学科・大学院

大学院 文学研究科

高度な最先端の学問研究のために
未来へつながるキャリア・アップのために
そして、英知の探究を通してより深く生きるために

大学院はもともと先進的な研究を担うことのできる研究者を養成する組織として存在してきました。その役割は現在も変わりありません。しかし、時代や社会の変貌にともない、大学院、とくにその博士前期課程(いわゆる修士課程)には、新たな役割が期待されるようになっています。学校教員など高度な専門的職業人の養成や、社会人を対象にした高度なレベルでの生涯学習の場の提供という役割がそれです。
成蹊大学大学院文学研究科ではこうした大学院の役割の変化に応じて、2004年度より博士前期課程を大きく改革しました。改革の柱は3つ。1つ目の柱はコース制の採用です。従来型の大学院に当たる〈研究コース〉のほか、大学院の新たな役割を担うべく〈総合コース〉〈英語教育コース〉を設けました。2つ目の柱は、それぞれのコースに対応できるよう、大幅なカリキュラム改定を実施しました。そして3つ目の柱として、長期履修制度を導入することにしました。
高度な最先端の学問研究のために、未来へつながるキャリア・アップのために、そして英知の探究を通してより深く生きるために、成蹊大学大学院文学研究科は門戸を開いて行きたいと考えています。

教育研究上の目的と3つのポリシー

理念・目的・教育目標

履修モデル

博士前期課程

コースの特徴

英米文学専攻

※どのコースを履修するかは、出願時の希望によりますが、入学後のコース変更も可能です。

研究コース 博士前期課程修了後、さらに研究を深めるため博士後期課程へ進学する可能性を考えている人を対象とするコースです。イギリス文学、アメリカ文学、英語学、英語教育の4つの分野があります。各分野とも、それぞれの専門に関する十分な基礎知識と研究能力を養成することを目的としますが、一方では、コア・カリキュラムの履修によって、幅広い視野から専門の研究を行えるよう指導します。修了時には英語で修士論文を執筆し、引き続き博士後期課程に進学する場合は、その研究テーマを発展させていくことが望まれています。
総合コース 学部で学んだことを深め総合的に発展させるとともに、英語で読み書きする力を強化し、専門分野について英語で文章を書くことができることをめざすコースです。コア・カリキュラムによってイギリス文学、アメリカ文学、英語学、英語教育の基礎的知識を修得します。その上で、文化研究、言語学的アプローチなどを取り入れて、分野を横断する研究方法を学びます。最終的には、専攻分野を一つ選び、「特定課題研究の成果」を作成します。
英語教育コース 現職の英語教員及び英語教員をめざす人のためのコースです。英語力・英語伝達力の増強を目的とする一方、コア・カリキュラムによってイギリス文学、アメリカ文学、英語学の基礎知識を修得し、文化的・語学的バックグラウンドの上に立って教えられるような教員を育成します。また、英語教育研究の最新の動向に触れ、理論と方法を学び、実践的教育活動につなげていきます。英語教育研究を専門とするネイティブ教員による実践指導も行われます。修士論文でなく、「特定課題研究の成果」を提出します。
閉じる

日本文学専攻

※どのコースを履修するかは、出願時の希望によりますが、入学後のコース変更も可能です。

研究コース 専門的な研究者になることをめざし、博士前期課程修了後、さらに研究を深めるため博士後期課程へ進学する可能性を考えている人を対象とするコースです。研究者としての基礎を築くため修士論文の提出が求められます。
総合コース 学部で学んだことをさらに発展させるとともに、専門分野についてより広く深く総合的に学びたい人のためのコースです。中学・高校の国語の教員や出版関係への就職などをめざす人、現職の教員で教科の専門的な力をよりレベルアップしたい人、また日本語・日本文学に強い関心を持つ社会人で研究的なものへの入門を志す人などを対象とします。修士論文提出の必要はありませんが、指導教授の指導による「特定課題研究の成果」の提出が求められます。
閉じる

社会文化論専攻

※どのコースを履修するかは、出願時の希望によりますが、入学後のコース変更も可能です。

研究コース それぞれの専門分野で活躍できる研究者を養成することをめざします。各専門分野に要求されるレベルの修士論文を書くことを必須条件とし、博士後期課程に進学する可能性のあるコースです。
総合コース 地域や社会において現在実践的活動を行っている人が、それをさらにレベルアップした社会的活動に発展させていくために、必要な専門的知識や実践的トレーニングを積み重ねていく総合的なコースです。市民や企業人のほかにも、教員・学生・社会人で専修免許取得をめざす人、学芸員で専門の研究を深めようとする人もこのコースを選択することができます。また自治体職員も、自らの職業の意義と可能性を把握するために、このコースで研鑚することが期待されます。もちろん、やがて社会に出て実践的な活動を行うために、より実際に即した専門知識やトレーニングを望む学生も、このコースを選択することができます。修士論文提出の必要はありませんが、指導教授の指導による「特定課題研究の成果」の提出が求められます。

本専攻は、世界の多様な地域を対象に、方法的には歴史・文化人類学・国際関係研究から社会学・メディア研究まで幅広い研究領域を対象にしています。そこでは、それら専門領域の研究を深めると同時に、従来の専門領域にとらわれず、創発的な発想でインターディシプリナリーに研究を進めていくことが可能です。それにより、幅広い視野と素養を持ち、同時に専門領域でも深く思考し実践できる人材の育成をめざしています。そのために上記 2つのコースを用意しています。

閉じる

カリキュラムの改定

広い視野を養うため、専門分野共通の講義科目を設け、専門分野をより明確にしたカリキュラムになりました。

長期履修学生制度

博士前期課程の通常の履修年限は2年ですが、職業を有している等の事情により履修年限が4年となる長期履修制度もあります。長期履修の申請は出願時のみ可能で、その後は原則として変更することができません。長期履修を選択した場合、従来の2年間分の納付金を、4年間に分割して納入します。この制度はすべての専攻、コースに共通して適用されます。

入試について

入試情報

博士後期課程

次の3専攻があります。

英米文学専攻 イギリス文学、アメリカ文学、英語学、英語教育
日本文学専攻 日本文学、日本語学
社会文化論専攻 欧米文化、文化人類学、歴史、女性史・ジェンダー、社会学、メディア・コミュニケーション、地域福祉・NPO

入試について

入試情報

他大学との単位互換

成蹊大学大学院文学研究科は、次のような大学との単位互換協定を結んでいます。

3専攻共通 成城大学大学院、武蔵大学大学院、東京女子大学大学院
日本文学専攻のみ 青山学院大学大学院、実践女子大学大学院、中央大学大学院
社会文化論専攻のみ 国・公・私立約30の大学院による社会学分野の単位互換協定加盟校