成長する成蹊大生の図鑑

コンピュータの専門性と
数学の追究による論理的思考力の両方を4年間で修得

理工学部 理工学科 データ数理専攻 4年生(2025年度取材時)

2022年度入学

東京都立府中西高等学校出身

関心のあった数学とITを両方学べることから入学

高校の授業をきっかけにITに興味をもった一方で、もともと好きだった数学を専門的に学びたいという気持ちもあり、両方を網羅している理工学部理工学科のデータ数理専攻を選びました。入学当初は、数学の微分積分がある段階から急に複雑に感じたり、プログラムに触るのがはじめてで仕組みの理解に時間がかかったりなど、大学での学修に慣れるのに苦労しました。ただ、先生に授業後などに積極的に質問し、図書館での自習を習慣化するなど、地道な努力を重ねたことで徐々に知識が定着していく実感がありました。プログラムは、関数の処理内容や変数の使い方といった基礎が理解できていないと、応用に対応できなくなってしまいますし、数学も専門分野を学ぶのに基礎知識が使えないと先に進めないので、1・2年次に基礎にしっかり取り組めたのは、4年間の学修を充実させるうえで、大きなアドバンテージになったと感じています。また、コツコツ基礎に取り組むことのほかにも、意識して理解した内容を友人に積極的に話すようにしていました。「わかりやすさ」を意識しながら自分の言葉で説明することで、より確実な知識の定着につながり、説明する力も鍛えられたと感じています。

好きな数学の高度な領域を存分に追究
する

データ数理専攻の専門科目では、「数理計画法」や「最適化理論」など、心を引かれる数学の専門分野に出合い、数学への興味を追究する充実感を味わうことができました。たくさんのランダムに散りばめられ辺で結ばれた数字を小さい順にたどって和が小さくなるルートを求めるなど、数学的な発想の基礎に触れる内容は、まさに入学前から求めていたものであり、学べば学ぶほど興味は深まっていきました。図的なアプローチをする「数理計画法」と、複雑な数式でアプローチをする「最適化理論」の違いを知るなど、数学の諸分野の特性や分野同士のつながりを感覚として理解できるようになるのもおもしろかったです。「好きなこと」に正面から向き合いながら、「ひたむきに学ぶ姿勢」や「最後までやり遂げる力」が身についたと感じています。

他専攻の授業科目と組み合わせ、厚みのあるコンピュータの知識を修得

厚みのあるコンピュータの知識を修得するために、自分が所属するデータ数理専攻だけでなくコンピュータ科学専攻の授業科目も履修するようにしました。データ数理専攻には、統計データの分析方法を学ぶ「統計モデリング」、ビッグデータの分析結果を未来の予測や意思決定に活かす方法を学習する「機械学習」といった、数字を使うコンピュータの授業科目はあるのですが、それに加えてWeb技術やコンピュータシステムなどのソフトウェア系の分野にも強くなりたいと思ったのが理由です。専門分野を深く学びながら、興味や関心に合わせて幅広い分野に触れられるのは、5専攻を擁する理工学部の一つの強みだと思っています。専門分野と関連性のある分野の知識を修得するのは、将来エンジニアとして実務に携わる際に強みになるはずという考えもありました。

奥野准教授の研究室で数学的なアプローチをさらに深化させる

データ数理専攻で数学を専門的に学ぶ中で、数学的に構造を解明するアプローチが自分に合っていると感じ、奥野貴之先生の研究室に所属しました。私が卒業研究で取り組んでいるのは、「2目的最小全域木問題」に関わる研究。「最小全域木」という名称は、構造が幹と枝葉から成る「木」のように見えることに拠るのですが、今はその中でも2つの目的を最適に実現する方法を考える研究に力を入れています。AとBの2つの最小化をめざす場合、Aだけの最小化をめざすアプローチは、必ずしもBの最小化に最適であるとは限りません。そうしたどちらかが犠牲になるトレードオフの関係を考慮しながら、AとBを合わせた値が最小になる方法を見出すのは難しいのですが、試行錯誤を重ねる中で論理的思考力が鍛えられていると感じます。また研究室では、研究の進捗発表をする機会が頻繁にあり、相手に伝わるように思考を整理しアウトプットする経験を通じて、プレゼンテーション能力も身につきました。

部活動にも力を入れ学修に励んだ4年間。
社会でもステップアップしたい

私は、学部での学修に励む傍ら、ハンドボール部の活動にも力を入れてきました。同じキャンパスの中で、教室や図書館の近くに体育館があるので、学業と部活動を両立しやすい環境があり、どちらに取り組むときも目の前のことに全力を注ぐように心がけていました。学生リーグで4部から5部に降格してしまった時期があったのですが、試合の映像で自分たちの課題や対戦相手のウィークポイントを分析するなどして、仲間と力を合わせて対策を練った結果、次のリーグ戦で4部に返り咲けたのは、忘れられない思い出です。部活動は3年生の後期で引退したのですが、4年生になった今、研究に集中できているのは、部活動をやりきった経験も大きいと感じています。卒業後はIT業界に進み、SEとしてシステム開発に携わります。データ数理専攻では、論理的思考の根源といえる数学を深く追究する経験を重ねてきました。コンピュータの知識と根源的な領域での論理的思考力を修得できた4年間の学びは、他の学生にはない強みとして、社会で活かせると信じています。ものごとを深く考察する姿勢を大切にこれからも尽力するつもりです。

データで見る成長した力

  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:12名 全国:24,202名
  • 「増えた」は、「増えた」「大きく増えた」と回答した割合。「減った」は、「減った」「大きく減った」と回答した割合です。
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(アンケート)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:12名 全国:23,937名
  • 「満足」は、「満足」「とても満足」と回答した割合です。
  • ベネッセiキャリア調査2024年度「GPS-Academic」(アセスメントテスト)
    3年生受検データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:52名 全国:72,701名
  • ベネッセiキャリア「GPS-Academic」(アセスメントテスト)
    2024年度 3年生回答データより作成
  • 対象者数 成蹊大学:12名 全国:24,484名
  • 「あった」は「ひんぱんにあった」「ときどきあった」と回答した割合。「なかった」は「まったくなかった」「あまりなかった」と回答した割合です。

※内容は取材当時のものです。