文学部紹介

文学部の特色

学際的視点で人間性を探究

文学部の英訳は"Faculty of Humanities"。文学や言語を手がかりに、そこに表現された、または潜在する「人間とは何か」という命題を探究していく学部であることを表しています。英米文学科、日本文学科はもちろん、言語の壁を超えて広く世界を見渡す国際文化学科、身の回りで起きているリアルタイムの社会現象を考察する現代社会学科も目指すところは同じ。社会、文化という「集合体」の担い手である人間に洞察の目を向けていくからです。文学部は学科間の垣根が低く、他学科の専門科目も自由に履修できるので、選択次第で多様なアプローチで人間性の探究に挑めます。その結果、学際的な多角的視点と広範な視野を獲得できるだけでなく、自分の専門分野をさまざまな角度から検証できるよう配慮されています。多様な価値観の共存と対立のなかで生きる人間の現在を柔軟性豊かな知性でとらえ、ものごとの本質を見抜く批判力の養成をカリキュラムの目的としているからです。

少人数教育での卒論制作指導

人間性探究の学部ですから、授業においても顔と名前が一致するパーソン・トゥ・パーソンの指導を重視。少人数によるゼミを1年次から設け、学生の個性に即した勉強が行われます。ゼミの目的は学生の習熟度(年次)により異なります。1~2年次では、基礎知識と基本的研究手法の獲得を徹底。3~4年次は同じ教員に2年連続で指導を受けるようになっており、研究成果の集大成である卒業論文の制作を密度の濃い指導で時間をかけて支援します。

指導教授制とは

文学部では指導教授制をとっています。どの学年でも、ゼミの担当教員が指導教授になります。留学の際、あるいは就職の際に企業に求められたときには、指導教授が推薦状を書きます。4年次になれば、指導教授のもとで卒業論文を書くことになります。
成蹊大学は、教員と学生の距離が近いといわれています。これは事実です。どんな授業をとったらいいか、勉強はどうやればよいのか、また留学や進路について、気軽に相談しましょう。各教員のオフィスアワーは、そうした相談を受けつける時間です。忙しいといってうるさがられるのでは、などと迷わずに、積極的に押しかけましょう。ゼミによっては、合宿旅行や観劇といった課外活動で、さらに色々な話ができるはずです。
指導教授は、たぶんあなたが思う以上にあなたのことをわかっているものです。少人数のゼミでの発表やレポートの内容には、どうしたってその人の性格が出てしまうからです。これは少し怖いことですが、こうして互いに顔が見える関係を作れ、勉強ができるという環境は、わたしたちのささやかな誇りです。

ゼミとは

文学部では、各学年でゼミを1クラスずつ履修します。希望調査のときには、なぜそのゼミをとりたいか文章を書いてもらい、希望者の多いゼミではそれを参考に選抜を行います。
ゼミはなぜ重要なのでしょう?ゼミはまず、自分で調べ、人前で話すことの訓練の場です。大学は、教員が一方的に知識を伝える場ではありません。一つ一つの知識を覚えるのではなく、どうやったらそれらの知識が手に入れられるかを学ぶのが大学なのです。これは実際に自分で調べていき、疑問をもったらさらに調べる、というかたちでなければ身につきません。
ですからゼミを作るのはあなた自身です。ゼミのテーマはそれぞれの担当教員が設定しますが、それは発表者や質問者によって、つまり皆さんの手によっていくらでもふくらんでいきます。ときにはうまくやれずに、立ち往生することもあるでしょう。そんなときの切り抜けかたを覚えることも、ゼミの大事な勉強です。
そしてゼミでの最良の先生は、教員ではありません。先生は、一緒に勉強する仲間たちです。他の人たちの上手な発表や鋭い質問に、激しく嫉妬しましょう。自分もあんな風に話したい、と思ったとき、すでにあなたの力は一歩伸びています。自分より少しだけ先をいっている仲間に出会うとき、それがゼミでの最高の時間であるはずです。

世界と、地域と、現代と、
交流する

2004年、文学部はカリキュラムを改編。「時代と社会の変化に柔軟に対応できる自立的人間の養成」をテーマに、新たな科目やコースが開講されました。とくに国際化と情報化に対応した能力を養成するための科目が強化された点が大きな特徴と言えるでしょう。情報化への対応としては、基礎的なIT能力の向上を目指す科目群が新たに設置されたことが大きな変化です。かねてより指摘された入学時におけるIT能力の差を1年次の早い時期に縮めようというもので、専門研究が進むにつれて不可欠となるコンピュータ活用の基礎力を徹底します。もちろん、コンピュータを充分に使いこなせる学生にはハイレベルなスキルを学べる科目も用意されています。

国際化への対応の基本は、英語力の強化。そこで新カリキュラムでは、英語学習の支援科目と特別コースを新設。前者は、IT能力と同様に個人差が激しい英語力に対応しようというもので、学生が自分のレベルに応じて取り組む自主的な英語学習を、CALL設備やe-Learningシステムを有効に活用してサポートする学習支援プログラム。後者は、英語をコミュニケーションや情報発信のツールとして活用する能力と、国際化で求められる知識や洞察力を養成する「国際社会コース」で、4学科それぞれの専門分野を学びながら、国際的センスを身に付けていきます。

ほかにも「トピック・セミナー」は、文学部伝統の学科枠を超えた科目で、留学生や地域住民などと今日的な問題を一緒に考える授業。国際化と情報化の根底にある「交流」を、異文化・異世代という切り口で体験できるユニークな新授業も開講します。

トピックセミナー

4つの学科それぞれの専門分野を1年次から学ぶ一方、専門への基盤となる幅広い素養を身につけるのが「文学部共通科目」です。なかでも、トピック・セミナーは文学部独自の科目。少人数で活発な参加型双方向授業を入学直後から体験します。学科を問わず履修でき、学科・専門を超えた交流を実現しながら、講義科目にはみられないおもしろいテーマについて学びます。