文学部紹介

文学部の特色

学際的視点で人間性を探究

文学部で学ぶ学問は人文学と呼ばれます。学科ごとに研究の対象や方法論は異なりますが、目指すところは同じ。過去から現在までの多様な言語・文化・社会と、その担い手である人間について探究します。このような共通点があるために学科間の垣根が低く、他学科の専門科目を履修することで自分の問題関心を広げたり深めたりしやすいのも文学部の特徴です。学科横断型の日本語教員養成コースと芸術文化行政コースはその象徴で、履修生は他学科の学生と一緒に学ぶことにより、所属学科での経験を新たな視点で見つめ直し、自分の専門性を再確認することになります。人工知能研究の進展によって人間の領域と技術の領域の境界線が曖昧になりつつある現在、「言語とは/人間とは/文化とは/社会とは何か」を問い続けてきた人文学の重要性はますます高まっています。文学部での学びを通じ、多角的な視点から人間や社会、文化を捉える柔軟な知性、物事の本質を見抜く批判力を身につけてみませんか?

少人数教育の重視と卒論執筆指導

人間を探究の中心に据える学部ですから、授業においても顔と名前が一致する双方向性の高い授業を重視。少人数によるゼミを1年次から設け、一人ひとりに合わせた丁寧な指導をおこないます。ゼミの内容は積み上げ式で、1〜2年次では分野ごとの基礎知識と基本的研究手法を身につけることを徹底。3~4年次は原則として同じ教員の指導を受け、大学での学びの集大成である卒業論文の執筆をじっくりと進めていきます。

指導教授制とは

文学部ではどの学年でも、ゼミの担当教員が指導教授になります。留学や就職のために推薦状が必要なときには指導教授が作成します。皆さんが卒業論文を完成させるまでの長い道のりを見守るのも指導教授です。
成蹊大学は教員と学生の距離が近い大学といわれていますが、それは本当です。履修する授業の選択や勉強法、留学や進路などについて悩みがあれば、気軽に教員に相談してみてください。事前の予約なしに教員と話ができるオフィスアワーも設けられているので、積極的に活用しましょう。3・4年次のゼミでは、授業の他に合宿などの課外活動もあり、2年間をともにするゼミ生と指導教授、ゼミ生同士の関係はどんどん深まっていきます。
指導教授は、あなたが思う以上にあなたのことを理解しているものです。ゼミでの発表やレポートの内容には、その人の考えや発想がにじみ出るからです。しかし、そこに教員が気づけるのは学生との距離が近いからこそ。多くの卒業生が在学時を振り返ってゼミと指導教授の思い出を熱く語ってくれることは、わたしたちのささやかな誇りです。

なぜゼミを重視するのか

文学部がゼミでの学びを重視しているのはなぜでしょう?その答えは、大学とは何かという問いと密接に関係しています。
大学は、出来合いの知識を教員が学生に一方的に伝える場というよりも、新しい知識を生み出す場です。専門分野に関する基礎的な知識を身につけることはもちろん重要です。しかし大学では、それらの知識がどのように生み出されたのか、どのような根拠に基づいているのかを吟味し、自ら新しい知識を生み出していくことが一層重視されます。このような積極的な学びを可能にする場がゼミなのです。
ゼミでは自分で調べ、考え、人に伝えることが求められます。その出発点となるのは自分なりの問題意識です。他人が立てた問いに答える力だけでなく、自ら問いを立てる力を磨くこと。それがゼミの大きな目標です。
ゼミの主役は担当教員ではありません。あなたを含めたゼミ生です。発表者が立てた問いと答えに対して他のゼミ生が質問をぶつけ、議論することで、見落とされていた論点が明らかになり、問いと考察が深まる。教員もその過程に一参加者として加わります。このようにして新しい「知」が生まれる場に立ち会うことの面白さをぜひ皆さんに知ってほしい。だから文学部はゼミでの学びを重視するのです。

専門性と教養との両立

文学部での学びの大きな特徴は、専門性の追究と教養の獲得が一体になっている点です。専門性の追究が研究対象を細分化し、分析の精度を高めていくのに対し、教養の獲得とは専門的知見を私たちの生きる社会や文化、そして人間がたどってきた歴史といった「文脈」の中で読み解く力を身につけること。どのような学問分野でも専門性と教養の両方が必要とされるものの、文学部で学ぶ人文学は社会、文化、歴史を直接の研究対象とするだけに、両者の結びつきが密接です。
専門性と教養を両立させるには、研究対象に近づいて精密な観察をおこなう視点と、研究対象をより広い視野から眺める俯瞰的な視点をあわせ持つことが求められます。文学部各学科のカリキュラムには、こうした複眼的思考をうながす工夫が施されています。
英語英米文学科では「言語と社会」「文化とコンテクスト」「芸術と思想」という科目群=フォーカスが設けられており、その中から専門=メインフォーカスを選んだ上で、それ以外のフォーカスに関する学びも続けていきます。
日本文学科では2年次のゼミで「古典文学」「近現代文学」「日本語学」の3分野を学ぶことで、3年次以降どんな研究テーマを選んだとしても、自分の研究がもつ意味を日本文学という領域全体の中でとらえられるようにしています。
国際文化学科では歴史・地域文化研究、文化人類学、国際関係研究にまたがる専門科目を積極的に学びながら、人や社会、文化に関する学際的・統合的な「知」を身につけていきます。
現代社会学科には「コミュニティ演習」などの実践科目があり、社会学とメディア研究という2つの分野について学んだことを実社会で応用してみることで、多様な知識を総合し、さらなる学びへの動機を高めていきます。

日本語教員養成コース

外国人の日本語学習熱が高まる中、すでに実績のあった日本語教員養成課程を強化して開設された学科横断型のコースです。本コースでは、日本語を教える高いスキルを習得するとともに、言語を通じて国内外の人・社会・文化への理解を深めます。

日本語教員養成コースの
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芸術文化行政コース

官民における芸術文化振興の担い手を育成することを目的として開設された学科横断型のコースです。行政やNPO による芸術文化振興の実務を学ぶとともに、芸術文化を通じてさまざまな人たちが共生できる社会を考えていきます。

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