■開催日時
2024年11月9日(土)14:00~15:30
■会場
本館大講堂
■主催
成蹊大学アジア太平洋研究センター
■参加者数
531名
■講演者
齋木昭隆氏:公益財団法人中東調査会理事長/元外務事務次官
■司会者
永野 護:成蹊大学経済学部教授​/アジア太平洋研究センター所長/成蹊大学リーディングリサーチャー

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2024年11月9日、公益財団法人中東調査会理事長の齋木昭隆氏をお招きし、成蹊大学アジア太平洋研究センター(CAPS)主催講演会「2024年アメリカ大統領選挙後の世界」を本館大講堂で開催しました。秋晴れの日に531名の来場者が訪れ、3階ギャラリー席までほぼ満席になるほどの盛会となりました。

元外務事務次官の齋木氏は、小泉政権時に北朝鮮との交渉に従事し、その後アメリカやインドでの公使・大使として務められた経験から、アメリカ社会の現状から今後の中東や東アジアへの影響まで、多岐に渡るトピックについてお話しくださいました。

冒頭では民主党のカマラ・ハリス大統領候補の敗因について分析されました。次に、トランプ氏の基本的な外交姿勢について見解を示しながら、ロシア・ウクライナ情勢への影響、「中東危機」の行方、中国との競争関係について今後の見通しを述べられました。トランプ氏は強大な軍事力を背景とした抑止力の強化を志向する一方、アメリカの他国に対する影響力は低下していると指摘しました。最後に、日本の若い世代への期待を述べて明るいメッセージで締め括りました。

講演後の質疑応答では、高校生を含め多くの方から質問の手が挙がり、オーディエンスがアメリカの世界への影響について強い関心を持っていることがうかがえました。アメリカの外交政策が特定の国だけではなく、多くの国々に何らかの影響を与え、また国内の動向にもインパクトを与えたり、逆にそれに制約されたりすることが示唆され、視野を広く持って今後の国際情勢を見ていく必要性を感じました。

CAPSポスト・ドクター 波照間 陽)

記事掲載『CAPS Newsletter No.165』予定

講演:齋木昭隆氏
会場の様子
会場の様子
質疑応答
質疑応答
講演:齋木昭隆氏(左)
司会:永野所長(右)