■開催日時:
2023年7月29日(土)14:00~16:45
■会場:
4号館ホール
■主催:
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数:
240名
■出演者(登壇順・敬称略)
講演者:
成蹊大学文学部准教授 樋口 真魚

埼玉大学教養学部・ 大学院人文社会科学研究科准教授 久保 茉莉子

成蹊大学文学部教授 佐々木 紳

公益財団法人東洋文庫研究員・ 東京大学名誉教授 小松 久男

司会者:
成蹊大学文学部教授 中野 由美子

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2023年7月29日に成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)主催講演会「アジア史探訪―史料の杜をゆく」が4号館ホールで開催されました。4年ぶりの対面開催となり、酷暑にもかかわらず240名の方にご来場いただきました。

史料との出会いやつきあい、そして研究の新展開や自身の成長体験に触れつつアジア史の豊かな魅力を伝えるという趣旨に基づいて、文学部の中野由美子教授が司会を務め、樋口真魚・文学部准教授、久保茉莉子・埼玉大学教養学部准教授、佐々木紳・文学部教授、小松久男・東洋文庫研究員/東京大学名誉教授の4名にご講演いただきました。東アジアから中央アジア、西アジアまでの広いエリアにまたがって、史資料(文字史料と非文字資料)に触れることで得られる体験、すなわち「史資料体験」をそれぞれの講演者に共有していただきました。

日本の外交文書、中国の行政で使用された文書から歴史上の人物の書簡、新聞・雑誌まで、多種多様な史資料を紹介しつつ、それらを通じて新たな視点が発見され、歴史が構築されていることを論じていただきました。講演後には会場から多くの質問と感想が寄せられ、歴史やそれぞれの地域に対する関心の高さがうかがえました。

佐々木教授はおわりに「史資料体験は誰でも始められる」と強調されました。インターネットを介して様々な情報が溢れているこの時代、じっくり史資料に触れ、向き合い、感覚や思考を研ぎ澄ませることが必要かもしれません。

CAPSポスト・ドクター 波照間 陽)


記事掲載『
CAPS Newsletter No.160』予定

会場の様子
趣旨説明・講演:佐々木 紳文学部教授
講演:樋口 真魚文学部准教授
講演:久保 茉莉子埼玉大学教養学部准教授
講演:小松 久男公益東洋文庫研究員/東京大学名誉教授
質疑応答