成長する成蹊大生の図鑑

実践的に技術を学びながら自由なものづくりに取り組み、エンジニアとしての素地が磨かれた

理工学部 理工学科 コンピュータ科学専攻 4年生(2025年度取材時)

2022年度入学

私立鷗友学園女子中学高等学校出身

CGとプログラミングの両方を学びたいと考え入学

大学選びの際は、画像処理やCGについて学べる学部学科を探していました。メディア系の学部も検討したのですが、CGの土台となるプログラミングについてもしっかり学びたいという希望があり、理工学部理工学科のコンピュータ科学専攻を選びました。さまざまな大学の情報を調べる中で、プログラミングを実践的に学ぶ科目が充実したカリキュラムや、先生と近い距離で学べる少人数の体制などに魅力を感じ、画像処理やCGを専門に扱う研究室があることでさらに興味が深まりました。最後は、「自分が希望する学びを実現できるのはここしかない」と考え入学を決めましたが、大学では、学修だけでなくサークル活動なども満喫したいと考えていたので、文系の学部と同じワンキャンパスで学べる環境もポイントになりました。実際に入学してみて、他学部の友人もたくさんできましたし、交流を広げる中でさまざまな価値観に触れ、視野が広がったと感じています。

課題での試行錯誤を通じ、プログラミングの実践力を磨く

1年次前期にPythonについて学ぶ授業科目があり、そこで初めてプログラミングを本格的に学んだのですが、最初は自分で正しくコードを書いたと思ってもなかなか意図した通りにプログラムが動かないなど苦戦しました。それでも一緒に学んでいる友人と知恵を出し合ったり、積極的に先生に質問したりなどしながら試行錯誤するうちに、エラーが出てもその原因を自然と予測し、冷静に対処できるようになりました。またグループで課題に取り組む「連携プロジェクト」では、3年次前期にU22プログラミング・コンテストに出場。野菜の画像を分析し食べ頃であるかを数値化するというプログラムをグループで提案しました。野菜1種類あたり100枚ほどの写真を撮ってAIに読み込ませるという地道な作業を要するものだったのですが、仲間と協力してプログラムを組み、実際に数値が現れたときには達成感がありました。協働してプログラムをつくる経験を通じ、AIの基礎知識だけでなく協調性も磨かれたと感じています。

プログラミングサークルで自由に創造する楽しさを知る

ものづくりの機会をもっと増やしたいと考え、3年次からプログラミングサークルに所属しました。成蹊大学の先生や研究室を高校生、成蹊大生に身近に感じてもらうためのWebサイトやガソリン代の割り勘計算を簡単にできるアプリなど、自分たちが役に立つと思う、さまざまなものをつくりました。まだ授業科目では学んでおらず、あまり触ったことのないプログラミング言語でも、目的を実現するために自分で調べながら手探りで開発をするなど、困難もありましたが、未経験のチャレンジをするのは楽しかったです。さらに、そこで使ったプログラミング言語についてあとから授業科目で学び、より理解が深まったこともありました。知識を修得しそれを実習で定着させる学部の授業科目と、「つくりたいもの」ありきで足りない知識は自分で補って取り組むサークルでのものづくりを両方経験したことで、プログラミングの知識や実践力を相乗的に身につけられ、問題解決能力も鍛えることができました。プログラミングサークルに加えて、IT企業でプログラミングのアルバイトをしていて、そこもよい実践の場になっています。また、3年次からプログラミングサークルに入った私は、後輩とチームを組む機会もあり、技術面でリードしながらメンバーの長所を引き出すといった経験を通じてリーダーシップも磨かれました。

幸福感のあるペットとの体験をARで再現

プログラミングサークルで、自分が解決したいと思う課題に取り組むおもしろさを知ったことから、学生がテーマを自由に選んで卒業研究を進めるスタイルの岡本秀輔先生の研究室に所属しました。私が現在取り組んでいる卒業研究のテーマは「AR仮想ペットによる幸福感を与える方法の検討」。ペットは介護施設などでアニマルセラピーが用いられるように、高い癒しの効果が注目されています。ただ住環境等の理由により、ペットを飼いたくても飼えない人が多いのも事実です。そうしたニーズに対し、ARの力で応えられないかと考えたのが、このテーマに興味をもったきっかけです。ペットとのどのような体験が大きな幸福感をもたらすのかを考察したうえで、ボールを投げると犬がとってくるといった触れ合い体験を再現しています。モニターの心拍数や血圧の変化から効果を測るとともに、アンケートなどでも検証し、よりリアルで幸福感の大きい体験の提供をめざしています。それまでの学修で培ってきたプログラミングスキル、問題解決能力も研究に大いに活かせていると感じます。

学部でのチャレンジを糧に、さらに没入感のあるARシステムをめざす

プログラミングサークルでの「できたらいいなと思っていたことを実践した経験」を通じ、自分でも驚くくらい、ものごとに取り組む姿勢が能動的になりました。サークルでは、成蹊大学の学生だけでなく学外の方とも協働する機会があり、さまざまな能力や考え方をもったメンバーと心を一つにして取り組む中で、ものづくりの本当の楽しさを知った気がします。また研究室でも心から解決したいと思う課題に取り組めていますし、AIに関する勉強会を行うなど技術のアップデートを図るなど、大学内での成長する機会にも恵まれています。卒業後は成蹊大学の大学院に進み、同じ岡本先生の研究室で研究に取り組む予定です。ARを使ったより没入感のあるシステムの構築をめざすとともに、学会での発表にも積極的にチャレンジしていきたいです。将来はIT関係の仕事に就き、プログラミングの力で解決できる社会課題に対し、チームで取り組んでいくような働き方を実現できればと思っています。

データで見る成長した力

  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:7名 全国:24,210名
  • 「増えた」は、「増えた」「大きく増えた」と回答した割合。「減った」は、「減った」「大きく減った」と回答した割合です。
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:7名 全国:24,447名
  • 「あった」は「ひんぱんにあった」「ときどきあった」と回答した割合。「なかった」は「まったくなかった」「あまりなかった」と回答した割合です。
  • ベネッセiキャリア調査2024年度「GPS-Academic」(アセスメントテスト)
    3年生受検データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:36名 全国:72,701名
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:7名 全国:23,933名
  • 「満足」は、「満足」「とても満足」と回答した割合。「不満」は「不満」「とても不満」と回答した割合です。

※内容は取材当時のものです。