■開催日:2021 年12月11日(土)
■会場: 成蹊大学1号館2階211教室
■時間:10:00~12:30
■企画・立案: 成蹊大学法学部政治学科1年 加藤 美和
■後援:アジア太平洋研究センター
■参加者:
成蹊小学生 2 名
成蹊中学生 2 名
成蹊高校生 6 名
成蹊大学生 2 名

12月11日にアジア太平洋研究センター後援のもと、「難民キャンプで暮らしてみたら」(アメリカ、2015年)の上映会を行いました。この映画は2人のアメリカ人がシリア難民の暮らす難民キャンプで日常生活を体験するドキュメンタリー映画です。本上映会は日本における「難民」への関心の低さや、「可哀そうな人々」などといった画一的な認識に対して問題意識をもつ成蹊大学の学生が、映画を通して難民の人々の生き抜く姿を知ってもらいたいという想いから企画しました。そこで参加者が難民問題に関心を持ち、多様な考えに触れ、複眼的な視点を育むきっかけとなることを目指し、シネマダイアログを行いました。

当日は成蹊小学校生から大学生までの12名が集まり、活発に議論が行われました。その中で「思っていた以上に難民の人たちが明るく笑顔だった」、「メディアが私たちの価値観に大きな影響を与えることを痛感した」などといった意見が共有され、社会の不条理や違和感に対し各々の考えを深化させる場となりました。

また上映前後に、それぞれ「難民」に対するイメージを書き出すワークを行い、イメージの変化を可視化しました。上映前には「貧しい」「差別をうける」「困っている」「お金がない」「危険」などといった一面的なイメージが多く出されました。それに対し上映後は「様々な背景を持つ人がいる」「少し自分たちと重なる部分(生活面で)があると感じた」「明るく振舞っていた、けれど裏に闇がある」などといった意見が出されました。

本イベントを通して、ご参加いただいた学生それぞれが、「難民」へのイメージをとらえ直し、平和や教育を受けることができる尊さを、感じ・考えていただけたと思います。

(成蹊大学法学部政治学科1年 加藤 美和)

記事掲載『CAPS Newsletter No.154予定』