成長する成蹊大生の図鑑

積極的な交流と
多様な文化に触れる学びが
躍進の原動力に

文学部 国際文化学科 4年生(2024年度取材時)

2021年度入学

基督教香港信義会心誠中学
出身

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少人数ゼミとカリキュラムに魅力を感じて入学

高校時代に外国語科目で日本語を履修したことをきっかけとして日本に興味をもつようになりました。また、日本で仏教を広めるのに重要な役割を果たした聖徳太子が生きた飛鳥時代に興味があり、日本の文化や歴史を学びたいという思いも。兄がアメリカに留学していたのですが、自分の興味関心に加えて、中国と文化的な類似性がある日本なら、安心して学べると考え、私は日本を留学先に選びました。成蹊大学のことを知ったのは、通っていた高校が開催した日本の大学の合同説明会です。成蹊大学からは、複数の教職員の方が参加されていて、説明会と個別相談の時間で、成蹊大学の特長について説明してくださいました。私が特に興味をもったのは少人数のゼミがあること。先生との距離が近く質問しやすい環境があることで、着実に成長できるのではないかと考えました。また国際文化学科では日本だけでなく他の国について広く学べることも、入学への気持ちを後押ししてくれました。

1年次はコロナ禍で渡航できず、オンラインで学修

私が入学した当時はコロナ禍の真っ只中。1年次は渡航が許可されなかったため、オンラインで授業を受けました。なかなか日本で学べる目処が立たず、フラストレーションを感じる日々でしたが、日本人の先輩が「バディ」として月2回定期的に学生生活に関する相談に乗ってくれるなど、サポートしてもらえたのは心強かったです。オンラインで学ぶ中で、徐々に同級生や先生とも顔見知りになり、日本のキャンパスで学ぶ楽しみが大きくなっていきました。また、留学生を対象とした日本語での文書作成を学ぶ授業が1年次にあることもありがたかったです。高校で日本語を学んでいたので、日本語でのコミュニケーションにはある程度自信があったのですが、日本語で学術的なレポートを書く経験はそれまでなく、日本語で学修を積み上げていくうえで、土台を築く貴重な機会になり、日本語運用能力の底上げにもつながったと感じています。

多様な地域を学べる学修で好奇心を追求

2年生になるとようやく渡航できるようになり、日本のキャンパスでの学生生活が始まりました。それまでオンラインでしか会ったことがなかった仲間や先生と同じ空間で学べるようになったのは、本当にうれしかったです。日本に来てみて、あらためて世界のさまざまな地域について学べる国際文化学科の授業がおもしろいと思いました。1・2年次の基礎演習では、半期ごとに担当の先生とテーマが変わり、「日本人の愛国心」「イスラム教の儀式」「中華圏の食文化」など、興味深い切り口の学びを経験できました。また、日本を中心に多様な国の文化を学びたいと思っていた私は、「歴史・文化研究科目」を中心として科目を履修し、世界の各地域の文化への理解を深めていく過程で、地域ごとの文化の差異を実感でき、比較して検討する力が身についたと感じています。3年次には文化交流と国際関係について幅広いテーマを扱っている川村陶子先生のゼミに所属しました。自身の主な研究テーマとしては、第二外国語の授業でドイツ人の先生と親交を深めたのをきっかけとしてドイツに興味をもっていたことから、ドイツの国際文化研究に関する内容に決めました。ドイツ人には、几帳面さなど、日本人と近い国民性があり、その類似点や相違点を深く探ってみたいと考えています。

充実した少人数の環境で成長

成蹊大学に入学してみて、少人数教育は期待通りだったと感じています。授業で不明な点があれば、その場で質問して疑問を解消することができましたし、ゼミでは先生が提示したテーマに対し、学生同士で意見を交わすなど、ディスカッションの機会がたくさんあったと感じています。自分の意見を相手に伝える体験を重ねたことで、私生活でも自分の考えを表に出せるようになり、話すのが苦手でもの静かだった性格が活発で積極的なものへと変わりました。こうした成長ができたのも、お互いを受け入れ尊重する空気がゼミにあり、安心して発言できたことが大きかったと感じています。またレポートを作成する機会も多く、わかりやすく日本語の文章でまとめる力も磨かれました。

積極性をどこまでも受け入れてくれる環境があった

ゼミでのディスカッションや学生生活での積極的な交流を通じ、多様な価値観やものの見方に触れ、ものごとを客観的に見る力も身につきました。「留学する以上は少しでも多くのものを得たい」と考えていた私をどこまでも受け入れてくれる環境が、成蹊大学にはあったと感じています。卒業後は日本国内の外資系ホテルに就職することが決まっています。接客業を選んだのは、成蹊大学で多くの人と関わる学生生活を送ったことで人と交流する楽しさを知り、「もの」ではなく「人」と向き合って働きたいと考えたからでした。就職した暁には、仕事上で必要な案内やヒアリングをただするのではなく、お客様が快適で楽しい時間を過ごせるよう、お客様の状況や心境に寄り添うようなコミュニケーションを実践したいと思っています。

データで見る成長した力

  • 成蹊大学調べ(2024年5月時点)
  • 123名の内訳は、私費留学生35名、協定留学生43名、外国籍の学生(留学生除く)45名
  • 17の国・地域の内訳は、アメリカ、ブラジル、ペルー、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ノルウェー、アイスランド、ルーマニア、中国、 台湾、韓国、マレーシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア
  • 成蹊大学調べ(2024年5月時点)
  • 国際交流会館の日本人学生は、留学生の生活をサポートする
    レジテント・アシスタントとして入居
  • 成蹊大学 各学部履修要項より(2024年5月時点)
  • 母国語などに基づき個別対応となるため、必ずしも希望する科目の全てを履修できるとは限りません。
  • 成蹊大学調べ(2023年度)
  • イベント内容は、留学生ウェルカムパーティーや各種季節ごとのイベントなどさまざまです。
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※内容は取材当時のものです。