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<報告>成蹊大学Society 5.0研究所 特別講演会「これからのワークプレイス 仕事=学び」

■主催
成蹊大学Society 5.0研究所
■開催日:
2022年7月7日(木)
■時間:
15:00~16:30
■会場:
4号館ホール
■参加者数(申込者数):  
102名(181名)
■主催者代表:
佐藤義明(成蹊大学Society 5.0研究所所長)

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マサチューセッツ工科大学(MIT)教授で、成蹊大学Society 5.0研究所特別顧問もお務めの宮川繁先生から、「これからのワークプレイス 仕事=学び」についてご講演頂きました。

冒頭で、集積回路が近年まで高速な進化を遂げてきたことと、その進化は限界に到りつつあるものの、ソフトウェアの進化はいっそう加速していることが指摘されました。

そして、技術開発の進行を前提に、教育・人材移動が現状維持・変化される4つの場合を組み合わせた4つのシナリオを検討し、教育が現状維持の場合、人材移動がどちらであれ、国内でまたは世界で高度人材とそうではない人々の分断が進んで望ましくない未来になると予想されることから、望ましい未来を築くために教育の変化の必要性が明らかであると示されました。

続いて、教育の変化のあり方について、19世紀末から20世紀冒頭の農業への機械の導入に対応した、高校教育の義務化(高卒者の工業への就業)と、1970年代の銀行ATMの導入に対応した、大学教育の普及(大卒者のサービス産業への就業)が参考になることが指摘されました。

最後に、現在のデジタル化に対応するためには、労働者がオンライン教育を活用して学び続けること、そして、とりわけ日本の労働市場を前提とすると、企業が労働者の学びにインセンティブと機会を提供することが重要であることが提言されました。

宮川先生と、ご参集下さり活発に質問をお寄せ下さいました皆様にお礼申し上げます。



(成蹊大学Society 5.0研究所所長 佐藤義明)