文学部紹介

学部長挨拶

今、文学部で学ぶことの意味

今、文学部で学ぶことの意味

文学部長 伊藤 昌亮

ネット上に情報が溢れ、何が大切なのかよくわからなくなっている現在。AI技術が進展し、この先どうなっていくのか見えにくくなっている現在。そんな見通しの悪い世界を生きていくことを若いみなさんは求められています。そこでどうやって海図を描き、波を乗り切っていけばよいのでしょうか。

人文学は、そのための力を総合的に身に付けることのできる学問です。古い学問の一つですが、歴史を通じて常に新しい動きと取り組みながら、人間について考え、人間がどう生きるべきかを考えてきました。そうして培われてきた知の厚みとしなやかさが、不透明な時代を見通すための力となります。

そこではテキストを分析する力を養うとともに、コンテキストを把握する力を養います。言語、文化、社会についての専門知を深めるともに、それらの背景となる教養知を広げます。そうしてミクロに見抜く力と、マクロに見渡す力の両方を高めることで、一つ一つの波を読みながら、大きな海図を描くことのできる力を身に付けていきます。そうした考え方に基づいて作られているのが、私たち成蹊大学文学部のカリキュラムです。

ぜひみなさんも私たちと一緒に、人文学の海に、そして未来に向けてのみなさん自身の海に漕ぎ出してみませんか?