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<報告>成蹊大学Society 5.0研究所 第8回講演会「介護ロボやAI活用による高齢社会でのウェルビーイングの実現」

■主催
成蹊大学Society 5.0研究所
■開催日:
2023年7月15日(土)
■時間:
14:00~15:10
■会場:
4号館ホール
■参加者数:  
100名
■主催者代表:
渡邉大輔(成蹊大学Society 5.0研究所所員)

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株式会社TRAPEの代表取締役であり、大阪大学特任教員の鎌田大啓先生をお招きし、「介護ロボやAI活用による高齢社会でのウェルビーングの実現」と題してご講演をいただきました。

超高齢社会とよばれる日本社会は課題しかないのかという問いかけからはじまった講演では、N1(この社会すべての一人一人の人)のウェルビーングの実現に向けて、制度とテクノロジーをどのように活用してゆくべきなのか、とくに介護や高齢者の社会参加について議論いただきました。

鎌田先生が経営されているTRAPEでは、「No Role, No Life」(素敵な役割のあふれる日常を創る)をビジョンとして掲げ、「well-beingをデザインする」をミッションとしています。それではAIの発展や介護ロボットなどによる技術革新はこのミッションを達成をもたらすのでしょうか。鎌田先生はただAIロボットを導入しただけではそれは実現できないといいます。その最大の理由は、現場のニーズを捉え切れずに開発されたものが多いこと、また、現場のスタッフにも余裕がなく、その機器の可能性をケアの本質に引き付けて捉え直し、専門職のスタッフにとっても理解できる言葉や使い方へと「翻訳する時間がなかったことだといいます。本講演では具体的な事例や政策の現状を詳細に説明いただきながら、すべての人々が役割をもってウェルビーングな生活を送るためのヒントが多く提供される講演となりました。

コロナ禍以降で初めての対面のみでの開催となりましたが、100名もの方にご参加いただき、また、フロアとの議論も大変に活発に行われました。ご参加いただいた皆さまには心より感謝申し上げます。

(成蹊大学Society 5.0研究所所員 渡邉大輔)