年3月1日(火)に株式会社エアークローゼット、代表取締役社長兼CEOの天沼聰氏を講演者にお招きし、「ファッション業界に新潮流 〜DX/データ活用で実現するサブスクリプションビジネスでの挑戦〜」というテーマで成蹊大学Society 5.0研究所第3回講演会を開催しました。

株式会社エアークローゼットが運営する『airCloset(エアークローゼット)』は国内初の月額制ファッションレンタルを実現したサービスであり、国内におけるシェアリングエコノミーの代表例として広く知られています。2022年2月3日(木)にサービス開始7周年を迎え、会員登録者数は70万人を突破するなど、右肩上がりの成長と連携先の拡大を見せています。講演会では、既存産業をDX/データ活用によって変革する、創業からの過程について詳しくお話しいただきました。

「DX/データ活用で実現するサブスクリプションビジネスでの挑戦」という副題にあるように、本講演においてもDX/データ活用によって実現している革新的なビジネスモデルの紹介があり、正しいデータを収集することの重要性が指摘されました。それに加えて強調されていたのは、DX/データ活用はあくまで手段であり、DX/データ活用によって達成される顧客価値の向上こそが最終目的であるという一貫したメッセージでした。

ともすればデータや数値に偏重しやすいSociety 5.0に関連する議論において、シェアリングエコノミーの最前線にいるビジネスリーダーから「信頼」「意思」「感動」といったキーワードが繰り返し用いられたことは、参加者に大きな示唆を与えてくれました。

講演会の後半では、参加者を代表して理工学研究科2年の加藤尚瑛さんと経営学部総合経営学科 2年の藤原菜緒さんが講演者に質問を行いました。
一連の質疑から、本学の学生・院生が普段学んでいる内容がDX/データ活用のビジネスの理解においては確実に役に立つものであり、ビジネスの現場ではさらにその先の応用がなされているという実態を垣間見ることができました。

「講演会」という枠にとどまらない、熱意のあるお話をいただけました講演者の天沼さんに深く感謝申し上げます。
また、質問者の加藤さん、藤原さん、そしてご視聴いただきました皆様に御礼申し上げます。

本講演会がこれから不可避となる「変化」に対して、各々が考えるきっかけとなれば、企画者として大変うれしく思います。



(Society 5.0研究所所員 吉見 憲二)