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学部長挨拶

文学部でなぜ学ぶか 文学部で何を学ぶか

大学でなぜ学ぶか。この問いには次のように答えましょう。職業生活につく前の青春期の一時期に、多様なものの考え方に触れ、知的なトレーニングを積むことによって、その後の長い人生を知的に生きるための礎を得ることができるからです、と。

それでは、数ある学部のなかで文学部で学ぶことの理由は何でしょうか。
一つは文学部で扱う学問の多様性です。「文学」という語からは、いろいろな地域、時代の文学作品を対象に研究することが連想されますが、決してそれにとどまるのではなく、歴史学、哲学、心理学、社会学、言語学、教育学などさまざまな学問が一つの学部のなかに共存し、多くの思考方法に触れることができます。

もう一つは、親しみやすく知的に面白い分野であるということです。日本には新書というすぐれた形態の啓蒙書群がありますが、文学部で学ぶジャンルの書籍が占める割合がそのなかでも多いことがその証左となるでしょう。高校までの勉強やスポーツや技芸のトレーニングがそうであったように、面白いというモチベーションがないと長い訓練期間に耐えて、十分な実力をつけることはできません。この点で、文学部で扱う学問は知的トレーニングの素材としてとても優れています。

成蹊大学の文学部も多様な学問分野を扱っています。シェイクスピア、源氏物語から難民問題まで、フランス革命からろう文化まで、日本古代国家の特質からフラッシュモブズまで、アラブの音文化から江戸川乱歩まで、英語音声学からラテンアメリカの人類学まで、専任教員の専門分野も本当に多岐にわたっており、所属学科の内外でお気に入りの学問を見つけられることでしょう。

大学4年間を、知的に充実したものとして過ごせる場として、成蹊大学文学部はみなさんをお待ちしております。

 

 

文学部長 森雄一

欅並木沿いに建つ、
本学で教鞭をとられた俳人・中村草田男先生の句碑の横で

『空は太初の青さ妻より林檎受く』
という句が刻まれています。

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