学科・大学院

代表的な英語の辞書

ここに挙げたものは、英語の辞書のうちごく一部にすぎませんが、よく使われるもの、昔から評判の高いものはほとんど載せてあります。

英和辞典

大辞典

  • 「ランダムハウス英和大辞典」2版 (小学館) 34万5千語 3202ページ、CD-ROM版(Windows版・Macintosh版)著名な米国の英英辞典The Random House Dictionary of the English Language (Random House, 1987)をもとに、米国版にない見出し語3万、語義5万をつけ加えたもの。訳語に工夫が見られます。
  • 「新英和大辞典」5版 (研究社) 23万5千語 2478ページ; 普及版、背革装版
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実用辞典

  • 「リーダーズ英和辞典」(研究社) 第2版、27万語 2895ページ;携帯版並装、携帯版革装、机上版、EP-WING CD-ROM版、電子ブック版
  • 「リーダーズ・プラス」(研究社) 19万語 2880ページ; A5変型判、縮刷版、EP-WING CD-ROM版、電子ブック版 以上二冊をあわせた「リーダーズ・プラス+」がEP-WING CD-ROM版、電子ブック版あり。
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学習英和辞典
(中級辞典-大学教養、高校生)

学習英和辞典

このクラスのものは売れ筋だけに、頻繁に改訂されてきた結果、現在ではどの出版社のものでも大差なくなっています。昔から定評のあるものだけを挙げておきます。

  • 「新英和中辞典」6版 (研究社) 9万語 2126ページ; B6小判・A5判、革装版、机上版、CD-ROM版、電子ブック版
  • 「プログレッシブ英和中辞典」(第3版) (小学館) 11万5000語 2178ページ; B6判、普及版、総革装版。「Microsoft/Shogakukan BookShelf マルチメディア統合辞典2.0」CD-ROM辞書・百科事典を集めたもの、Windows版のみ)にも収録
  • 「旺文社英和中辞典」(Comprehensive、旺文社) 13万5000語、2432ページ; B6ワイド版
  • 「ジーニアス英和辞典」改訂版(大修館)見出し・関連語句9万2000語。文法・語法に関する記述が詳しく、日本人が勘違いしやすい項目についても懇切丁寧な解説がある。「ジーニアス和英辞典」と一体になったCD-ROM版、電子ブック版あり。

なお、収録語数が多ければよいというわけではありません。そもそもたかだか見出し語10万~15万語では、文学作品を読むには不足です。編集方針から考えても、英語の学習に役立つものだと心得て、自分が使いやすそうなものを選べばよいのです。ここには見出し語が6~7万の辞書(高校生対象)のものは載せていませんが、現在使っているものが使い勝手がよければそのまま使ってもかまいません。それに加えて「リーダーズ英和辞典」を購入すればよいでしょう。

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和英辞典

大辞典

  • 「新和英大辞典」4版(研究社) 8万語(成語・句16万、例文5万) 2110ページ; 普及版、背革装版
  • 「口語英語大辞典」(朝日出版社)英和12500、和英8800項目 2479ページ。用例は全て例文形式なので文脈を理解しやすくなっています。やや古くなっているのと、網羅性が高くないのが難点。
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中辞典

  • 「プログレッシブ和英中辞典」(第2版) (小学館) 7万語(用例10万);B6 ・2018ページ;普及版、総革装版「Microsoft/Shogakukan BookShelf マルチメディア統合辞典2.0」(CD-ROM辞書・百科事典を集めたもの,Windows版のみ)に収録
  • 「新和英中辞典」4版 (研究社) 7万語(用例句例10万) 2048ページ; B6小判・A5判、革装版、机上版 CD-ROM版、電子ブック版もあります。

カレッジライトハウス和英辞典」(研究社)約7万8千語、1936ページ;B6変型判、革装版、机上版 定評ある「ライトハウス和英辞典」(第3版、4万語1632ページ)の上位版。コロケーション欄が設けられているのが特徴。

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英英辞典

学習辞典

  • A. S. Hornby, Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English,5th edition (Oxford University Press, 1995; 「オックスフォード現代英英辞典」開拓社; ハードバック版、コンパクト新装版、ペーパーバック版)
  • Longman Dictionary of Contemporary English,3rd edition (Longman, 1995; 「ロングマン現代英英辞典」 丸善、桐原書店; 普及版、机上版)
  • Cambridge International Dictionary of English(Cambridge University Press, 1995「 ケンブリッジ・インターナショナル英英辞典」) 収録語数約10万語と、このクラスのものではいちばん多いです。
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大辞典

  • The Oxford English Dictionary,2nd edition, 20 vols. (Oxford University Press, 1989) 1st edition 12 vols.(1888-1928), supplement 1+4 vols.(1933-86) 略称OED。見出し語59万語を誇る、英語の辞書として最大かつ最も信頼されている辞書。用例の初出年が載っており、単語のある意味がおおよそいつ使われるようになったか、あるいは時代によって意味がどのように変遷してきたがわかり、いわば古語辞典としても利用できるようになっています。Windows, Macintosh上で動くCD-ROM版があり、成蹊大学図書館にも用意されています。

Webster's Third New International Dictionary,unabridged edition (Merriam-Webster, 1961) 見出し語45万語のアメリカ英語最大の辞書。アメリカ文学を学ぶものにとってはこちらも必須のものです。

Random House Webster's Unabridged Dictionary, 2nd edition (Random House, 1987, 1997;「ランダムハウス英英大辞典 第2版1997年増補版」丸善) 1st edition (1966) 見出し語31万5000語。Windows版CD-ROMは1999年アップデート版で発音機能も追加されています。言葉の「辞典」としてでなく事物の「事典」としても使えるようになっているのが特徴。

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実用辞典

実用辞典

日本人の英語学習者・文学部の学生にとっていちばんなじみが薄い英英辞典が、この実用辞典かもしれません。英米人にとっては、いちばんよく使う「国語辞典」ですが、とくに収録語数が多いわけもなく、また英語を母国語としない人向けの解説が詳しいわけでもありません。しかし以下にあげるようにそれぞれに特徴があり、場合によっては大辞典よりも簡潔な定義が載っていてその語の意味を把握しやすいこともあります。

  • Collins Cobuild English Dictionary Third Edition(HaperCollins, 1995;「コリンズコウビルド英語辞典」秀文インターナショナル)コーパス(言語資料;記録された発話やテキストの集積)をもとに実際の用例のみを載せた辞書の先駆というべき辞典。ふつうの辞書のように定義がはっきりと示されるのではなく、「ある単語はこういうときに使う」という具体的な状況が記されているだけであるというのも面白いです。Windows上で動作するCD-ROM版があります。
  • The American Heritage Dictionary of the English Language Third Edition(Houghton Mifflin, 1994;「アメリカン・ヘリテージ図解英語辞典 改訂第3版」秀文インターナショナル)略称AHD。定義が明快で語の意味がわかりやすくなっています。「Microsoft/Shogakukan BookShelf マルチメディア統合辞典2.0」(CD-ROM辞書・百科事典を集めたもの、Windows版のみ)に収録されています。
  • New Shorter Oxford English Dictionary(Oxford University Press, 1993)
  • Concise Oxford Dictionary,10th edition (Oxford University Press, 1999) どちらもCD-ROM版が英国 Oxford University Press から直接購入可能。
    SODはOED第二版を典拠として新語なども加えたもの。定義語数は50万語以上。CODは見出し語19万語、AHDと同様定義が明確で語の意味がわかりやすくなっています。
  • Merriam-Webster‘s Collegiate Dictionary 10th Edition (Merriam-Webster, 1993; 「メリアム・ウェブスター・カレッジ英英辞典/第10版」 丸善) 上記Webster’s Third New International Dictionaryを親版としています。CD-ROM版はシソーラスも収録。
  • Random House Webster's College Dictionary,revised and update edition (Random House, 1999; 「ランダムハウス・ウェブスター・カレッジ英英辞典」 丸善) 上記Random House Webster's Unabridged Dictionary 1st edition を典拠としています。定義語数20万5000以上。
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特殊辞(事)典

特殊辞(事)典

  • 「新編英和活用大辞典」(研究社)B5変型判、EPWING CD-ROM版、電子ブック版 価格や検索のしやすさを考えると、CD-ROM版あるいは電子ブック版を推奨します。
  • The BBI Dictionary of English Word Combinations(John Benjamins, 1997) 書籍であれば、こちらのペーパーバック版を買うことをすすめます。日本の大手洋書店で約3500円前後で購入できます。なお、この辞書の前身、The BBI Combinatory Dictionary of English(1990)の翻訳が「BBI英和連語活用辞典」丸善(1993)として出版されていますが、こちらは約7000円と値が張ります。
  • 「バートレット引用句辞典」Bartlett's Familiar Quotations16th Edition 聖書やシェイクスピアのせりふなどが文学作品に引用されることは数多いですが、これで引用語句がなにからきているかを調べられます。CD-ROM版は現在 Windows版、Macintosh版とも絶版になっているようです。
  • Roget‘s Thesaurus(Penguin Books, 1998)「ロジェ・シソーラス類語辞典」 Websterが辞書の代名詞であると同様、Roget’sはシソーラスの代名詞であり、Bartlett‘s Roget’s Thesaurus,Random House Roget‘s Thesaurusなど、その名を冠した類義語辞典は枚挙に暇がありません。ここに挙げたのは本家本元のRoget's Thesaurusですが、この辞典は「暑い」「提案する」といった主題別に並べられているため、初学者には使いにくいことがあります。
    ちなみに、シカゴ大学 のサイトでオンライン検索ができます(ただし著作権の切れている1911年の初版)。むしろ、「Microsoft/Shogakukan BookShelf マルチメディア統合辞典2.0」(CD-ROM辞書・百科事典を集めたもの、Windows版のみ)や多くの携帯電子辞書などに収録されています。
  • Roget's II : The New Thesaurus などのように、ABC順に単語や熟語が並べられてそれぞれの類語が記載されている形式のもののほうが使いやすいでしょう。また、代表的なワープロソフトである Microsoft Word(Windows版・Macintosh版)にはシソーラスの機能が付属しているので、Wordを使っている人はこちらを使ってもよいです。さらに安価なペーパーバックとしては、Webster's New World Thesaurus などが代表的です。学内の紀伊国屋ブックショップにも置いてあります。
  • その他にも発音辞典(固有名詞の読みを調べる)、語源辞典(中・大辞典の語源欄でふつうは十分である)、熟語辞典、スラング・新語辞典,語法辞典、外来語辞典、方言辞典など、目的に応じたさまざまな辞書がありますが、その詳しい解説は必要なときに英語英米文学科の授業でなされるでしょう。興味のある人は、「大学生の英語学習ハンドブック」(研究社)pp. 86-91を参照してください。ちなみにこの本は他にも「海外留学の心得」「専門分野の研究法」など、英語英米文学科の学生にとって必要な情報が満載されている有用なものです。
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