卒業生 INTERVIEW

上野 愛美香 さん

UENO AMIKA

成蹊小学校、中学を経て、2020年に高校卒業。高一の時、競泳からフィンスイミングに転向。クラブチーム「アクアファインド」所属。26年に東京医科大学医学科を卒業し、現在は研修医として勤務中。

INTERVIEW

「水中最速競技」の魅力を、多くの人に伝えたい

さまざまな分野で活躍する若き成蹊の卒業生たち。
今回ご紹介するのはフィンスイミング日本代表の上野愛美香さんです。
2種目の日本記録保持者で、足の外科を目指す研修医でもあります。2つの道を歩む彼女のこれからに迫ります。

圧倒的なスピードと迫力ある音に魅せられて

フィンスイミングとは、その名の通りフィン(足ヒレ)を着用した水中スポーツのことで、「水中最速競技」と称されるスピード感と、フィンがスタート台を叩く音や水を切り裂いて進む音が魅力です。私自身もたまたま見た選手の練習姿に魅了され、競泳から転向しました。両足を揃えてイルカのような動きで進む「モノフィン」の中距離を専門としています。

私はそれほど器用なタイプではありませんし、特別な才能もありません。しかしコーチの「必ず日本チャンピオンになれる」という言葉に支えられ、女子400m、800mの日本記録を更新できました。特に印象に残っている大会は2025年の東西アジア選手権です。大会前の調整が順調だったことから自信がありましたが、開催地到着後にまさかの発熱。それでもなんとか体調を立て直し、銀メダルを獲得しました。目標としていた金メダルには届きませんでしたが、国際大会で結果を残せた充実感で胸がいっぱいでした。

今後は選手を取り巻く環境作りにも注力したいです。練習場所も指導者も少なく発展途上の競技ですが、環境の改善が日本の競技レベルの向上につながると考えています。

高齢になっても楽しく歩き、
スポーツが続けられる世の中に

競技用フィンは足への負担が大きく、約8割の選手がけがの経験があるという調査結果もあります。そんな実情を知って、足関節・足部の専門医を目指すようになりました。また、健康寿命を延ばすには高齢でも楽しく歩けることが重要です。そのためにもアスリートからシニアまでの歩行を支える治療に携わりたいと思います。