興味関心の追求と実践的で多様な学びが夢に近づく力になった
理工学部 理工学科 応用化学専攻 4年生(2025年度取材時)
2022年度入学
私立帝京大学高等学校出身

幅広い学びにより、自分の興味関心を見極めた
小学校と中学校で地球温暖化の問題について学んだのをきっかけに、環境問題に興味をもっていました。特に関心があったのは、地球環境に負荷をかけないクリーンエネルギーで、大学ではそれに関連する分野を専門的に学びたいと考えていました。また、化学だけではなく、物理、生物といった幅広い分野を学ぶことのできる点に魅力を感じ、理工学部理工学科の応用化学専攻を選びました。新たに電気化学やプログラミングに興味をもったことも、将来の方向性につながりました。基礎を幅広く学んだ1・2年次は、自分の適性や進むべき道を見極めるうえで貴重な時間でした。また、あまり得意でなかった英語の学修にも力を入れました。大学での英語の授業は、他専攻と合同のレベル別クラス。基礎からコツコツ取り組み、2年間で着実に力を身につけられました。入学直後に450点だったTOEICのスコアを3年次に700点まで伸ばせたのはうれしかったです。
他専攻の学生とのグループワークを通じ、社会で活きる実践力が成長
4年間の学びで特に印象に残っているのは、2年次後期から3年次前期にかけて受講した「連携プロジェクト」です。この授業科目では、外部の企業にご協力いただき、学生が自ら課題を見つけて解決策を提案するグループワークを行いました。2年次後期は、電機メーカーにおけるエネルギーマネジメントシステムを考える課題、3年次前期は、自動車メーカーにおけるASEAN諸国で使用済みとなった自動車の現状と課題について取り組みました。理工学部の5専攻の学生が受講していて、他専攻の学生と意見交換しながら提案をまとめるのは刺激的な時間でした。コンピュータシステムや自動車のエンジンなど、それぞれの専門分野を活かした意見を出し合い提案をまとめていく過程では、グループで相乗効果が生まれる手応えがあり、一方で、タスク管理や情報収集などの役割をグループの中で担い、計画的にものごとを進める力や、信頼できる情報を見極める力を磨くことができました。企業の担当の方を前にプレゼンテーションを行ったときは緊張しましたが、どうすれば伝わるかを試行錯誤した経験を通じてプレゼンテーション能力も鍛えられたと感じています。企業の方から発想や視点を評価いただけたことも自信につながりました。
環境負荷のかからない石油精製方法に
興味をもち、資格試験にも挑戦
応用化学専攻の学修を進める中で、「地球にやさしい石油をつくる方法」に興味をもつようになり、有害物質の測定・評価を専門とする環境計量士の資格を取得。資格試験では、測定・分析機器の知識も問われるため、1・2年次の化学実験や機器分析の授業科目で身につけた知識が役立ちました。また具体的に石油に関わる会社を卒業後の進路として考え始め、危険物取扱者甲種の試験も受験し合格。さまざまな化学物質の安全な扱い方の知識が問われるので、応用化学専攻の学びを活かせる部分は大いにありました。一方で、大学での学修とは違った視点でも学ぶことができ、より知識に厚みをもたせることができたと感じました。2つの資格の勉強を通じ、エネルギー業界で働きたいという気持ちがいっそう強まりました。
卒業研究で、水素エネルギー生成の技術改良に挑む
現在は、固体材料を用いた環境・エネルギープロセスに関する研究を行っている里川重夫先生の研究室に所属しています。ここで私はクリーンエネルギーとして注目される水素に興味をもち、「ゼオライトの水中プロトン伝導性を利用した水電解の開発」というテーマで卒業研究に取り組んでいます。ゼオライトは、水質浄化などに使われる無機固体で、有用かつ安価な固体電解質材料として注目されています。このゼオライトを利用した水電解装置の開発が私の研究目的です。研究の過程ではたくさんの予想外のことに遭遇しますが、一つひとつ原因を究明しながら乗り越えることで、論理的思考力が磨かれていると感じます。
4年間での成長を糧に、エネルギー技術発展への貢献をめざす
卒業後は、念願が叶って石油会社で働くことが決まっています。プロセスエンジニアとして、石油精製時におけるプロセスの改善に携わる予定です。プロセスエンジニアという職種を選んだ理由は、大学での学修やインターンシップなどを通じ、まったく新しいものをゼロから生み出すよりも、80%くらいのものをいかに100%にもっていくかといったアプローチの方が力を発揮できると実感したからです。培ってきた専門知識はもちろん、グループワークや研究室での体験的な学びで磨いたチームワークやプレゼンテーション能力を活かし、エネルギー技術の発展に貢献したいと思っています。

データで見る成長した力
※内容は取材当時のものです。




