学科・大学院
ここに挙げたものは、英語の辞書のうちごく一部にすぎませんが、よく使われるもの、昔から評判の高いものはほとんど載せてあります。
このクラスのものは売れ筋だけに、頻繁に改訂されてきた結果、現在ではどの出版社のものでも大差なくなっています。昔から定評のあるものだけを挙げておきます。
なお、収録語数が多ければよいというわけではありません。そもそもたかだか見出し語10万~15万語では、文学作品を読むには不足です。編集方針から考えても、英語の学習に役立つものだと心得て、自分が使いやすそうなものを選べばよいのです。ここには見出し語が6~7万の辞書(高校生対象)のものは載せていませんが、現在使っているものが使い勝手がよければそのまま使ってもかまいません。それに加えて「リーダーズ英和辞典」を購入すればよいでしょう。
カレッジライトハウス和英辞典」(研究社)約7万8千語、1936ページ;B6変型判、革装版、机上版 定評ある「ライトハウス和英辞典」(第3版、4万語1632ページ)の上位版。コロケーション欄が設けられているのが特徴。
Webster's Third New International Dictionary,unabridged edition (Merriam-Webster, 1961) 見出し語45万語のアメリカ英語最大の辞書。アメリカ文学を学ぶものにとってはこちらも必須のものです。
Random House Webster's Unabridged Dictionary, 2nd edition (Random House, 1987, 1997;「ランダムハウス英英大辞典 第2版1997年増補版」丸善) 1st edition (1966) 見出し語31万5000語。Windows版CD-ROMは1999年アップデート版で発音機能も追加されています。言葉の「辞典」としてでなく事物の「事典」としても使えるようになっているのが特徴。
日本人の英語学習者・文学部の学生にとっていちばんなじみが薄い英英辞典が、この実用辞典かもしれません。英米人にとっては、いちばんよく使う「国語辞典」ですが、とくに収録語数が多いわけもなく、また英語を母国語としない人向けの解説が詳しいわけでもありません。しかし以下にあげるようにそれぞれに特徴があり、場合によっては大辞典よりも簡潔な定義が載っていてその語の意味を把握しやすいこともあります。