法学部の学び 法学事例紹介
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身近な都市政策から考える――コミュニティバス『ムーバス』ってなに?
あのね、ちょっと質問したいんだけど『ムーバス』ってなに?
よく見かけるでしょ、吉祥寺の駅から大学まで歩いてくるときに。銀色の車体のさ。
それはね「コミュニティバス」といって、武蔵野市が日本ではじめて走らせたものらしいよ。
武蔵野市の《ム》と《move us》の語呂合わせで、市民の人が名前をつけたんだって。
その「コミュニティバス」ってなんなの?
お年寄りとかちっちゃい子とか、クルマや自転車が使えないじゃない。「交通弱者」っていったりする。そういうひとのためのバスよ。
バス会社のバスも路線が決まってるし、じぶんちから停留所まで遠かったりするでしょ。
だから路線や停留所の谷間をぬうように走らせてるんだって。
ああ、それで車体も小さいわけね、小回りがきくように。
それじゃあね、ついでに「ムーパーク」って知ってる?
あ、見たことあるある。
たしか大学の北の、練馬との境目あたりにあるのを見ました。駐車場ですよね。
すぐそばにムーバスの停留所もあったような…。
それを「パーク・アンド・ライド」っていうらしいの。
要するに、よそから市の境目まではクルマで来てもいいわけ。けど、クルマは駐車場にとめて、市の中心部にはムーバスに乗り換えて行ってくださいということ。
渋滞させないために。
ムー「パーク」って名前はそこからきてるんだ。
交通弱者対策だけじゃなくて、渋滞対策でもあるということだよね。勉強しちゃったなあ。
そうそう、そういうこと。
じゃ今度はね、いまコンパクトシティとか、中心市街地活性化とか、まちづくり三法とか話題になってるでしょ。そっちのほうに話しをつなげて勉強しましょう。
先生、それってなんですか?
すぐ先生に聞いてどうすんのよ。
先生得意の横山ホットブラザーズになっちゃうじゃない。
「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」ってやつ?
あはは。でも、ちょっとだけいっておくとね、いまどこでも郊外に大型スーパーとかできて、みんなそっちにクルマで買い物に行っちゃうでしょ。
地方でまちの中心部がすたれて「シャッター街」って話しは聞いたことがあります。
そう。それを食い止めて、みんなが安心して暮らせるコンパクトなまちをつくりましょうっていう考え方とか、法律とかがさっきいったものなわけ。
さてと、どこから手をつけようか。
参考文献: