国際文化学科の学び

自由度の高さ

授業の事例から:「演習Ⅲ・Ⅳ」履修学生インタビュー

国際文化学科の学び

ー多様な講義と専門分野の追求

―国際文化学科のカリキュラムでは、必修が基礎演習・演習科目のみで、幅広く授業を履修できると思うのですが、どのように講義を履修しましたか?
M·R:自分の興味をいちばん優先しました!国際文化学科では、様々な国の政治や文化を学ぶことができるため、まずはまんべんなく講義を履修しました。その後、文化についてさらに学びたいと思うようになり、国際文化学科はもちろん、現代社会学科など他学科の講義も履修して、学びを深めました。世界のことを幅広く学べるだけでなく、4年間を通して自分が追求したい分野を見つけ、専門的に学ぶことができるのは国際文化学科の魅力だと思います。
―3年生からの演習(ゼミ)ではどのようなことを学びましたか?
Y·R:私は竹内敬子先生のゼミだったのですが、前期にブレイディみかこさんのエッセイ『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー 2』を読みながら、イギリスにおける人種や文化について考えました。後期のテーマは「フィッシュアンドチップスの歴史」で、いまやイギリスの名物になっているこの食べ物の成り立ちには様々な国が関わっていたり、その普及には労働者階級の存在が大きかったりしたことを学びました。
M·R:前期は担当教員である有富純也先生の専門分野「ケガレ」について学びました。一次資料として「くずし字」文書や漢文などを扱い、その面白さに目覚めていきましたね。後期は卒論制作に向けて自分が深めたい分野を先生と相談しながら特定のテーマについて学びました。私の場合は「純潔教育」をテーマに選定。先生に指定してもらったテキストを読み進め、ゼミで発表・討論を行いました。
―ゼミの特徴を教えてください。
Y·R:多種多様な興味を持った学生が集まっていて、なおかつ自分の興味がある分野を深めることができることだと思います。竹内先生の専門であるジェンダーという枠組みの中でも、教育、スポーツ、結婚など、興味を持つトピックは人によってさまざま。他の学生のアイデアに触れながら、自分の学びを追求できるのは大きな特徴だと思います。
M·R:議題の幅が広いことです。有富先生の専門は古代史ですが、私が研究しているのはアイドルなどのポップカルチャーです。これは他の学生も同様で、扱っている時代やテーマは大きく異なります。だからこそ、自分とは異なる立場からの意見をもらえたり、扱う時代の差異から生じる視点の違いに気づかされたりして、とても面白いです。
―国際文化学科での学びがこれからのキャリアにどうつながると思いますか。
Y·R:国際文化学科では広い視野を学ぶことができました。この視野の広さは、例えばグローバルなキャリアを形成するうえで役立つと考えています。国や文化、人によって様々なスタンダードがあるんだという意識を身につけられたことは自分にとって大きな財産だと思っています。
M·R:卒論制作では、膨大な情報を取捨選択し、自分の考えをまとめ、周りからフィードバックをもらってブラッシュアップするという作業を繰り返し、2万字という大作を完成させました。この一連の過程をやり遂げた経験は社会に出てからもきっと役立つと考えています。

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