学科・大学院

国際文化学科

学科の目的

グローバル化が進展し、画一化と多様化が同時に進む現代世界――。その複雑な動きを的確に理解して、人類の社会と文化が直面するさまざまな課題に柔軟に対処できる人材を育成することが国際文化学科の教育目標です。この目標のために、世界の各地域の文化について、《過去の文化との比較》、《他の文化との比較》、《国際社会の中での位置づけ》の3つの視点から複合的に理解していきます。《歴史》と《文化》を視座としながら、世界を時空的な広がりのなかで理解し、グローバル化のなかで複雑さを増す現代、さらには未来と向き合う柔らかな力を涵養したいと考えます。学科の教育を通じて、世界や社会が直面する諸課題に柔軟に対処でき、かつ、異文化理解の実践を通じて文化間の架け橋となりうる自律的な人材を養成します。

教育内容

カリキュラムは歴史・地域文化研究、文化人類学および国際関係研究にまたがる専門科目を基盤として、バランスよく編成しています。《歴史》と《文化》を視座とする学科の専門科目は、先に述べた3つの視点である《過去の文化との比較》、《他の文化との比較》、《国際社会の中での位置づけ》に応対するものです。また、世界や社会が直面する諸課題への柔軟な対処も私たちが強調したい視点です。実用的な英語力の養成を重視、ほかにも情報処理能力やコミュニケーション力など、国際社会で活躍するための実践的スキルの向上を目的とした科目にも力を入れています。

4年間の学習

バラエティに富むカリキュラム

1・2年次は自分の関心のあるテーマの方向性を探り、学習・研究方法を修得。さらに歴史・地域文化研究、文化人類学および国際関係研究にまたがる専門科目をバランス良く学び、3・4年次では、ゼミ(下記参照)での学習を通じて研究テーマを深く掘り下げ、担当教員の指導のもとに卒業論文を執筆します。学生の多様な関心はバラエティに富むカリキュラムで応え、個別の関心や問題意識はより専門的なゼミで深めてもらう教育体制を取っています。4年間を通じ、幅のある文化研究のための概念・方法・考え方を学ぶとともに、実践的な応用力を養います。また折に触れてゲストスピーカーによる講義なども実施しています。

ゼミを通じたきめ細やかな指導

3・4年次には学科の教員が開講するいずれかのゼミに所属することになります。ここでは、学生一人ひとりが問題意識を持って自己の研究テーマに取り組むことが期待されます。教員も、学生の習熟と成長を見守りながら、専門的な勉強のポイントについてきめ細やかな指導を行っています。習熟度別の指導を重視し、3年生では専門知識の習得に加えて、学術的な研究手法を学び、4年生ではそれを発展させる形で、より専門的な内容に取り組み、最終年次にふさわしい方法で研究成果を発表しています。3・4年合同のゼミにおいても同様の考え方できめ細かく指導しています。

  • 第1、2ターム
    (1年次)

    学科の3領域の
    基礎を学ぶ

  • 第3、4ターム
    (2年次)

    学科の3領域の
    詳細を学び、
    関心あるテーマを絞る

  • 第5、6ターム
    (3年次)

    第7、8ターム
    (4年次)

    ゼミで専門テーマを深く掘り下げ、
    卒業論文にまとめる

※3領域:国際関係研究、文化人類学、地域文化・歴史

国際文化学科で取得可能な資格

  • 教育職員免許状(一種免許)

    • 中学校(社会)
    • 高校(地理歴史・公民)
    • 学校図書館司書教諭
  • 日本語教員

  • 社会福祉主事(任用)

国際文化学科の学び

国際文化学科では、歴史・地域文化研究、文化人類学、国際関係研究を通じて4つの〈学び〉を提供します。

文化と国際関係ー文化の視点で国際社会を紐解く

授業の事例から:「国際文化論」履修学生インタビュー

文化人類学とフィールドワークー講義を通して得た「気づき」

授業の事例から:「フィールドワーク論」履修学生 インタビュー

将来の方向性

ゼミで学んだ専門性や知識を活かしながら、卒業後もさまざまな分野で活躍できます。これまでに、金融や商社、メーカー、国際物流、教育関係、出版、公務員、非営利団体などに就職しています。また、専門分野を探求する大学院生としての将来も開かれています。