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<報告>成蹊大学Society 5.0研究所 第7回講演会「災害を減らすために使える技術はあるのか ~何のためのSociety 5.0~」

■主催
成蹊大学Society 5.0研究所
■開催日:
2022年12月17日(土)
■時間:
14:00~15:30
■会場:
4号館ホール
■参加者数(申込者数):  
74名(127名)
■主催者代表:
山野井瞳(成蹊大学Society 5.0研究所所員)

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東京大学大学院教授の酒井慎一先生をお招きし、「災害を減らすために使える技術はあるのか ~何のためのSociety5.0~」を題目にご講演頂きました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、私たちに強烈なショックを与えましたが、地震の研究者である酒井先生にとっても想定できなかった衝撃的な出来事だった語られました。人間がコントロールすることのできない自然現象をあらかじめ予測することの困難さを目の当たりにし、起こってしまう災害に対し私たちがどう向き合っていくべきか、今できること、これからできること、についてお話頂きました。

建築物の耐震化や公共インフラの復旧目標設定等、政府は災害対策強化のためいろいろな取り組みを行っていますが、酒井先生は、私たち1人1人が自分たちで状況を把握し、安全行動や助け合いを行うことが大切だとお話されました。いざ災害が起きたとき、実際の被災状況は地域によってさまざまです。住民が自ら判断し行動することが、被害を少なくすることにつながります。災害時には地域コミュニティとの連携が不可欠ですが、近所付き合いが希薄化する中、サイバー空間上でつながる人と人とのネットワークを、現実空間にうまく反映していくことがSociety5.0の新しい社会に求められることかもしれません。

今回、災害について改めて考え直すきっかけを与えてくださいました酒井先生、そしてご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。



(成蹊大学Society 5.0研究所所員 山野井瞳)