CAPS所長・経済学部 永野 護教授(専門分野:金融データサイエンス/国際経済学)の研究プロジェクト「家計部門の金融包摂の多様性と貧困削減効果の研究」が、科学研究費助成事業(科研費)国際共同研究加速基金(海外連携研究)に採択されました。国際共同研究加速基金(海外連携研究)は、学術研究の発展に必要な国際共同研究を実施することにより、独創的、先駆的な研究を格段に発展させることを目的とするものです。

永野教授は、2023年秋から2028年3月までの予定で、マレーシア・マラヤ大学とともに、マレーシア、インドネシアの家計部門の金融行動に関するアンケート調査を実施し、共同研究を行います。本研究では、銀行店舗数が少なく、家計が金融サービスにアクセスすることが困難な地域においても、イスラム教等の信仰宗教や農業金融が家計の金融包摂を後押しすることで、資産蓄積が進行していること実証的に検証します。研究成果は国際学術誌を通じて発信するとともに、将来の途上国開発政策における具体的提言の一助となることを目指しています。