■開催日時
2026年7月25日(土)14:30~16:00
■会場
成蹊大学8号館101教室
■主催
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数
65名
講演者
赤林 英夫氏(慶応義塾大学経済学部教授)
■開会挨拶
永野 護(アジア太平洋研究センター所長/成蹊大学経済学部教授​/成蹊大学リーディングリサーチャー)

 2026725日に、成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)主催講演会高校授業無償化政策の経済学」が成蹊大学8号館101教室で開催されました。
 本講演会は永野護所長が開会の挨拶を務め、赤林英夫教授(慶應義塾大学経済学部)にご講演いただきました。
 本講演では、高校授業無償化政策(特に、私立高校への対象拡大)の社会的・経済的影響に関し、様々な観点からご説明いただきました。
 教育格差に関しては無償化により授業料負担が低下する一方で、それ以外の負担(施設費等の学校教育費、学習塾等の学校外支出の増加や、中高一貫校の教育費低減に伴う中学受験の過熱などによって、却って格差が拡大してしまう可能性を指摘されました。
 また、教育の質の向上についても、特に入試制度(入試科目数単願確約・併願優遇など)において私立高校に過剰な経営上の自由が与えられ結果公立高校と私立高校との間の健全な競争が失われ、教育の質の低下もたらされる危険性についても指摘されました。
 以上、高校無償化に伴う様々な影響を検証した上で、今後の課題として、高校の多様化・特色化を支える柔軟な制度設計必要性が主張されました。
 今回の講演会は、高校授業料無償化政策の理念と実態を深く理解し、実態に合わせたより良い制度のあり方について考える貴重な機会となりました。

(CAPSポスト・ドクター 今田 風人)

記事掲載『CAPS Newsletter No.172』予定

講演:赤林 英夫氏
司会:永野護所長
開会挨拶:永野護所長
会場の様子
会場の様子
会場の様子