成長する成蹊大生の図鑑

積極的な姿勢と多分野に触れる学修が
視野を大きく広げてくれた

文学部 英語英米文学科 4年生(2025年度取材時)

2022年度入学

東京都立北園高等学校出身

「言語」を深く追究し、多分野に触れられる環境に引かれ入学

中学時代から英語が好きで、大学でも外国語に関わる学部学科に進みたいと考えていました。「言語」そのものにも興味があり、英語力を磨くだけでなく、さまざまな視点で「言語」について考察できる点から文学部英語英米文学科に入学。私たちが当たり前のように使い、日常で目にする言葉が「どのようなものであるか」を追究したいという思いがありました。成蹊大学には、副専攻制度や他学科の科目を履修できる制度もあり、幅広い分野について学びを深められると思ったことも大きな理由です。英語圏の文学や芸術、音声学、英語の成り立ちなどについて専門的に学びつつ、人文科学だけでなく社会科学などにも触れ、幅広い視野を身につけたいと考えていました。また、理系も含めた他の学部学科がワンキャンパスに集まっている環境があり、同じ専門の学生同士に留まらない交流ができる点も魅力に感じていました。

専門科目に力を入れつつ、さまざまな
学問分野に
触れる

1年次は初年次教育科目の「セミナー100」で、大学における学修の土台となるレポートの作成方法や本の批評の仕方を学ぶなど、必修科目を中心に基礎の学修に力を入れました。2年次からは選択できる科目の幅が増え、専門科目の授業にしっかり取り組みつつ、興味を持った科目はそれまで自分が触れたことのない分野であっても積極的に履修するようにしました。言語関連ではドイツ語やルーマニア語など、人文科学系では心理学や哲学、そして社会科学系では、経済学や国際関係学などを学び、専門科目で文学作品について考察する際にさらに違った視点でのアプローチができるようになったと感じています。一つの事象を考える際、「異なる立場の視点」や「その事象が起こった社会的背景」などを踏まえて注意深く紐解いていくと、最初とはまったく違った「見え方」が現れる場合があります。文学作品に登場する家族を社会学的な視点で見るなど、多様な学問分野に触れたことで、「ものごとを多角的に見る力」が鍛えられました。

※2026年度以降は、「セミナーⅠ」として開講

視野の広がりが、深く追究する力に
なった

1年次後期に受講した小林英里先生の「英語圏文化入門」で、映画作品を通じてその舞台となる社会の背景を考察したのがとてもおもしろく、それをきっかけに小林先生のゼミを選びました。特に印象に残っているのが、2年次後期開講の「英語圏文化(ポストコロニアリズム)」で扱われたNoughts & Crossesというイギリスの作品。「白人と黒人の立場が逆転した世の中だったら、どんな世の中だったのか」が描かれたファンタジーで、人種を超えた友情や社会的な偏見などが入り混じるストーリーがとてもおもしろく、感情移入しすぎて泣きそうになりながら授業科目を受けたこともありました。この「人種差別を描いた作品の考察」でも、「多角的に見る力」が磨かれたと感じています。人種差別の問題は、置かれている立場でものの見え方が変わってしまう典型です。ある事象に対して、「Aの立場ではこのように見える一方で、Bの立場で見ると逆の見方ができる」、また「そのような視点を形成するのは、このような歴史的経緯が影響しているからだ」といった思考の巡らせ方を日常でもできるようになりました。親しい人があることに腹を立てていたときに、私なりの立場を変えた仮説を伝え、「よくそんな考え方ができる」と感心されたこともあります。

卒業研究は、「Emily Brontë 著 Wuthering Heights(1847)とCaryl Phillips 著 A Distant Shore(2003)の比較」というテーマで取り組んでいます。当初は1作品だけを研究対象にしようと考えたのですが、先生から「2作品からアプローチした方が深い考察を得られるのでは?」というアドバイスをいただき、このテーマに決定しました。この2つの作品は作者も出版された時代も違うのですが、どちらもイングランドを舞台にしており、社会問題の根強く残っている点と変化した点、舞台となった時代を反映したような表現、不変的な問題などを考察しています。ここでも、他学科の授業科目で学んだ社会学や哲学の視点を活かすことができ、研究を深めるために大いに役立っています。

積極的な挑戦が、さらなる成長をあと押しした

大学での学修を通じて視野が広がったことは、積極的に挑戦する意欲にもつながりました。

その一つが3年次の夏休みに参加した「三菱海外ビジネス研修(MOBT)」です。海外展開している複数の協力企業によるプログラムが用意されていて、私は三菱自動車タイランドのプログラムに参加しました。2年次の春休みにニュージーランドのオークランド大学に短期留学をして、英語で話すことへのハードルを高く感じなくなってから「もっと海外経験を積みたい」という気持ちがあったのに加え、組織運営や事業展開、グローバル経営するための取り組みなどを間近に見るのは貴重な機会だと考え、応募しました。研修先はタイの現地拠点で、生産や販売、マーケティング、人事、広告宣伝、経理など、さまざまな部署をまわり、それぞれの業務に就かれている方に具体的な仕事内容や課題について説明いただきました。特に印象に残ったのが現地採用の社員と日本人社員が円滑に協働するために、さまざまな工夫をされていること。時制の表現が少ないタイ語で正確に用件を伝えるために、ニュアンスに注意してコミュニケーションをとるなど、現地でなければ聞けないリアルな話はとても興味深かったです。

また4年生になってから「TEDxSeikei U」というトークイベントを企画する団体に所属し、副代表を務めています。4年生は私だけで、他のメンバーは皆後輩なのですが、それまでの学生生活で培ってきた「まずやってみよう」というマインドが活動内容への興味をあと押しし、参加しました。私が参加した時点で既に2年生の後輩が代表を務めていて、私は副代表として各メンバーの作業状況や心身の状態を見守り、必要に応じて対応する役割を担いました。そこでも広い視野でものごとを見る意識は役立ちましたし、活動を通じてリーダーシップが磨かれたと感じています。

「ものごとを多角的に見る力」を活かし、組織の要になりたい

卒業後は、食品メーカーで働くことが決まっています。就職活動では、積極的に会社を知ろうとする姿勢や、グループワークなどでの周りを観察して自分の役割を見つけようとする態度を評価いただけたと感じています。高校生のときは人前で目立つのが苦手で、限られた親しい友人と一緒にいるのを好むタイプの生徒でしたが、成蹊大学で、さまざまなことに積極的に取り組み、それを周りが認めてくれる経験ができたことで、大きく成長できたと感じています。卒業後は、4年間で磨いた「ものごとを多角的に見る力」を活かし、組織の要として社会に貢献できる人材になりたいと思っています。

データで見る成長した力

  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 対象者数 成蹊大学:11名 全国:24,209名
  • 「増えた」は、「増えた」「大きく増えた」と回答した割合。「減った」は、「減った」「大きく減った」と回答した割合です。
  • ベネッセiキャリア調査2024年度「GPS-Academic」(アセスメントテスト)3年生受検データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:52名 全国:72,701名
  • 「①とても役に立っている/②まあ役に立っている/③あまり役に立っていない/④まったく役に立っていない」のうち「①とても役に立っている」「②まあ役に立っている」と回答した割合。
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:11名 全国:23,953名
  • 「うまくいった」は、「いくらかうまくいった」「とてもうまくいった」と回答した割合。「うまくいかなかった」は、「まったくうまくいかなかった」「あまりうまくいかなかった」と回答した割合です。
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:11名 全国:24,201名
  • 「増えた」は、「増えた」「大きく増えた」と回答した割合。「減った」は、「減った」「大きく減った」と回答した割合です。

※内容は取材当時のものです。