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内田信夫先生の調査資料が下仁田町自然史館に寄贈されました

成蹊中学・高等学校地学科教諭であった内田信夫先生(1920-2015)は、群馬県下仁田町を中心とした地域の地質調査をライフワークとされていました。この度、同学校に遺っていた内田先生の調査資料のうち、ルートマップや露頭写真が下仁田町自然史館に寄贈されました。
※岩石や鉱脈の一部が地表に現れている所

内田先生が調査されていた頃は、距離は歩測、方角は磁針で測定していました。手書きで作られた地図には、7千を超える岩石試料の採取場所や地層の情報に加え、「この場所でお年寄りと雑談をした」「子どもたちが薪集めをしていた」などの書き込みもあり、昭和の下仁田町の風景を垣間見ることができます。まさしく足で稼がれた地道な調査でした。

今後は、下仁田町の貴重な資料として末永く保管されます。

調査をされている内田信夫先生

ルートマップの一部「逆転層」の位置が記入されている