学科・大学院

欅賞について

≪欅賞≫は、日本文学科が独自に設けた学生院生のための顕彰制度で、成蹊の欅並木にちなんで名づけられました。正式には≪日本文学科研究奨励賞≫と言い、学部生から大学院生までを対象とする自主的研究のコンクールとして、すでに30年を越える歴史を持っています。

日本語・日本文学に関係するテーマなら、どんなことでも構いません。自分なりの関心に基づいて研究し、夏休みなどにまとめたレポート・論文を投稿するのが、この知的なお祭りへの参加資格です。年々投稿論文の数が増えて、審査に当たる教員はうれしい悲鳴をあげながら、公平厳正な審査で学生諸君の意欲と努力に報いようとしています。

表彰式で、最優秀賞・佳作には賞品賞状が出る他、最優秀賞の論文は『成蹊国文』に掲載され、佳作もその要旨が紹介されます。『成蹊国文』は毎年全国の大学・図書館などに収められ、広く読まれていますから、≪欅賞≫は、日本文学科内部の行事というのみに留まらない意味を持っています。

過去には学部1年生が、夏休みの帰省を利用して、かつて郷里を訪れた歌人の足跡などを調査したレポートをまとめ、最優秀作に輝いたこともあります。皆さんも成蹊の日本文学科の仲間になって≪欅賞≫に挑戦してみませんか。

【近年の受賞論文】

●第34回(2023年度)
[学部生の部]
・佳作
 髙野 莉奈(日本文学科3年)「光源氏との関係における空蝉の「身」について」
 村木 碧唯(日本文学科3年)「物語の変容と再生-村上春樹『パン屋襲撃』について-」

●第33回(2022年度)
[大学院生の部]
・佳作
 姜 光勇(文学研究科日本文学専攻博士前期課程1年)「国定教科書における子どもの一人称代名詞について」

[学部生の部]
・佳作
 宮本愛香(日本文学科3年)「「不義の子」は光源氏にとって「きよら」か-薫を中心にー」