小学校、中学、高校と成蹊学園で過ごされていらっしゃいますが、どのような生徒さんだったのですか。
僕は小学生の時から美術と体育が好き。他の科目の成績が良くないのをこの二つでカバーしていたようなものです(笑)。中学にあがった時に一人ひとり本格的な大工道具セットを持たされましたが、これが本当にうれしくて。本棚や椅子などを作りました。建築家になるきっかけになったのも、中学の時の技術の授業なんです。夏休みの宿題で、自分の家を設計して模型を作製するというものがありました。実に楽しくて、いろいろ工夫を凝らしました。庭の木をスイッチにして家の明かりが灯るようにしたり。休み明けに提出したら、優秀作として学校に展示されました。
運動はというと、小学校の時からラグビーをやっていました。高校二年の時には全国大会に出場することもできましたが、一回戦で強豪とあたり惨敗してしまいました。
成蹊学園に通い、素晴らしい先生方に恵まれたことは大きな財産です。画一的な教え方ではなく、生徒一人ひとりの個性に合わせた教育でした。そして、いわゆるお勉強だけでなく、様々なものに興味を持たせてくれた。だからこそ、今の自分があるんだと思います。